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2017年2月:飛行機メインのベトナム旅行記(往路編)

2016年にJGCを取得。修行といえば「JGC」というステータスがクローズアップされるが、そもそも2017年はJGC会員である以上に「サファイア」のステータスを保有している*。せっかくならば、サファイアのうちに国際線に乗りたいところ。

*JGCは一度入会したら基本的には会員で居続けられるものだが、JALのステータスは前年の実績に基づいて一年ごとに決まるものであり、両者は似て非なるものである。

そんなことを思っているうちに、早速機会が訪れた。父が長期出張でベトナムのハノイに滞在しており、都合の良い土日に案内もしてもらえることになった。海外旅行初心者の私にとってはこの上ない状況である。しかも、JALのハノイ便は成田(夕方)→ハノイ(深夜)→成田(早朝)と1日1往復するスケジュールであり、金曜日の夕方に出発し、日曜日の終わりの深夜にハノイを出ることで、土日いっぱいを満喫することができる。そこで、人生2回目の海外としてベトナムへ行くことにした。

なお、海外旅行初心者の私は、カメラでカメラであっちこっち撮るなどの、いかにも観光客のような行動をとっていると格好の餌食になってしまうのではないかと警戒してしまった。そのため、肝心のベトナムの写真はほとんど無く、飛行機中心の旅行記となった点はご容赦いただければ幸いである。

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さて、2月のとある金曜日。ハノイ行きは成田を18時30分に出るため、16時30分には空港に着けば良い。そこから逆算してとりあえず14時すぎに家を出れば良いので、午前中は普通に出社した。翌週の月曜日は1日休みを取っているが、金曜の午前中に出社すれば、まさかこの間にベトナムに行くとは誰も思うまい。昼休みに入り、仲の良い同僚にベトナムに行くことだけ告げて帰宅した。

荷造りは既に前日までに大方済ませていたものの、ベトナムとの気候の差を考慮しておらず、もしかしたらこのままの荷物で行くにはベトナムでは暑すぎるのではないかとふと思った。幸い出発の日は東京も暖かめで、駅まで我慢できれば上着なしの厚手のセーターで問題ないかもしれない。GWぐらいの状態を思い出し、キャリーバッグの中の服をごっそりと入れ替えた。そんなことをしていたら出発予定時刻を過ぎて焦った。

家から成田空港まで便利なのはNEXだが、所要時間が短いスカイライナーにしようと上野に出ることにした。

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15時20分発になんとか間に合った。次のに乗っても空港に2時間前に着くため、まだ余裕はあった。

スカイライナーはかなり空いていた。普段は飛行機見学に行くのに乗る程度なので気楽に車窓を楽しむのだが、今回はこれから一人で海外に飛び立つということもあり、不思議な緊張感に包まれていた。ただ、空港に向かって110km/h→130km/h→160km/hとだんだん速度を上げていき、高速のまま空港近くのトンネルに突っ込んで行く走りっぷりは爽快感があって気持ちがいい。

空港第2ビル駅に到着したら、そのまま出発ロビーに向かった。

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これから乗る便を探したら、右列の真ん中ほどに掲出されていた。時刻変更なし、出発は94番ゲートということでサテライト側。この出発便の案内をよく見るとわかるのだが、ところどころに「未定」「搭乗手続き見合わせ中」とあったり、すでに出発しているはずの便の名前や、大幅な出発遅延が確定している便があることが伺える。この日は異様に暖かくて風が強い「春の嵐」状態で、運航が乱れていた。幸い、ハノイ便は搭乗手続きの対象となっていたため、早速JGCカウンターに向かった。

JGCカウンターでは、スタッフの方から「エコノミーが満席のため、プレミアムエコノミーに席を変更してもよろしいですか?」とインボラのお伺い。内心ニヤニヤしているのを抑えながら、二つ返事で了承した。もちろん、初のステータス持ちでの搭乗なので内心期待はしていたのだが、こんなにあっさりアップグレードされるものなのか。ホーチミンシティ行きのJAL便も普通に飛びそうなのでそちらからの代替でもなさそうだし、エコノミーから弾き出されるほどの満席になることなんてあるのか謎だったのだが、確かに実際に乗ってみると満席近そうだったので、運が良かったのかもしれない。

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手にしたチケットにはPの文字。

JGCを持っていると保安検査場も優先レーンを使えるのだが、一般レーンも空いている状況だったのでそこまで変わらなかったように思われた。しかも、優先されるのは保安検査場のみで、その先の出国審査では一般レーンと共用である。そのため、本当に混んでいるシーズン以外はあまり恩恵を受けないかもしれない。出発を躊躇する便が多かったこともあり、出国手続きまであっさりと終わってしまった。

制限エリアに出た後は、早速ラウンジへ向かった。搭乗口がサテライト側だったため、本館にあるサクララウンジはスルーし、サテライト側に行くことにした。

せっかく国際線のラウンジに来ましたので、早速お食事タイムです。

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JALといえば・・・と名物になっているビーフカレー。コクがあって美味しく、何杯でもおかわりをしたくなるのだが、この後の機内食で一食分出るため、その分を考慮して控えめにした。

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目の前にJAL機のB788が駐機していた。これから乗るハノイ便もB788なのだが、出発案内や地図と照合すると、目の前の飛行機は92番スポットの香港行きのようだ。JALは(当時は)国際線にしかB787を投入していないため、国内線を中心とした乗り方だとこの機材を見ることすら滅多になく、B788が活躍する風景は新鮮であった。

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雑誌などを読みながら時間を潰すが、搭乗までまだ1時間ほどある。おやつ的な甘いものを食べて小腹を満たしていた。ガッツリとやることを用意していなければ、ラウンジがあるからといって時間を持て余してしまう。気分転換に別のラウンジに移動しても良かったように思ったが、結局搭乗までここに居座り、暗くなる空の変化を眺めていた。(後で調べたら、近くにカンタスのラウンジがあったようだ)

搭乗時刻が18時10分とあったため、その少し前に搭乗口に向かった。

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94番ゲートの前にはかなりの人だかりができていた。動く歩道なるエスカレーターの存在がゲート前の空間を狭めており、ゲートから伸びる列がどのように折れ曲がっているのかよくわからない状態だった。キャリーバックを荷棚に上げたいし、窓側なので優先搭乗で早く機内に入りたかったが、どうやら並んでいたところが違ったらしく、タイミングを逸してしまった。

機内に入り、ドアクローズを待ちます。客層を眺めていたら、意外と日本人の割合が低いことに驚きました。コードシェアされているように、また時間的にも、アメリカからの乗り継ぎで利用される方も多いのでしょうか。

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無事に機内に入り、とりあえずドアクローズを待った。インボラされてのプレミアムエコノミーなのだが、座席は窓側である点は良かった。流れてくる客層を見ると、日系の航空会社だが日本人の割合が思ったよりも低いように感じた。時間設定的にも、またコードシェアされていることからも、アメリカからの乗り継ぎ利用が多いのだろう。

ドアクローズしたものの、この日の成田の全体的な運航乱れの巻き添えなどで、1時間ほど出発遅れとなってしまった。乗り物に乗ったが動いていない状態、というのはなかなかしんどく感じるが、とりあえず目の前のモニターで映画やら漫画やらを楽しめるので、なんとか気が紛れた。

さて、離陸したらメニュー表のチェック。

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字が細かくて恐縮だが、プレミアムエコノミーはエコノミーと少しだけ差別化されており、シャンパンを飲むことができる。また、小腹が空いた時に「うどんですかい」を食べられるようだが、多分そこまでがっつかないだろう。

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今回の機内食。相変わらず、メインのパッケージを開けないまま写真撮影をするなんてヘマをしているが、中身はメニュー表にある通り「ナポリタンとハンバーグ」なので、心の目で想像していただきたい(何)。なお、この次の海外旅行はブログを再開した後に行ったため、ここら辺の反省は活かされている。

ハノイまでは6時間。機内ビデオに飽き、うたた寝をしていると着陸のアナウンス。外を見てみるも、あたりは真っ暗でどのような様子か全く伺うことができなかった。到着したのは23時ごろなので、夜もいいところである。

空港で無言の入国審査を受け、そのまますんなりと到着ロビーに出た。ホテルの送迎が、宿泊者の名前が書かれた紙を持って待っているとのことだったのだが、なかなか見つからない。キョロキョロしているとタクシーの声かけ(多分ホイホイとついて行ってはいけないタイプ)もちらほらとやって来るようになって、「大丈夫なのか」と焦ってきたが、しばらくして落ち合うことができた。この時間は異様に長く感じた。

タクシーにて40分ほど揺られ旧市街にあるホテルに向かった。途中の景色を眺めていたが、暗すぎてどうなっているのかよくわからない。こんなところを一人でウロウロしていたらカモられるのは確実であり、ホテルの玄関まで送迎してくれるのがとても有難かった。最終的にベッドにたどり着いたのは日付が変わった頃、この日はそのまま就寝した。

(つづく)

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