前回は新幹線に乗って八戸駅まで↓
ここで乗り換え。八戸駅には連絡改札はないので、一度コンコースに出ての乗り換えとなる。
八戸駅にはJR八戸線と青い森鉄道が乗り入れており、改札は共用。
新幹線が接続しているのは9時29分発の八戸線(久慈行き)か、9時33分発の大湊線直通(大湊行き)で、これから乗車するのは八戸線。大湊線も再訪したい路線ではあるので、菜の花の季節か、草木が枯れた少し寂しい感じの季節にでも来ますかね。
ホームに降り立つ。駅名標はJR仕様だが、管轄している青い森鉄道が中心のデザインとなっており、JR線がひょこっと分岐している。
ホームには新幹線を待ち受けていたかのように、奥から青い森鉄道の701系、大湊線に直通するキハ110系、いわて銀河鉄道に直通するIGR7000系が停車している。
そしてこれから乗車する八戸線のE130系。水郡線や久留里線に入っている車両と同じようなもの。
側面にはウミネコをイメージしたデザイン。ここからほど近い蕪島に、天然記念物であるウミネコの繁殖地があることに由来する。そのため、八戸線の愛称や八戸からの高速バス名、海岸沿いの道路など、界隈にウミネコが冠されたネーミングが溢れている。
さて、これから乗車する八戸線は八戸〜久慈を2時間弱かけて結ぶ路線。八戸駅の断面では1時間に1本、ラッシュ時は2本程度設定されているのだが、そのほとんどは途中の鮫駅止まり(八戸市内の往来を図った列車)。そんなわけで、全線を直通するのは1日8本のみである。
八戸駅からは立ち客が多かったので、後面展望。八戸駅を出ると、大きくカーブを描きながら新幹線と別れていった。
すぐにこんな単線になる。隣の鉄橋にも線路が通っていて、八戸駅からずっと並走していたのだが、どこに繋がっているのだろうか。
八戸駅から2つ目の本八戸駅。八戸市の中心街は八戸駅ではなく本八戸駅である、というのはよく聞く話だが、本当の中心街は本八戸駅からもいくぶんか離れている。駅に来たのは初めてであり、昔訪れた中心街の雰囲気の中に駅があるものとばかり想像していただけに、住宅街の広がる周辺の景色が意外だった。中心地らしくこの駅で降りた人も多かったのだが、それ以上に乗る人が多かった。
ちなみに、ここからシャトルバスでアクセスできる八戸港からは、苫小牧までのフェリーが1日4便出ている。夜行のフェリーもあり、ちょうど就寝時間ぴったりな感じのダイヤなので使い勝手が良さそう。飛行機の沼にハマる前の時代ならば、北海道に行く選択肢になっていただろう。
本八戸から2つ目の陸奥湊駅。この駅の近くに朝市があるようで、ここで朝食を取るのは魅力的なプランだった。ただ、ここで降りると次の久慈行きが3時間後。ここら辺一帯で途中下車して観光し、次の列車で久慈駅に向かっても東京に帰れることは帰れるのだが、日没までに三陸の方をぐるっと回りたかったので、今回は断念。久慈行きに先行する鮫行きなどあれば、そういった途中下車もしやすかったのだが。
八戸線の主要駅、鮫駅。駅名の通り、駅前には鮫のオブジェがあるようだが、車内からぱっと見では見つからなかった。この駅までで結構な人が降りていった。
鮫駅を出たところで、海側(進行方向左側)に注目。
蕪嶋神社。ウミネコで有名な神社。飛び交うウミネコの数が半端なく、参拝するには傘が必要になる程。神社の周りを三周してから参拝するお作法だそうで、この季節は景色も綺麗そうで良さそう。
蕪嶋神社を通り過ぎると、海岸沿いを走るようになる。
海岸線といっても、平野ではなく河岸段丘になっているので、こんな緑の中を抜ける合間に高台から海が見える感じ。
種差海岸駅に到着。観光地名まんまの駅名の通り、この近くに展望台があり、太平洋を見晴らすことができる。先ほどから途中下車したくなるような駅が続いているが、晴れた夏の日という絶好の日に車内から眺めているだけなのが惜しい。
海と付かず離れずのところを走る。
金浜駅。海ばかりでないのもなんだかいい感じ。
階上駅で、八戸行きの列車と交換。青森県はここまでで、次の駅から岩手県に突入する。
鮫駅から観光客が少しずつ降りていき、気づけば車内にも結構余裕が出てきた。
宿戸駅。青森県〜岩手県にかけて、一戸から(四戸を除いて)九戸まで存在するのは有名な話だが、ここにも戸(へ)シリーズがあったんか。
車窓は相変わらずこのような感じ。海岸線から少し距離を置いて、その間に緑が映えているのがポイント。
後面展望でのショット。ポツンと佇む信号灯が良い。
なんか鉄橋を渡っているのが良さげだったので。
終点の久慈駅の一つ手前、陸中夏井駅。久々に見た貨車改造の駅舎。
そして終点の久慈駅に到着。
JRのホームは島式1本で、構内踏切を通って駅舎へ出る形式になっていた。
近年リニューアルされたJRの駅舎。
さて、ここまで来たら次に乗るのは当然三陸鉄道なのだが、50分ぐらい時間が空くので、近くを散策することにした。
(続く)
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