近いうちに行きたい、と思っていたところのうちの一つ。そういえば2年前に訪れた神威岬もその類であった。
湯殿山は冬季の間は閉山しており、今年は今日から開山とのこと。湯殿山にお参りしたいと思い始めたのは、10年ほど前に先達氏(本当は違うが、ここではこのように呼んでおこう)から「是非行っておくべき」と言われてからである。
ただし、湯殿山神社には「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められている通り、神域で見聞きしたものは口外してはならないというルールがある。松尾芭蕉も、語られぬ湯殿に濡らす袂かなと詠んでいる。そのため、先達氏からそれ以上のことを聞くこともなかった。
誰もが簡単にSNSなどをアップできる現代においてもなお、その詳細の秘密が守られており、どんなところだろうと関心が引かれる。これは先達氏に言われた通り、一度お参りに行かねばならない。
ところで、湯殿山へのアクセスを調べてみると、状況はなかなか厳しいらしい。
現在は路線バスが無く、鶴岡からの観光ハイヤーを使用するしか方法がなさそうだ。前日までに予約が必要なうえ、往復とも利用すると(1名利用の場合)18,000円もかかってしまう。時間に自由が効きそうなのはメリットだが、気軽に出せる金額ではないというのが第一印象。昨年は土日限定でつるおか観光シャトルバスが運行されていて、高速バスとの乗り継ぎを使えばなんとか辿り着けそうなダイヤになっていたが、今年はまだその案内がなく、運行自体が危ぶまれる。こういう時、一人でレンタカーを借りていくことができれば良いのだが・・・。
3年前までは山形〜鶴岡の高速バスを利用すると近くまで行くことができ、先達氏はそれをうまく利用して何度か行っていたようである。公共交通機関がこれから充実することは考えにくいため、車を運転しない以上、思い立った時に行かないと状況は悪くなる一方だなと思う。
果たして、私が湯殿山神社を参拝する日は訪れるのだろうか。
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