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まずは新所原へ向かう【天浜線に乗りに行った話:その1】

日中のお出かけのお話。前回は在来線で沼津まで行ったが、今回は新幹線の利用を前提にしてもう少し遠出することにした。身延線を回るのも一案だったが、ここはやはり乗ったことのないところに行くべきかと思い、路線図と睨めっこ。そういえば、静岡エリアの東海道線の沿線には細々と私鉄が走っており、ここら辺に乗ったことがない。といった経緯から静岡エリアに絞り、当日の品川駅に着いた時間を考慮して天浜線(天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線)に行くことにした。

品川の新幹線改札で、10時10分発のひかり507号に間に合ったことを確認し、浜松までのチケットを購入。こんな間際に買ったものだから、指定席は空席なしであった。

今回の行程は、1時間に1本しかない天浜線に制約される。改札前で、ひかり507号で浜松まで行った後のシミュレーションをしたところ、そのまま新所原まで出ればちょうど良い天浜線に乗り継げるようだった。17時までには品川に戻ってきたいため、お出かけ先は適当に決めるものの、いざ出かけた後のデッドラインとなる電車と余裕時分については念入りに調べておく。

ところで、新所原駅は浜松〜豊橋の区間の豊橋寄りにあるため、豊橋に停車するひかりがあればそちらに乗ったほうが所要時間は短く済む。実際、10時40分発のひかり639号で豊橋まで乗車しても、同じ天浜線に乗り継ぐことができる。これは、いわゆる小田原/豊橋の選択停車のひかりは速く、ひかり507号だと品川から浜松まで1時間17分かかるところ、後者のひかり639号は(浜松の先の)豊橋まで1時間13分しかかからないことも要因である。

とはいえ、所要時間のために品川駅で30分もの時間を潰すわけにはいかないので、10時10分発の岡山行きひかりに乗車。

やってきたのはN700A。

ざっと車内を見まわしたところA席、C席、E席が埋まっている状況だったので、空いているD席にサッと陣取る。この列車は2号車をみる限りは大盛況、新横浜からの乗車では絶望的だったようで、しばらく空席を探し回っている人が往来していた。

新横浜を出ると熱海に停車。熱海で降りる人がそこそこいたのは予想通りだったが、デッキで待機していた人か熱海から乗車した人かで、空席はすぐに埋まってしまった。

三島を過ぎると、富士山を眺めることができる。E席の人が寝ていたので、カメラのズームを使って頑張って撮影。

自由席はかなり混んでいたが、静岡駅でかなりの下車があった。東京から1時間ほどであり、ここの往来が意外と多いことを知る。

C席が空いたので、適当に座席移動。車内はA、C、Eと飛び飛びで座れるほど余裕が出ていた。目の前も空席。

11時27分、浜松駅に到着。

静岡駅に続き、浜松駅でものぞみの退避。

先頭車両から撮るとのぞみが退避列車に隠れるため、心の中で16両を数えて後追い。コンデジでの、連写を使わない一発撮りにしてはタイミングが良かった。のぞみの通過シーンを見るのが目的で、写真はあくまでもオマケなので、構図に関する批評は受け付けておりません。

新幹線のコンコースには、地元企業の展示ブースが設置されている。浜松といえば楽器、オートバイの街。今は、ヤマハ株式会社による「ゆび DE MUSIC」をテーマにした展示。指一本でピアノ演奏できるような仕掛けがしてあり、親子連れが楽しんでいた。空いたので指一本触れようかと思ったが、スーツ着た人が何人か遠巻きに見ながら談笑していたので、そんな雰囲気ではなかった。数年前はここでのストピなど流行っていて、曲によっては新幹線の通過音がいい雰囲気を醸し出していた。

浜松駅は帰りに寄るので、特に探索はせずに在来線改札へ。

11時45分発の豊橋行きに乗車。豊橋方面は基本的に3、4番線を使用する。上下で使い分けをしているのかと思いきや、静岡方面は4番線を折り返しに使うなど、できる限り乗り換えの便を図っているようだ。

豊橋行きは315系。静岡エリアの東海道線を使用する機会は少ないが、普通に出会うぐらいに運用は増えてきたということか。

向かいのホームに入っていた静岡行きは315系4連+313系2連。315系は4両で導入されているため、313系をくっつけたりして輸送力を調整しているようだ。昔は211系がトイレ無しだったので313系を繋いでいたが、211系が全廃されても混結は普通に行われている。ところで、313系の方は転換クロスシート。このエリアも段々と恵まれてきたものだ。

浜松駅を発車してから、急すぎて写真に収められなかったのが2点。1つ目が、役目を終えた数本の211系が留置線に置かれていたこと。2つ目が、元セントラルライナーの313系8000番台と新居町駅ですれ違ったこと。

久々に在来線で浜名湖を渡る。少し色合いが変わっているのは、315系の遮光ガラスの影響。

この区間は新幹線と並行しており、N700A系が通過していく。

12時09分に新所原に到着。次の二川駅からは愛知県豊橋市であり、静岡県の最果てまで来たわけだ*。ちなみに二川駅は、あるテーマパークの最寄駅ということで小さい頃に聞き馴染んだ駅名。なので、この駅名標を見ると、県境という大きい壁はあれど「知っているエリア」に帰ってきた感が強くなった。

*駅を出るとすぐに愛知県に入るので、本当に静岡県の西端ギリギリ。

ホームから見える、湘南色の天浜線気動車。お茶の葉とみかんのイメージカラーを湘南電車の配色でデザインとのこと。天浜線も昔は国鉄だったので、こういうのもあったんでしょうか。

JRのホームは2面3線で、左奥の方に天浜線が停車している様子がわかる。宮脇先生の著書によると、昔は豊橋方面への直通列車があったようで、今とは違った景色だったのだろう。

さて、14分の接続で天浜線に乗車します。

(続く)

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