12月、神戸に出張で何泊かすることになった。昼間は業務のため何もできないが、朝と夜は自由時間となるため、せっかくなので乗り鉄に出かけた。朝ラッシュならではの列車とか乗ってみたいというのは旅先でいつも思うことだが、家から出発するときは始発でもなんでも問題なく乗れるのに、出先では朝が途端に弱くなってしまう。
神戸に向かうのに乗車したのは品川始発の「のぞみ99号」。「のぞみ1号」に乗ったことはあるが、「のぞみ99号」に乗るのは初めてである。品川ベースで活動している自分にとっては重宝するはずの列車だが、今まで乗ったことがないのは、新幹線で出かける際の目的地として多かった福山駅を「のぞみ99号」が通過してしまうからである。
ホームに降りたのは10分前だったが、まだ入線していなかった。コンコースに上がって朝食を調達していたら、いつの間にか入線していた。N700Aだった。
この列車の指定を5時45分ぐらいに取ったのだが、窓側は空いておらず、なんとか見つけたC席に陣取ることとなった。しかしいざ乗車してみると全然人がおらず、指定の埋まり具合との差に釈然としなかった。それもそのはず、この列車は品川駅でこそ発車が早朝で乗る人が限られるものの、名古屋7時28分発(のぞみの3番列車)、新大阪8時18分発と、途中駅から乗車するのはちょうど良い時間帯。なので、新横浜駅を発車した時点ではガラガラであったもが、西に行くにつれて乗客が増えていった。自分の前後はB席が埋まっていたのだが、その席が埋まったのは実際には新大阪から。多分、のぞみに乗る区間を新大阪までにしておけば席の選択の幅が増えたのだろう。次回への教訓。
新神戸駅からは神戸市営地下鉄で三宮駅へ。4年前に乗った時には20年選手とか普通に走っていたのに、いつの間にか6000形に統一されている。谷上駅からやってくる列車に乗ったが、朝のラッシュは過ぎたようで、特に混んでいる感じもなく三宮駅に出られた。
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朝から業務を済ませ、ホテルにチェックインしたのは19時すぎ。ベッドに寝転がりながら、ディナーをどこにしようか探す。鉄板焼きとか、とにかく牛肉系を探していたのだが、お店に到着するのが20時頃となるとお店は限られてくるようだ。
いくつかお店を見繕って散歩に出たが、観光客が並ぶというステーキランドにすぐ入れそうだったので、ステーキランド神戸館に決めた。海の幸もついたディナーセットにしたかったが、来店したのが遅かったので時間切れとのこと。L.O.が21時までと比較的遅めだったのでここにしたのだが、メニューによっては早仕舞いするようだった。どうりで人が少ないわけだ。
セットのスープとサラダ。
お肉はたっぷり180g。昔の自分なら足りないところだが、今の自分にはちょうど良い量。
銘柄指定はできなかったが、赤ワインのグラスがあったのでオーダー。
鉄板の上にずっと置いてあったフライドガーリック、あれも美味しくて、食べている最中ものすごく気になったw
食後は腹ごなしに乗り鉄。神戸付近で乗ったことがないのは地下鉄の郊外部(新長田〜西神中央)と六甲ライナーだったので、前者に乗りにいった。地下鉄の西神・山手線がところどころに地上区間を持つことは知っていたので夜に行くのもどうかと思ったが、まあいいだろう。
郊外に行く列車なので、三宮では微妙に座れなかった列車でも途中からガラガラになり、のんびりとした感じで西神中央に到着。西神中央駅までの道中、「ほっともっとフィールド神戸」が運動公園駅の至近距離にあり、プロ野球ファンとしてその姿を見てみたかったのだが、それは真っ暗で見えなかった(主要な球場のうち、甲子園とほっともっとフィールド神戸だけ行ったことがない・・)。
終点の西神中央駅に到着。2面3線のうち内側2線を使う不思議な運用をしていたのだが、今電車の止まっていない1番線が、出庫運用専用になっているからのようだ。
終着駅の先。この先に車庫がある。
西神中央駅。地下鉄といえども駅舎は地上2階にあるので、ステンドグラスのある結構オシャレな駅舎が設けられている。
駅前には商業施設とホテルがあった。夜遅い時間だからか、人の姿はまばら。
駅の反対側は、バスロータリーになっていた。ここから明石駅などに抜けることができ、地下鉄で同じ道を帰りたくない身としてはそのルートも考えたのだが、夜遅いのでやめた。
帰りの列車に乗車したが、三宮駅まで戻らずに板宿駅で下車。板宿駅では山陽電鉄に乗り換えることができる。
山陽電鉄の板宿駅は、2面2線の小さな駅だった。直通特急は全て停車するので、利便性は高い。
次にやってくる赤い直通特急に乗車。この列車は次の西代駅を通過し、神戸高速鉄道に入る。西代駅は山陽本線の東の終端なのに、通過してしまうのは寂しい。なぜこの駅が境界になったのだろうか。
新開地駅で下車。歓楽街が近い駅であるが、ここで降りたのは少しだけ駅の観察をするため。
乗車してきた直通特急が右の阪急の車両。左に停車しているのは、大阪梅田行きの阪急の特急。阪急が停車しているのは2面3線の中線であり、始発なのでドアを開けて待機している。
ところでこの駅の案内、こんな感じでレトロ感がプンプンしている。
最後尾(西側)の階段を上がり、少し進むと、こんな場所が見えてきた。
少し先に見える、頭端式の地下ホーム。そういえばここら辺には有名な「高速そば」があった(すでに閉店)のだが、どこだったっけ。
頭端式ということで、こんなところにLEDの案内。ただ、その後ろにある吊り掛けの案内は相変わらずレトロ。
このホームには10年ぶりぐらいにきたが、走っている車両は当時と変わらない(10年前から新車も入っているようだが)。
神戸鉄道で谷上駅を経由して三宮駅に戻るのも良かったが、山登り区間は昼に乗らないと全然わからないので、今回は観察だけして素直に神戸高速鉄道で帰ることにした。
新開地からは、東二見駅からやってきた、山陽の車両の普通列車。
この車両はこの駅で阪急(新開地始発の特急梅田行き)と接続。
この後山陽電鉄の車両に乗ったのだが、この2つの列車の関係がよくわからない。①阪急が先に発車、②山陽電鉄の三宮行きが発車、③次の高速神戸で再び両者が接続、④山陽電鉄が先に発車と、なぜか隣り合った2駅で接続し合っていた。
ホテルの最寄りは元町駅なので、普通列車を元町駅で下車。
宿泊したホテルは、カンデオホテルズ 神戸トアロード。開業してから5年と比較的新しく、スタイリッシュな感じを出しているホテル。このホテルにしたのは大浴場があるからである。元町駅から徒歩2分程度、三ノ宮からも5分ぐらいでアクセスできるので、便利である。
部屋の中も小綺麗で、ビジネス滞在には文句なし。
このホテルは線路に面しているので、下を見ると行き交う列車を見ることができる。
朝に撮ったホテルの全貌。
このホテルの欠点を唯一挙げるとすれば、フロントが13階、大浴場が14階にあるので、エレベーターがなかなか来ないこと。部屋の人がエレベーターを呼んで上にいってしまうので、1階に来てくれるまで時間かかった。
(後半へ続く)
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