都心近くで、5時間程度の空き時間ができた。
取り立てて急ぎの用事などもないし、昼間にやっておきたいこともなかったので、ぶらっと鉄道に乗ってどこかに行くことに。この時は1月の終わりの寒い時期であり、北に向かう気が湧き起こらなかったので、なんとなく東海道線の方に向かってみた。
とりあえずのスタート地点は横浜駅。ここまで私鉄でやってきており、横浜駅で東海道線に乗り換えた。次の列車が平塚行きだったら面倒だなあと思っていたが、熱海行きとのことで一安心。熱海行きの前にサフィール踊り子号が来るようだったので、向かいのホームに移動して発着の様子を観察することにした。

サフィール踊り子号。この駅からも各号車に数名ずつの乗車があった。この列車が来ると知った時に、急いでえきねっとで空席を調べたところ、熱海まで△となっていた。ただ、今回のシチュエーションでは、この列車には時間の節約以外に求めるものが無く、乗るのもなんだか割高に感じたのでスルーすることにした。時間が限られるので、時間を節約出来ることは重要だったんですが。
後続の熱海行きに乗車し、とりあえず小田原まで乗車。ここら辺まで来て、東京に予定通り戻るとしてどこまで行けるのかざっと計算し、行き先を沼津に定めてみる。

小田原で小休止。前の方に乗っていたので後ろの5両の形式がわからなかったが、E233系だったのか。E231系とE233系では座席とか全然違うので、E233系が繋がっていたならそちらに乗りたかった。今度乗る際は、連結部である10両目あたりにスタンバイしておいて、車両を見極めるのが正解か。

小田原駅では、踊り子と待ち合わせ。熱海からのJR東海区間は1時間に3本走っているので、「一本前に乗れれば儲けもん」的な考えで踊り子に課金。こういうところ、全く調べもしないで行動するのが自分でもビックリ。まあ飽きてきたというのもある。
意味なく後ろの方の車両を指定してしまったので、ホームの後ろの方に歩いていく。

ホームの東側からは、大雄山線の乗り場が見える。編成に5501とあるので、トップナンバーの車両でしょう。側面に凹凸がなく、スレンレス車が入る前の、普通剛の車両なのだろう。

踊り子が入線してきた。到着すると、キャリーバッグを転がすインバウンド客も含めて結構な人が降りてきた。発車メロディーが鳴り終わっても降車客の列が切れず、慌てて隣の車両に走って乗り込んだ。

旅行客と思われる人たちが残る車内に入り、熱海までを過ごす。本当は車両の前方を指定したくないのだが、他の客と距離を取ろうと思ったらこうなってしまった。

ここら辺は海の眺めが良く、晴天ということもあっていい眺望だった。

伊豆といえば金目鯛だからか、こんなリーフレットが座席ポケットに入っていた。この先の行程のことばかり考えて、こういうのに目を通さなかった。

14時20分に熱海着。小田原からは早いもので、湯河原に停車したうえで19分で着いてしまった。

ここの発車案内は少し凝っていた。E257系の前面が描かれており、また細字で案内を入れている。

乗車してきた列車を見送り。お隣は伊豆急のアロハ電車、元JRの209系ですね。
特急に乗ったはいいものの、この先の普通列車と接続していなかったので、とりあえず駅の外に出てみる。というより、この先Suicaエリアを出てしまうので、出ておかなければならない。

熱海駅。商店街の方は多くの人で賑わっていた。熱海って、いつ来ても観光客が多く、活気があるイメージ。
次の列車は14時37分発の浜松行き。特にやることもないので構内に戻る。結果的には、あのまま普通列車に乗り通しても同じ列車に接続できた。

ホームに上がると、ちょうど折り返しとなる列車が入線してきた。なんてことない、313系かと思っていったら・・・

おや?前の方は違う。
211系、もうなくなったのかと思っていたが、まだ走っていた。よく見た211系+313系の運用も、これで見納めか。

静岡地区の211系、実際にこの目で見た最後の勇姿。

車内の形式番号のプレートは取り外されていた。もう廃車近いのかなと思ったが、実際にこの後すぐに廃車になってしまった。

三島駅では多くの乗客が乗り込み、停車時間が間延びした。降車客とともに一旦ホームに降りることになったので、その隙に駿豆線の写真など。踊り子用の渡り線と、電車と干渉しないように削られたホームが特徴的。
三島の次が沼津。熱海から20分程度であり、新幹線の駅を一区間を含む割には近い。

15時ごろ、沼津駅に到着。帰りの電車まで、約1時間といったところ。
沼津駅からは港に出てみることにした。ちょうど良いバスがないようだったので、タクシーを拾った。このタクシーの中でオススメの寿司屋などを聞いたのだが、「ここは間違いない」と教えてもらったお店は、営業時間外で行くことができないようだった。運転手の話では、「昔から続くそれなりの寿司屋は、昼が終わったら夜に向けての仕込みを始めるので、こんな時間はやってないよ」とのこと。まあ、この時間に行かざるを得ない状況で港に向かってるわけで、今更そんなこと言われてもね。

そんな話を聞きながら、港八十三番地に到着。沼津港の中でも、色々なお店の集まる中心地的なスポット。この奥に、深海水族館という珍しそうな施設があった。
港エリアを一通り巡り、開いている寿司屋に入ってみた。ここはイマイチだったので適当につまんで後にしたが、どこに入ったかは伏せておく。

こちらに沼津の名産品などが売られていたので、帰りのバスの時間まで時間潰し。金目鯛の干物とか、そういった海産物が多かったように思う。

帰りはバスにて沼津駅へ。

着いた時にはちゃんと見なかった沼津駅。

駅前のロータリーには動輪が展示されていた。

帰りは315系。211系の置き換え目的で導入が進んでいる。ここら辺の往来は盛んなようで、多くの乗客を乗せて熱海へ向かう。
帰りは三島で降りて、新幹線を使う。熱海まで行っても同じ新幹線への乗り継ぎとなるが、特急料金は変わらないので三島で乗り換え。ただ、乗車券を紙で買わずにICで入場したので、三島で切るか熱海で切るかで乗車券の値段は変わりそうではある。

三島で新幹線に乗り換え。その前に、今まで出たことのなかった在来線側の出口に行ってみる。途中で、伊豆箱根鉄道への乗り換え口を発見。こんなところにあったんだ。

最後は新幹線で帰京。自由席は座席選び放題・・・ではなかったものの、4〜5号車あたりでC席の空きを見つけて早めに手を打った。
後から気づいたことだが、沼津からの列車が一本早ければ、三島で踊り子に乗り継げたっぽい。とはいえ、品川までの所要時間は、こだま45分程度に対して踊り子90分程度と大きく差があり、なのに料金は変わらず(こだま:自由席1760円、踊り子:指定席1580円)なので、特に利用することはなかっただろう。
さて、今回の行程で反省するとしたら、横浜→熱海でサフィール踊り子に乗らなかったこと。今回は小田原→熱海で、その先の乗り継ぎにもなんも影響しないところで無駄に踊り子を使ってしまい、またのんびりと沼津まで行ったために港までタクシーを使うことになった。結果論だが、このようなことになるなら、サフィール踊り子に乗って40分早く沼津に行ったほうが、現地で効率よく過ごせたし、サフィール踊り子に乗ったというネタも出来るし、よっぽど良かっただろう。まあ沼津に行こうと決めたのも小田原に着く頃だし、本当に結果論ではあるのだが、色々ネガティブに考えて悩むよりもスパッと決めてしまった方が良いことが多く、横浜駅から乗ってしまえば良かったものだ。(その代わり、211系には会えないのと、タクシーの運転手との会話は無くなるが)
無計画の旅なので、ある程度のコスパの悪さは織り込み済みである。
(おしまい)
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