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三陸鉄道でリアス式海岸沿いを南下【2024年7月:夏になったので海を見たい④】

久慈駅からは三陸鉄道に乗車する。

三陸鉄道は、岩手県のリアス式海岸沿いに、久慈駅から盛駅までを結ぶ。少し前までは久慈駅〜宮古駅の北リアス線と、釜石駅〜盛駅の南リアス線に分かれており、間の宮古駅〜釜石駅をJR山田線が繋いでいた形になっていた。震災から復旧した2019年に、全てを三陸鉄道が管轄することになり、現在に至っている。今回は、その三陸鉄道の北端である久慈駅にやってきたのである。

さて、列車が発車する10分前ぐらいに改札を入り、跨線橋を渡って三陸鉄道のホームに降りた。

階段を降りたところに、このような横断幕が掲出されていた。開業40周年とのこと。久慈駅から南は国鉄の路線だったところ、40年前に三陸鉄道に移管された。

三陸鉄道のホームから望むJRのホーム。JRは1面2線の島式ホーム、その向かいは駅舎に続く通路である。三陸鉄道は1面1線のホームで、終着駅としては意外にこぢんまりとした駅であった(留置線などはありますが)。

これから乗車するのはこちらの車両。てっきり白地に赤と青の帯をまいた車両かと思っていたので、面食らった。イオン東北とのタイアップ車両らしい。

車内はテーブル付きのボックスシートになっている。JR東の固いシートに慣れているせいか、ふかふかシートに有り難みを感じた。混み具合は、すべてのボックスシートが一人ずつ使用する程度。

そうそう、ここで先ほど購入したうに弁当を開封。

表面をウニが覆い尽くしている弁当なのだが、カバンに入れて歩き回ったのでウニが寄ってしまった。お弁当用なのでウニは蒸してあるものが使用されているが、これはこれで生ウニとは違った風味で美味しい。

久慈駅から二駅目の陸中野田駅。久慈駅が1面1線ということもあり、この駅で早速の交換。向こうの列車は、東北銀行のイメージキャラであるキキとララのラッピング列車だった。

ところで、ホームの案内板がJR仕様。国鉄から移管したのはずいぶん昔のことだと思うのだが。

陸中野田駅を後にする(ここからの写真は後面展望)。交換した列車は、後ろに三陸鉄道カラーの車両も繋いでいた。以前乗車した時はこの車両が登場する前だったので、車両が更新されたことを知らなかったのだが、よく見ると会津鉄道とかほくほく線とかで走っているものと似ているような気がする。リーズナブルに車両導入するとなると、他の会社と似通った車両になるのだろうか。

三陸鉄道の沿線には、こんな防潮堤が続く区間が何度か出てくる。こういった堤防が設けられた経緯は、ここで言うまでもないだろう。

野田玉川駅。この駅から先が三陸鉄道のハイライト。

少し線路の標高が上がり、海を見下ろせるようになってきた。

リアス式海岸なので、海から少し離れるとこんな風景になったりもする。こういった景色が続くと、海沿いの路線であることを忘れてしまう。

あるトンネルを抜けた先の、安家川橋梁の上で突如停止。景色が良いところなので、少しばかりの停車時間が設けられていた。

こちらが海側。太平洋を見渡すことができる。確かに、ここの景色が一番良かった。

山側は特段注目する感じではないが、夏なので自然が綺麗。

鉄橋を越えると、小さな1面1線の駅に到着。

堀内駅。ポップな駅名標は、最近できたものだろう。

駅舎には、レトロな駅名標が掲出されていた。

この駅で5分程度の停車時間が設けられていた。なんでも、ドラマのロケ地になった駅らしく、観光客のための停車である。

ホームの先には、おそらくそのドラマで使われていた駅名標が設置されていた。ドラマを知らない私は、その隣にある三角柱の駅名標の方が気になる。これ、行灯になっているのだろうか。夜に光るところを見てみたい。

太平洋をバックに、乗車してきた車両を撮影。

念の為、逆側からも撮影。ホームに出て撮影していたのは自分を含めて三人程度だった。

この時点で、久慈駅からまだ30分。これからの道のりを考えると、まだまだ序の口。

堀内駅を発車したと思ったら、大沢橋梁でまた停車した。ここも先ほどと同じく、景色の良いところとのことでしばし停車するらしい。

海側はこのような感じ。比較してしまうと、先ほどの方が良かったかも。

山側の方は、赤い鉄橋が印象的だった。

田野畑駅。ここは少しばかり立派なホームと駅舎が備えられていた。宮沢賢治に所縁のある土地らしくて、駅名にカンパネルラの愛称が冠されている。

防潮堤が広がる景色の中に突如として現れた、三陸鉄道の車両を模した水門。カラーリングは三陸鉄道を意識したんだろうとは思ったが、丸ごと車両の模型みたいになっていたようだ。

島越駅。西洋風の小洒落た駅舎が設置されている。震災の際に駅舎など消失してしまったようで、こちらは再建したもの。

岩泉小本駅。昔、小本駅と称していた頃に訪れたことのある駅。あの時も真夏だった。訪れたのは震災前で、地元の方と会話したこともあったので、「あの日」はだいぶ心を痛めた。

岩本小本駅を出発した後に、このような鉄橋を渡った。この感じ、いいかも。

ここから宮古駅の間は既乗区間なので、大半は椅子に座ってくつろいでいた。

気づけば住宅街の中を走り、宮古駅に到着するところだった。駅構内には少し前までメインだった三陸鉄道の車両が留置されている。そう、三陸鉄道といえばあの車両のイメージ。

宮古駅に到着。乗車してきた列車はこの先の釜石駅まで行くが、ここで20分程度の停車時間があったので、一旦駅の外に出てみることにした。こういったことが可能なのも、片道途中下車きっぷの良いところ。

(続く)

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