弘前にて一泊後、早朝に弘前公園を散策したところが前回↓

さて、宿泊地であるドーミーイン弘前を7時30分ごろに慌てて出発。駅の方に向かう。

ホテル近くの土淵川を渡る時、不思議な形の建造物が目に入る。あそこは蓬莱広場だそうで、おそらくイベントなどをやるところなのだろう。

そして中央弘前駅に到着。何かの商店のような外観で、知らないと見過ごしそう。駅舎にはりんごのデザインが多用されている。駅前は3年前に整備され、車などが乗り入れられるようになった。

近くにて撮影。1952年に開業した姿なのかな。

駅舎内に潜入。どこかの高校の登校時間と被っているようで、電車の発車時刻が近づくにつれて高校生が増えてきた。

改札口。発車時間の5分前になると改札を始めるようだ。
さて、足早にホテルを出発したのは、7時43分発の列車に乗るため。せっかくなので、少しだけ乗っておきましょう。
ところで、この日の予定では弘前駅(JR)を9時15分に出て、東京に帰ることになっている。弘前駅は、現在地の中央弘前駅(弘南鉄道)から2kmほど離れている。そこで、①中央弘前駅から弘南鉄道に乗車して終点の大鰐駅まで行き、②隣接する大鰐温泉駅(JR)から弘前駅までJRで戻ると、乗りつぶしと弘前駅までの移動を兼ねられるので効率が良い。しかし、JR側のダイヤがなんとも具合が悪い。大鰐温泉駅発の時刻表には、7時48分と9時58分の間に大きなダイヤホールがあり、このまま大鰐駅まで行ってしまうと1時間30分の待ちが生じてしまう。大鰐温泉駅から弘前バスターミナルまでバスに乗ることや、単純往復して中央弘前駅まで戻ってから弘前駅まで行くのが代替案だが、いずれのルートでも微妙に間に合わない。そんなわけで今回は大鰐まで行くことを諦めざるを得ず、途中駅までの往復にすることにした。
さて、改札が始まったら早速ホームに上がる。

中央弘前駅のホーム。柵で区切られた左側のエリアは、美術館方面に抜ける自由通路。改札とは別に入り口があり、電車に乗らなくても通れるようになっている。乗客との区別が緩いように見えるが、電車の改札時間をコントロールしているから問題ないのだろう。

レトロなホーム屋根と発車案内。昔は快速の運行があったのだろうか。

車両は元東急の7000系。りんごねぷた列車のヘッドマークが掲出されている。

車内はりんごのねぷたが飾られているほか、吊り革もりんごをイメージしたカラーになっている。
停車するごとに高校生が多く乗ってきたが、どこまで乗車するのだろうか。そういえば、この弘南鉄道大鰐線は2027年度末に休止することが決定している。発表から休止まで3年の猶予があるのは、その間に何かしらの対策を講じる機会が与えられたというよりは、今の中高生が卒業するまでの温情なのかもしれない。
この列車で、4駅先の千年駅まで乗車。中央弘前に戻る列車と交換するのは、さらに3駅進んだ津軽大沢駅なので、もう少し乗れることには乗れたな。市街地はこの千年駅あたりまでっぽいので、景色も変わったかも。ちなみに、千年駅とかいてちとせ駅と読む。

乗車してきた7000系を見送る。

構内踏切を渡った先にある駅舎。プレハブみたいな感じ。

駅舎の正面から。窓口っぽいのがあり、昔は有人駅だったように思われる。年季の入った駅名標を備えた駅舎と一面二線のホーム、そしてバックに見えるのは岩木山。ここに電車が来たらいい構図になりそうだ。

7時53分に到着して、8時10分の中央弘前行きに乗車する。次の小栗山駅まで700mしかないので、列車を待つ間に歩けるかと思った。しかし地図を確認すると、駅間に川があるために大回りして橋を渡らなければならないようで、時間的に少々無理なようだ。むしろ川を渡るならもう一駅乗り、電車から眺めるのも良かったかもしれない。

千年駅のホーム。こちらにも行灯式の発車案内が設置されている。ホーム中央には待合室が設置されており、雪国ならではの独特の形状の屋根。

待合室。こちらもドアや窓が木枠になっていて、年季を感じる建物だった。

ホームに数人の乗客が集まり出した頃、乗車する列車が入線。このラッピング車はこぎん装飾列車というらしく、こぎん刺しの柄をモチーフにしたデザインになっている。

この駅で交換する列車は、りんご畑鉄道のラッピング。外観は名前の通り。

せっかくなので駅名標。これだけは新しいデザインになっている。
8時20分ごろに中央弘前駅に着くので、通勤客も多いのかと思っていたが、車内はほとんど人がいない。この一本前が平日のみ運行の列車なので、通勤需要はそちらだったかもしれない。

中央弘前駅に到着。ホームに並ぶこけしがお出迎え。

行きに撮り忘れた駅名標。

改札を出る前に、振り返ってパシャリ。休止までの間にくる機会はあるかな・・
中央弘前駅を出たら、歩いて駅に向かう。JR弘前駅を出るまで残り50分なので、のんびり歩けばよかろう。

弘前駅に到着。前日は夜中に歩いたので気にならなかったが、この日は晴れていて暑い暑い。のんびり歩いて20分ぐらいかかった。駅の横にはしっかりとJRの商業施設が併設されている。
少し時間があるので、駅の反対側に回り込み。

橋上駅舎を抜けて階段を降りた裏あたりに、ひっそりと弘南鉄道の乗り場がある。こちらは黒石線。

今年で97周年だそうだ。

ちょうど、弘前行きの列車が入線してきた。車両は同じく7000系。こちらは先ほどよりも多くの降車客の姿が見られた。先ほどの中央弘前駅とは違い、こちらは1面2線の上に留置線などもあり、中心駅らしい施設を備えている。

2階のJR改札口に戻る。発車案内にローマ字が添えられているのが珍しい。
この日は夕方までに東京へ帰る予定。ここの表示されている9時40分発のつがる42号に乗ると、秋田に到着するのは11時45分。ちょっと昼を食べてから飛行機で帰るのもアリですね。また、途中の鷹巣から大館能代空港に抜けて、羽田に抜けるのもいいですね。結局違うルートを取ったのだが、そっちの方が良かったかな・・
改札の向かいには土産物を揃えたお店があり、よく見るとイートインコーナーや軽食の販売もあったので、立ち寄ってみた。

せっかくなので、シードルの飲み比べ。アップルパイの販売もあったのだが、小腹も空いていない状態だったので、焼き林檎好きとしてかなり葛藤したうえ、泣く泣く断念。でもアルコールは飲むっていうね。そういえば関係ないけど、焼きパイナップルに一時期ハマっていたのを思い出した。
のんびりと過ごしているうちに出発の時間になったので、お店を後にした。
(続く)
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