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2014年12月:東海道線すごろくの旅

タイトルが全てを物語っているが、東海道線ですごろくの旅をしながら東京に帰った。そもそもなぜこのようなことをやろうと思ったのかも今となってはわからないのだが、ふと湧いて出た話に高校の友人二人が乗ってくれたため、実行することになった。

友人たちは前日まで青春18切符を使った旅をしており、スタート地点とした大垣駅にて実行前夜に落ち合った。スタート地点を大垣駅より先にしてしまうと、基本的に30分に1本の区間に足を突っ込んでしまうため、大垣駅が実現可能なギリギリのラインだろうということになった。東京を起点として見た時に、大垣駅は「ムーンライトながら」の終点ともなっていてキリが良いだろう、と適当に理由をつけようと思えばつけられなくもない。

夜が明けてすごろく当日、大垣を9時ごろにスタートした。時間が厳しいことが予想されるなか、のんびりと9時にスタートするようなマイペースさは我々らしい(全員がそういうわけではない)。

9時前の大垣駅。「ムーンライトながら」などに乗っていたらとっくに通過している時間帯である。

さて、当初は以下のルールを定めて行うことにした。

  • 8面体サイコロを使用する(目的地に到着したら駅前で振る)
  • 各駅停車を使わなくても良い(行くべき駅に着ければ快速などでも構わない)
  • 数字の入っている駅に止まったら、次の回はその数字分を加算できる
  • 新幹線駅に止まったらボーナスで、「12面体サイコロ」「6面体サイコロ×2個」のどちらかを振れる

ある程度ボーナスを設定しないと終電までに東京に着けないような気がしたので、この程度は最初に設定した。

記念すべき最初の一投で出たのは「5」。尾張一宮まで行くことができ、幸先の良いスタートである。

尾張一宮は全種別が止まる駅なので、ちょうど来た特別快速にて直行できる。

着いた尾張一宮駅。「一」がつくので、次の出目に1を足した数を進むことになる。そこで次に出たのは「3」なので、4つ先の名古屋に行くことができる。

・・・といった具合に双六の要領で進むのである。

名古屋駅。

せっかく名古屋駅に来たので、駅のホームのスタンドできしめんを食べることにした。10時過ぎでようやく、少し遅めの朝ごはんとした。

名古屋では「1」を出したので尾頭橋に向かう。(名古屋はなぜか新幹線駅ルール適用せず)

ホームを見渡したら、キハ25系の区間快速「武豊」行きという珍しい列車が停まっていた。武豊線へは朝ラッシュ時に直通列車が走っているが、その時間帯にギリギリ入っていたようだ。この旅で気動車に乗れる可能性があるのはここだけであり、また武豊線が電化されると乗る機会がなくなるので、せっかくなので金山までこれに乗ってから尾頭橋まで一駅折り返すことにした。18切符だと自由に動けるのが良いところ。

尾頭橋から先は、

金山駅、

大高駅、

東刈谷駅、

幸田駅、と止まっていった。8面体サイコロは期待値が4.5であり、冷静に考えればそこまで大きく前進できるわけではないのだが、思ったよりも進んでいない状況に焦りを感じる。また、名古屋〜豊橋は快速系こそ1時間に4本走っているが、普通列車はここら辺まで来ると2本程度であり、快速の止まらない駅だと一駅一駅のロスが大きい。このような状況でも幸田駅に行くときは、たまたま1時間に1本の「幸田停車の快速」にタイミングが合い、その後の各停も数分後に来たりとラッキーだったのだが、

その次の三河大塚に来たときはとうとう30分待ちとなってしまった。この時スタートから5時間が経とうとしており、まだ愛知県を出られていない状況に少し不安を覚え始めた。ただ、「三」がつくので次の目にはプラス3できる。実は、ここら辺の「普通列車が毎時2本」という最難関のエリアに数字を含む駅が多いことに目をつけて、泥沼にハマらないように数字ボーナスのルールを作っていたのである。

数字ボーナスのおかげで次には豊橋を越え、

新居町駅、

高塚駅と止まって

浜松駅にキリ良く到着した。この時点で時刻は16時前、もう夕方である。日中をほぼ愛知県で過ごしてしまった。

浜松駅では特別ルールで少し多い目のサイコロを振れ、一気に掛川へ。そしてその再現で

静岡駅までトントン拍子に進んだ。掛川〜静岡は時間的にも区間的にも新幹線「こだま」を使用するのにちょうど良かった。鈍行にこだわっても良かったのだが、もう疲れが出過ぎていて、数分後に新幹線が来るとわかった瞬間、「乗車券+特急料金」を払ってでも乗っちゃえーとなってしまった。ただ、このスムーズさで少し東京に帰れる希望が見えた。

静岡からは順調にまた在来線区間を細切れに止まっていく。

行き先などでよく見る「興津駅」

小学校の時にアルミニウム工業の街として耳にしたことのある、蒲原駅。

真っ暗でどこだかわからない・・

三島〜熱海の間にあるたった一つの駅、函南駅。函南駅の次からはJR東日本エリアになるので、帰ってきた感が強くなってきた。

函南駅ではなんと「8」を出したので、小田原も飛び越えて国府津。8面体を振って8を出したのは初めて。小田原を超えしまえば本数が増えるのでスピードアップが期待できる。

二宮。

茅ヶ崎。少しまた牛歩が続いた。ただ、東京まで9駅のため、この後に東京行きの電車が9本あれば全て1が出てもゴールできることになる。この時点で20時30分過ぎなので、ゴールできるのは確実そう。と思って茅ヶ崎駅でサイコロを振ったところ、ここで次が新橋となった。新橋ではサイコロを降ればもうゴールなので、結末が確定した。(東京にちょうど着かなければならない、なんてことは考えない)

というわけで、最後の途中駅、新橋駅。ここでサイコロを適当に降り、東京に到着した。到着が23時前ということで、14時間弱にわたる双六の旅が終了した。

大垣〜東京は普通にいけば7時間前後で着くような距離である。この区間は多くの青春18きっぷユーザーにとっては「長いなあ」と思いながらただ通り過ぎている区間だと思うのだが、今回はその途中駅で下車してみるといった、普段なかなかやらないような体験をすることができた。普段素通りする区間にゲーム性を持たせ、途中駅の雰囲気を味わっていくのも、一度なら新鮮で面白いと思った。ただ、双六をやっても別の意味で苦行であることには変わりない。

文才があればもっとドキュメンタリーチックに書いたりもできたと思いますが、残念ながらそのような才能は持ち合わせておりませんので、簡単なダイジェストで終わらせていただきます。

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