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2018年3月:新旧あずさ乗り比べ

※2018年3月のダイヤ改正をもって、中央線のあずさに使用されているE351が運用離脱しました。その直前の土日に、E351系の乗り納めとE353系の初乗車をしたお話です。

鉄道に乗ることが好きな私だが、基本的には乗り納めのようなことはしてこなかった。思い起こしてみれば、乗り納めをしたのは山手線205系とのぞみ運用の500系ぐらい。東京駅の入場券を買って東海道新幹線での100系の見納めをしたのも記憶にある。今となってはブログを書いていることもあり、ネタ作りを意識して話題性なども考慮するようにはしているが、基本的には「自分の気に入っているもの」「気が向いたもの」でない限りは乗り納めに出かけることは無かった。

さて、このような前置きをしておきながら、これからE351系の乗り納めの話をするのである。乗り納めるからにはこの車両のお気に入りポイントがあったわけで、低重心のかっこいい車体、振り子を効かせながら走る感覚をもう一度確かめたくなったのだ。かねてから乗る機会を窺っていたのだが、ダイヤ改正の一週間前の午前中に運よく都心での所用が発生し、午後がフリーという日ができた。夜に用事が入って18時までに都心に戻る必要が出てしまったため、E351系乗車を組み込んだ大回りなどはできないが、とりあえずどんぶり勘定で甲府ぐらいなら往復できるだろうとのことで、甲府まで行ってきた。

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乗るのは新宿14時発の列車。そういえば、そういえば大月よりも先まで行くのにはE351系しか利用したことが無い。正確には、特急に乗るときはE351系を選んできたというのが正しいところ。

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車体は卵型をしており、下部がふっくらとした形。車高が低めで重心も低い形状は、俊足な特急らしいデザインで好きなポイント。

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先頭車両は向かい側のホームからでないとキツかったので、最後尾。

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窓側の指定席を取った。この時間の新宿からの乗車ならば自由席でも十分に満足のいく席を取れたと思われたが、わざわざ指定席にしたのは券面に列車名を入れるため。

卵型の車体が座席上部の形状に影響を与えるのか、背もたれは小さめ。そのためか、テーブルはシートバックから引き出せるタイプではなく、肘掛けに収納されており、小さめである。このようなところも利用者からはマイナスポイントだったのだろう。

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自分の周囲はガラガラ。

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車内の様子。

新宿を出ると、八王子までは少しセーブした感じで走行。八王子を出ると、カーブの多い線路を振り子を効かせて走っていく。車体をよく見てみると、「おお傾いてる」と感じることができる。

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甲府付近。ぶどう畑と富士山。

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新宿から1時間30分弱、甲府に到着。

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特急は松本に向けて出発。これが最後になると思うので、出発まで見送った。

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以上でE351系の乗り納め。後継のE353系は空気ばね式の車体傾斜装置を採用しているので、中央線で自然振り子式を楽しめなくなってしまった。

この見送りの直後に、横に止まっていたE257系が新宿に向けて発車していった。もしこれに乗れれば、もうすぐ運用離脱する2車種の同時乗り納めになったのだが、おそらく乗り継ぎが2分程度しか無いので、ダッシュでもしないと乗れなかっただろう。

帰りは節約のため別に高速バスなどでも良かったのだが、渋滞なども心配されたので、大人しく次の特急に乗って帰ることにした。先程のE257系は甲府始発のかいじ号だったので、おそらく次の特急は松本から来る「あずさ」系列。あり得るのはスーパーあずさ(E351系orE353系)、あずさ(E257系)あたり。先ほどまで乗り納めの気分を味わっておきながら、復路もE351系が来たら面白いなあとか思っていたのだが、

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帰りは新型特急のようである。行きのE351系で目的は果たしたので、帰りのことは特に考えていなかったのだが、図らずも新旧乗り比べとなった。

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E353系。初めて間近にみるが、最近の特急の主流の高運転台タイプである。

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乗るのは自由席。特急がE353系に統一された際には全席指定席となるので、自由席表示は1、2年ほどの一時的なものとなる。

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E353系も9両+3両の形式をとるため、E351系と同じく4号車は基本編成の運転台がある。

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甲府で結構な人が並んでいたため、座席の確保は半分諦めて写真を撮ったりとのんびりしていたのだが、何とか座席を確保できた。

E351系では断面が卵形だったが四角形になっており、車内の空間が広がっていたのが一番大きな違い。また、テーブルも大きくなり、ヘッドレストも完備されていたりと、快適性も向上していた。ここら辺は、「E353系が」というよりも、E351系での欠点が改善されて他の特急と同じ水準になったという感じだろう。乗り心地はE351系に比べたら揺れが抑えられており、確かに改善されているように感じた。

あまりの乗り心地の良さなのか、午後の眠たい時間だからか、ほとんどを寝て過ごして新宿に到着。

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E351系とは、同じように紫色を使用していても雰囲気が違う。

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最後に、数時間前のE351系と同じアングルから。前面はシャープなデザイン。高運転台の車両だが、のぺっとした感じではなく、ここは好みである。

今回は新宿〜甲府だったが、そのうち松本までこちらに乗って走りを確かめて見たいものです。

(おしまい)

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