鶴見線の支線のうち、朝イチで海芝浦支線と大川支線へ行ってきた。
鶴見→海芝浦→浅野→大川→鶴見、と一旦鶴見駅まで戻ってから朝食や筋トレを済ませ、改めて本線の終点である扇町を目指すことにした。
再び鶴見駅の鶴見線ホームに戻ってきた。目の前に止まっているのは弁天橋行きなので見送る。
ホームの柱には、横浜鶴見まちあるきマップや、海芝浦駅の注意事項が掲出されていた。朝はこの存在に気づいていなかった。
乗車するのは9時45分発の扇町行き。扇町は鶴見から一番遠い終着駅だが、それでもわずか17分のショートトリップとなる。
扇町行きは3色LEDにて赤色。
鶴見駅を出ると、左側にはJRの線路がずらりと並び、その向こう側に高架から降りていく京急の線路が見える。
弁天橋駅に到着する前には、左側に車両基地が広がっているのが見えた。朝夕のラッシュの後半に鶴見駅発の弁天橋駅行きが登場するのはここに車両基地があることに関係している。
武蔵白石駅に着く直前、先ほど訪れた大川駅への支線が右手に分かれていく。この角度から見ると、昔は草の生い茂っているあたりに駅があったのだろうと想像できる。
武蔵白石駅の次は浜川崎駅。南武支線との乗り換え駅である。駅を発車した直後、左側に南武支線の浜川崎駅の入り口が見えた。1本道路を隔てて改札外乗り換えとなる。
浜川崎駅を出ると単線になる。単線とはいうものの、貨物線の線路が多く敷かれているため、単線っぽさはあまり感じない。2駅先が終点の扇町駅で、あっという間に到着した。
扇町駅の駅名標。川崎市内にある駅だが、特定都区市内制度における横浜市内の駅に指定されている。この駅名標の後ろにはまだまだ先へと続く貨物線が通っている。
今までの駅と同じように、単式ホームの終着駅。ホームの先の階段を降りたところに改札がある。前回来た時は平日の夕方だったため通勤客がぞろぞろと電車を待っていたが、この日は休日なのでのんびりとした雰囲気だった。
乗ってきた電車が出発するところだったので、改札を出る前に撮ってみた。この電車の折り返しは3分と短かったが、扇町に到着した時に乗っていた乗客のほとんどは、慌ただしいなか撮影などを済ませて乗り込んでいった。
扇町といえば駅に住み着いている猫が有名である。前回来た時はもっといたような気がしたが、この日は2匹しか見当たらなかった。
扇町駅の改札。
扇町駅への入り口。アーチがあるのが印象的である。
さて、折り返しの電車を見送ってしまったので、次の電車は45分後。周りに何も無いところでなぜ電車を見送ったかというと、扇町駅はバスのアクセスが充実しているからである。
駅を出て大通りに出ると、こんな名前のバス停が見当たる。時刻表を見ると平日は1時間あたり6本、土休日でも3〜4本走っており、40分に1本あるかないかといった鶴見線とは大違い。
余談だが、川崎駅からこちらにバスで向かう場合は要注意である。扇町駅に来るバスは、臨港バスの川22系統の三井埠頭行きである。なぜこんなことを言うかというと、川崎駅からは川崎市営バスの川13系統の扇町行きというバスが出ており、こちらと間違いやすいからである。川13系統は本数が少ない上に、駅とは離れた全然違う場所に行ってしまう。
さて、ここからバスに乗っても良かったのだが、隣の昭和駅が近そうだったので一駅歩くことにした。
一本道を歩いている間にバスに抜かれた。この先の信号のあるT字路を左に曲がると昭和駅はすぐである。先ほど述べた川13系統の扇町行きは、扇町駅の方(写真手前)には来ずに、T字路の右の方に行ってしまう。
すぐに昭和駅前のバス停が見えてきた。この先の信号を左に曲がると昭和駅。余談だが、市営バスの停留所名は「昭和駅前」だが、臨港バスの停留所名は「昭和電工前」となっており、ここら辺がバス利用の際に感じるややこしさの一つだと思う。
踏切のすぐそばに昭和駅があった。元号が令和に変わる時、大正駅、平成駅と並んで元号のつく駅として密やかに話題になった駅。こちらも扇町駅と同じく、旅客線部分は単線で単式ホーム。
昭和駅の駅舎。5年前に新しくなったようだ。
次のバスまで時間があったため、ここから歩けるだけ歩いてみることにした。陸橋で貨物線を跨ぐと、川崎港郵便局の大きい建物が見えた。
せっかくなので郵便局で風景印を押してもらった。昭和駅の次の駅である浜川崎駅まで歩いてもよかったのだが、暑くなってきたのでここらへんで良いだろうと思い、バスで川崎駅に出た。
川崎駅に11時過ぎに着いたため、「屯ちん」にてつけ麺を食べてから帰宅した。このお店も池袋店を含めると20年ほど通っていることになる。
さて、これで鶴見線を完乗して話は完結しても良さそうなものだが、もう一話だけ続く。この日は鶴見線を完乗しただけだが、この二週間ほど前に国道駅や南武支線を訪れているため、そちらも併せて紹介したい。
(続く)
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