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吾妻線乗車記【北関東乗りつぶし2023年夏の陣:1−2】

こちらの続き↓

高崎駅までやってきた。ここからは吾妻線に乗車する。

吾妻線は上越線の渋川駅を起点として大前駅まで結ぶ路線。途中には草津温泉などの有名な温泉があることから、一部区間には特急も乗り入れている。渋川駅を出ると終点まで他の路線との接続がない、いわゆる盲腸線であり、路線長も55.3kmとそこそこあるため、往復するだけで結構な大仕事である。そんな路線でこそ青春18切符が活躍するので、手元に切符があったのを機に吾妻線に乗車することにした。

吾妻線で厄介なのは、終点の大前駅まで行く列車が少ないこと。渋川駅発車時点でこそ普通列車が14本(大体1時間に1本)あるものの、中間の長野原草津口駅までしか行かないのが3本、終点の1駅までの万座・加沢口駅で止まってしまうのが7本あるため、大前まで行く列車は4本のみである。現時点での渋川駅発が6:50、9:20、15:36、18:38であり、東京から明るいうちに行こうとすると9:20か15:36の二択となってしまう。なんとも乗り鉄泣かせの路線である。

今回は、9:20発に乗車。吾妻線は基本的に新前橋駅か高崎駅まで乗り入れており、これから乗車する列車は高崎駅を8:53に発車する。

6番線から発車の大前行きに乗車。

なお、その上に表示されている水上行きは、終点で長岡行きに接続している。水上からの列車は6本しかない閑散区間であり、8:25発の水上行きはその貴重な接続列車。18キッパーには便利な列車で、このルートは学生時代に何度かお世話になった。

またもう一点気になったのが、上越線方面の列車は8:10発の次は10:20よりも後ということ。実はこの間には新前橋駅始発の列車が入っているのだが、高崎駅の断面でみると列車がないように見える。ここら辺の地域になると、駅で行き当たりばったりで列車に乗らず、携帯などで検索してから乗る人が多いだろうから問題ないのかもしれないが、上越線・吾妻線・両毛線はわかりやすい一括案内の方が良いように思う。

さて、6番線に降りると211系が停車していた。

側面表示はまだ字幕が活躍しているということで、路線ごとに色分けされた側面幕。少し緑がかった青色の地に、大前の表記。

車内は座席満員、立ち客が各ドアに一人ずついるような混雑具合。直前までフラフラしていたため、当然ながらしばらく立つこととなった。

上越線と分岐する渋川駅。SL停車駅となっているので、駅名標がリニューアルされている。

渋川駅を出るとすぐに上越線と分岐。上越線は複線だが、こちらは終点まで全ての区間が単線となっている。

金島駅と祖母島駅の間では北陸新幹線の立派な高架橋をくぐる。

3駅目の小野上駅では上り列車と交換。当然、211系が来る。

市城駅あたり。吾妻線は全区間、吾妻川に沿って走っている。夏は緑と川の景色が綺麗。

遠くに榛名山が見えるはずなのだが、どれだろう・・

渋川駅から30分ほどで到着したのは中之条駅。中之条町の中心駅で、特急の名前になっている四万温泉の玄関口でもあり、吾妻線の主要駅となっている。ここでまとまった下車があり、座席にもだいぶゆとりが出てきた。

矢倉駅。吾妻線では、このようなテイストの待合室をよく見かける気がした。

岩島駅。

岩島駅を出ると、立派な橋梁に、長いトンネルが続き、急に路線の雰囲気が変わった。岩島駅から長野原草津口駅の区間は、八ツ場ダムの建設に伴って新線に移設されたのである。

新線区間の川原湯温泉駅では、矢絣デザインの211系と行き違い。なお、この駅はキャンプ場となっているようだった。

長野原草津口駅の手前では旧線と合流する。一部、留置線として使用されているそうだ。

長野原草津口駅に到着。1面2線の島式ホームだが、横須賀駅と同じように、1番線側は行き止まりで折り返し専用となっている。

長野原草津口駅を過ぎると、さすがに車内はガラガラになってきた。

長野原草津口駅を出ると、終点の大前駅まで5駅。吾妻川もだんだんと上流の様相になってきた。

袋倉駅付近は徐行区間で、非常にのんびりとした速度で走行した。

鬱蒼とした区間を過ぎると終点の一駅前、万座・鹿沢口駅。ここ止まりの列車が多数設定されているほか、一昔前までは特急列車もここまで走っていた。吾妻線を往復したくない場合は、ここから軽井沢駅や上田駅の方にバスで抜けることが可能(うまく旅程を組むのは難しいが)。

そして、終点の大前駅へ到着。

少し先まで線路が伸びて途切れている。長野県の豊野駅まで延伸する計画があったとかなかったとか。

大前駅の全景。到着して数名はどこかへ立ち去ってしまったが、残りは大抵写真を撮って折り返しに乗る人たちであった。

大前駅を発車する列車は1日5本。渋川からの列車が4本であり、7:17発がどこから来るのかわからない。回送で来るのだろうか?日中はぽっかり空いている。

復路は単純折り返しなので、外を見ることもなく、席に座って思いのまま過ごした。長野原草津口駅あたりまでは、やはり余裕を持った車内であった。

川原湯温泉駅では特急草津・四万31号と交換。

郷原駅でも交換で10分停車とのことで、外で時間を潰す。待合室はやはりこういったテイスト。

乗車中の211系。そういえば、この辺りからだんだんと混み始めてきた。高崎あたりで何かあるのか、浴衣姿の乗客も見えた。

651系の停車目標。特急が止まる駅ではないので、交換用だろう。

駅の近くには険しい山が見える。

対向でやってきたのは211系の万座・鹿沢口行き。

郷原駅から2駅で中之条駅。再び駅名標。

ここではまた特急草津・四万1号と交換。観光地に向かう特急のラッシュ時間だからか、復路はやたらと交換のために待たされた。

ここからは再び外の景色など見ることもなく新前橋駅まで乗車。新前橋駅からは両毛線からやってきた高崎行きに乗り継いで高崎駅へと向かった。吾妻線に乗車していた乗客も多い上に、両毛線からの列車はそこそこに混んでいる状態で到着。高崎まで3駅ではあるが、立ち客が多くて不快指数高めの車内だった。(つづく)

〜ここまでの行程〜

  • 東京6:20 → 高崎8:15
  • 高崎8:53 → 大前10:41
  • 大前10:50 → 新前橋12:39
  • 新前橋1241 → 高崎12:50
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