天神から南下し、最終的に熊本までたどり着いた。前回はこちら↓

熊本駅へは、定刻より数分遅れて12時52分ごろに到着。ここからは新幹線で博多までとんぼ返り。飛行機が16時ごろであり、お土産の購入しつつ、渡辺通にあるホテルへ荷物を引き取りに行くことを考えると、14時ごろには博多駅に戻っていたい。

新幹線は13時17分のさくら、20分のつばめと続く。日中はつばめの直前のさくらが間引かれている時間帯もあるので、これはラッキー。さくらの停車駅は基本的に久留米・新鳥栖で、13時17分発も例に違わず。そしてつばめは各駅停車。博多の到着は11分の差があり、この後の予定を考えるとさくらに乗って少しでも早く戻りたいところである。
ここで敢えてつばめを選択肢に出しているのは、九州新幹線の800系に乗ったことが無かったため。こういう機会でもないと乗らなさそうなので、つばめにしてみるか。稀に、つばめにもN700系が充当されることがあるが(例えば1本前の12時20分発など)、そうだったらさくらで戻ればいい。
20分程度の時間があったので、改札出たところにある駅構内のテナントを巡回。馬刺しのテイクアウトをやっているお店を見つけられたので、そこで弁当を購入した。ここの弁当は、お店での注文で出てくるものをそのままパックした感じなので、(メニューは限られるものの)イートインの場合と同等のものをいただける。本当は中心地に出てどこかのお店に入る予定だったが、これなら問題ない。
弁当と数種のお土産を購入後、新幹線改札を入ってホームに上がった。

11番線に、800系のつばめが停車していた。こちらで博多に戻ることにしよう。

つばめが飛んでいるイラスト、遊び心があっていいですね。こういったデザインを入れるのはかもめのN700Sもしかり。

乗降口まわり。ドット絵の号車表記は独特なもの。AROUND THE KYUSYUのロゴがあったところは、おそらく昔「つばめ」の表記があったところだろう。

側面表示は小型の3色LEDで、少し古さを感じる。フルカラーLEDが採用されたN700系よりも前に登場した車両なので、時代の流れに特別取り残されたわけではないが・・・

最後尾。U004編成と記載されており、増備前の編成だったようだ。

一通り外観を見終わったところで、向かいのホームにはさくらが入線してきた。こちらには各ドア10人程度の乗客が並んでいた。熊本からでも、席を選ばなければ座れそうな感じ。

せっかくなので、熊本駅の駅名標の裏からさくらを見送る。
さて、発車まで3分もないので車内に入ってみる。

3号車のデッキ部。暗めのインテリアで写真ではうまく表現できないが、壁のデザインにはドット柄が採用されている。

3号車の客室の様子。こちらは結構明るめのデザイン。こちらの木材とシートの色は号車ごとに異なるので、一通り1号車まで見てみる。

こちらは2号車。

そして1号車。最後尾は乗降用のドアが設けられていないようだった。
一通り見たところで、座席選び。悲しくなるぐらい選び放題。明るめの3号車も良かったが、落ち着いた内装の2号車にして、真ん中あたりの程よいところを確保。途中駅から一車両あたり数人ずつの乗車があったが、窓側が全て埋まることはなかった。

座席はこんな感じ。西陣織だそうだ。

テーブルはこんな感じで、肘掛けから出すようになっている。
前の座席の背面は完全に木の板となっており、テーブルがくっついているわけではないので、この小さいテーブルしかない。リクライニングした時に手元に小さいテーブルがあるといいのかもしれないが、デザイン先行で色々と犠牲になっている気がする。テーブルは885系以降、こんな感じなんですかね?

横から見るとこんな感じ。そり立つ板にクッションが貼り付けられている感じで、頭部のクッションの出っ張りも体型を選びそうで、長時間乗るにはなかなかしんどい座席。リクライニングしたら体が前にずりずりと滑るところは、885系を髣髴とさせる。増備編成では改善されているようだが。

床はこんな感じで、やはりドットが目立つデザインとなっていた。

列車が動き出してから、先ほど購入した弁当を広げる。中身は馬のネギトロ丼と、馬刺し。これは良かった。にしても、テーブルに広げられなくて、場所のやりくりが大変だった(隣のテーブルを出しても良かったのだが・・)。

西鉄の中から見たような風景をたどりながら北上。そういえば、九州新幹線って全通翌週に乗って以来、13年ぶり2回目な気がする。

建物が密集してきて、博多が近いことを窺わせる。
博多駅に到着したら、そのままマイングなどでお土産の購入。マリトッツォのお店に並んだりしているうちに、いい時間になってしまい、急いでホテルに荷物を引き取りに向かう。

ホテルのある渡辺通駅までは、七隈線で3駅。予定通り、15時ぐらいに荷物を引き取れた。
荷物を整理して、また七隈線で博多駅に行き、空港線に乗り換えて福岡空港に向かう。七隈線の延伸によって、ここら辺の移動がかなりスムーズになった。

空港線のホームに着くと、4000系がちょうど発車していった。この時はまだ1編成しか運用に就いていないレアな状態で、色々と注目を浴びていた。前面がスパッと切ったような食パン顔なのは、最近の流行りなのか。
一本見送ったのは良いが、博多駅は入場制限がかかるほど混雑していて、居心地の悪い状態が続いた。おそらく福岡ドームでライブがあるためだと思うが、中心地に集客施設があるのもこういったときに大変だ。

15時13分発の列車を待つ。JR線から乗り入れてくる列車とわざわざ記載があった。博多駅まで来ると、もはやどこが始発でも変わらなさそうだが。

というわけで、こちらの車両で空港に向かった。
空港に到着したのは出発の35分前。結果的にはそこまでギリギリではなかったが、お土産屋の行列の進み具合、地下鉄の待ち時間などによっては本当にギリギリになってしまいそうで、気を揉む感じだった。
(つづく)
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