何度も行く機会を伺っていた、室蘭にある地球岬。今年の夏、その地球岬にようやく行くことができた。
この経緯についてはあまり良い話でもないので割愛するが、とりあえず使用しなくなった新千歳行きの航空券が手元に残っていたので、それを有効活用するために出かけたお話。どこに行くかと考えた結果、新千歳空港からほど近い地球岬に白羽の矢が立った。
そういった経緯なので、出発は遅め。10時ごろに羽田空港に着くように家を出た。

途中の京急蒲田までは、都営車の特急三崎口行き。都営5500形が(急行以外の)本線運用に入っているのはちょいちょい見かける気がする。そういえばたまに横浜で京成3100形に出会ったりするのだが、あれはなんだろう。
さて、羽田空港に着いたものの、出発まで1時間ほど余裕があるので、展望デッキにて搭乗する飛行機をお出迎え。

搭乗するB773ERがやってきた。胴体が長いだけに、円筒形のフォルムが際立つデザイン。

15番搭乗口にスポットインしたところを見届けて、展望デッキを後にした。
展望デッキからエスカレーターで降りる途中、あるコーナーに目がいく。

羽田空港の昔の写真などが展示されているエリア。openが10時から16時で、いつもの日帰り旅行では羽田にいない時間帯。今回はせっかくタイミングが合ったので、じっくりと見学した。
そのあとは、保安検査を通って制限区域内へ。8月で夏休み時のはずだが、意外にも保安検査場は空いており、すんなりと通過した。

あとはこちらで時間潰し。

ラウンジ内も結構空いている。8月の休み期間なので混雑していると予想しており、実際ANAラウンジなんかでかなりの混雑っぷりを体験したこともあったので、拍子抜け。時間が遅いからか、普段利用している層がいないからか・・

奥のエリアはかなり静か。人が少ない上にシックな感じなので、一層落ち着いて見える。利用する身としては最高の環境。

一杯だけビールをいただいた。

これから搭乗するのはJL513便。

搭乗するのはB773ER。JA743Jということで、欧米線などで運用されている国際線機材である。
この便を予約した段階では、機材はA350-900となっていた。その後特にお知らせなども無かったのだが、1ヶ月ほど前にHPを開いて確認したらB773ERに変更されていたのである。お知らせがなかったのは座席番号に変更が無かったからであるが、それだけにこれを知った時には非常に驚いた。
しかも、今回運が良かったのは、元々の予約をクラスJで取っていたところ。国際線機材でのクラスJにはビジネスクラスが割り当てられることが多いため、労せずしてビジネスクラスに乗ることができたのである。変更された後だと、多分争奪戦になるのでね。
ただ、この便はA350-900から機材変更されたという経緯から、座席数の問題が生じる。A350-900ではF12/C94/Y263の席数に対して、B773ではF8/C49/PY40/Y147の座席数。A350で94席もあったクラスJの乗客は、ビジネスクラス49席には収まりきらない。おそらく、CとPYに振り分けられたのだろう。となると、今回ビジネスクラスになったのも、もともと前方の座席を指定していたことが良かったのかもしれない。
というわけで、

ファーストクラス区画を通り抜け・・

ビジネスクラスのエリアへ。荷物入れが空いているので、構造物が多くて少し窮屈な見た目。

今回は窓側を指定。現代の飛行機なのでもちろん、通路から直接アクセスできる構造。

こちらが今回の座席。

前には大型のディスプレイと、冊子の入ったラック。

座席は全て電動で調整できるようになっている。フルリクライニングは前回試したから、今回は別にいいかな。

隣の席とはパーティションで隔てられるが、離着陸の時はフルオープンなので、隣のモニターなどが視界に入る。少し気になるけど、これは仕方がないところ。あと、壁には出っ張りがあるので、ちょっとした物置に使えて便利。

ちなみに、通路側の席からの視線はこんな感じ。意外と見えないものだ。

座席を立った時の視界。プライベート感が保たれている空間であることがよくわかる。
一通り見て、国内線の異様な雰囲気を楽しめることや、疲れた時に横になれるのが良いところかな。WiFiも使用できないし、機内エンタメも無いので、国内専用機材とは少し過ごし方が変わるのは注意点。まあ今回は結果的に自分一人で過ごすことになったので、プライベート感あふれる空間で思う存分のんびりさせていただきました。
さて、室内観察が終わったら、外を見るために1つだけブラインドを開けてみる。

隣にはA350-900の姿。いつもならA350が良いとなるところではあるが、今回はこちらで良かった。

滑走路に向かう途中、AIRDOのロコンジェットに遭遇。新千歳からのお帰りですかね。

16Lを離陸。ほぼ同時に16Rからの離陸機があり、しばらく並んで上昇していった。

で、しばらくすると雲の上。


ちなみに、シートポケットには座席の説明があり、細かいところまで説明されていた。まあ読まなくても普通に色々な機能に気づくとは思うが、こういうのを読んでいると「え、そんなこともできたの?」と後からわかることもあるので、こういう説明書は読んでおくのに越したことはないと思う。
そういえば、B773に搭載されているビジネスクラスのブランドはSS7。SS7って、以前に国際線に乗った時にちらっと見たら赤色の座席だったような気がするのだが、変わったのかな・・・

途中は少し雲が晴れてきた。これから行くところが展望台なだけに、少し天気が気になるところ。

そして新千歳空港に到着。変な雲がある・・・そういえば、着陸時に雨が降っているエリアがあったのを思い出した。
降りる間際にCAさんにB773に乗りにきた話をすると、初乗務がB773だったので思い入れがあるとか、そういったエピソードを聞いたりも。導入から30年、国際線や国内線で主力を張ってきた機材だけに、乗務員の数だけ色々なエピソードがありそう。
自分にとっても、これがJALで乗る最後のB773だろうな・・
この日は空港を出たらしばらく食にありつけないため、降りたら空港でサクッと昼食。

さっぽろ魚一さんで、ランチセット。

せっかくの北海道なので、ニシンとホッキ貝を追加。
と、のんびり昼食をとっているが、この時はJRが大変なことになっていることなど知るよしもなかったのであった。
(続く)
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