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名鉄の俊足ランナーで名古屋へ(2025年11月:紀勢本線は長かった)

こちらからの続き↓

東海道新幹線に豊橋まで乗車。豊橋からは、在来線などを使って西に向かう。今回の行程では、ここから先はテキトーな感じになっており、最終的に南紀3号(名古屋駅10時01分発)に乗れれば良い。

蒲郡に出て名鉄の支線に乗ることは諦めたので、とりあえず名古屋に向かうことにする*。豊橋から名古屋の区間はJRと名鉄が熾烈な争いをしていることで有名。JRの方は青春18きっぷの時代に何度も前面展望したので、今回は名鉄に乗ることにする。

*名鉄も気になる支線が多くあるから、フリー切符を使って別の機会を設けて行きたいところ。まだフリー切符があるかと思って調べると、特別車両は別途ミューチケットが必要と改悪されてしまったようだ。

豊橋から乗車するのは名鉄名古屋線。豊橋から数km先までJR飯田線と線路を共用していることもあり、名鉄の乗り場はJRの駅構内に間借りしている感じになっている。1、2番線が飯田線、4番線が東海道線となっており、間に挟まれる形で名鉄線が発着。名鉄のホームはこの1線しかなく、ダイヤ編成上のネックになっている。

乗車するのは8時02分発の快特新鵜沼行き。神宮前までの停車駅を、東岡崎知立のみに絞った最速ランナー。

お隣には飯田線の313系の姿。車両間にボックスシートが2列配置されている3000番台。ビードの入った車体にオレンジの帯、黒めのガラス窓、側面はかなりカッコいい。

そして乗車するのはこちらの列車。豊橋方の最前部が展望席になっている車両。

ただ、実際に乗るのは岐阜方に連結されている1000系。先頭車両まで歩いてきたけど、立ち客も多く、空席を見つけることができなかった。どうやら名古屋まで立ちっぱなし確定のようだ。まあ、前面展望する気満々だったので、座る気は元々ありませんでしたが。

こちらが先頭の顔。リニューアルに合わせて綺麗に塗装されているが、30年以上走っているベテラン選手。

そういえば名鉄ってベルやメロディを流すイメージがない。発車のサインが聞こえずに突然ドアを閉められるのではないかとの不安に駆られ、慌てて車内に戻った。

豊橋駅を出ると、しばらくはJR飯田線との共用区間を走る。線路自体は名鉄とJRで一本ずつ所有し、複線のように運用するという珍しい形態。飯田線が国鉄化した後だったら、豊橋〜名古屋の競合相手に乗り入れを許すようなものなので、名鉄との共用は生まれなかったかもしれない。

途中には、JR飯田線しか停車しない船町駅と下地駅があり、名鉄はスルー。JR飯田線も一部列車は通過してしまう。

左には東海道線の新快速、右には名鉄の快速特急が走り、まさにデッドヒートの様相。新快速は名古屋を7時13分発、快速特急は7時18分発であり、所要時間では名鉄の方に分がある。

JR飯田線と別れる平井信号場。名鉄は左の方へ進む。JR飯田線は右に分岐し、名鉄の上り線を潜って小坂井駅の方へ向かう。

共用区間を抜けて最初の駅、伊奈駅を通過。ここから運行上の制約がなくなることもあり、留置線も備えた拠点駅っぽい雰囲気になっている。

線形も直線的になり、スピードの乗った走りを見せる。この直線区間は8kmにも及ぶらしい(私鉄では最長)。

運転席後ろの案内板には速度表示があり、120km/h付近のトップスピードに乗っていることを示している。

豊川線の分岐する主要駅、国府駅。快速特急はこちらも120km/hで通過してしまう。

本宿駅を通過。待避線の普通列車は15分ぐらい停車しているらしい。調べてみると、乗っている列車が抜く普通列車の中には他にも長時間停車しているものがあった。優等列車を極力邪魔しないように普通列車が小休止しながら走るのは京急を彷彿とさせる。

2200系とのすれ違い。セントレアの開港に合わせて作製された車両で、やはり豊橋方2両(今見えている先頭から2両)が特別車となっている。展望席が無く、それを期待していた人にとっては大きなマイナスだが、通勤利用など居住性を求める層には良いだろう。車両が統一されずに選択肢があることが重要に思う。

豊橋から約20分で、東岡崎駅に到着。この駅を境に普通列車の運行系統が区切られたり、種別変更をしたりする、主要駅。この駅からも大量の乗客があり、先頭車も結構混み合ってきた。

次の知立までは割と近く、6駅通過の所要時間8分。と思ったのだが、

次の駅を通過しようとした時に、防護無線を受信したのか、緊急停止。先ほどの駅で、ホーム転落があったらしい。ただ、長時間停車には至らず、数分の停車で運行再開。この後の行程にはゆとりがあるので影響はないが、この先で南紀3号を逃した場合の代替案など少し考えてしまった。

知立駅付近では、高架化工事が行われていた。名古屋本線が2階、それを横切る三河線が3階を利用する2層構造の高架になるらしい。

知立駅に到着。上り線は高架の方に移り、下り線は地上のまま。この駅からも大量の乗客が乗り込み、通勤ラッシュ並みの混雑になってしまった。

前後駅。快速特急が少し遅れたからか、一つ前の豊明駅で退避予定だった普通列車がここまで先行している。

通過しているのは有松駅、幼少期の頃から忘れもしない駅。この近くの有松・鳴海絞会館に行くのに難儀したことよ。名鉄の特別停車の洗礼を浴びたのもこの時。

こちらも駅名だけは忘れもしない、鳴海駅。いつの間にか高架になったのか。

堀田駅。珍しく通過線のある構造。市営地下鉄との乗り換え駅であり、もう名古屋市内に入ったことを実感する。

常滑線の線路がオーバークロスしてきて、ちょうど特急列車が入線するところだった。本来はこちらが先行するはずだったが、少々遅れて到着したため、金山駅まで複々線を並走することになった。

金山駅に到着。ここで大量の下車があり、ようやく車内にゆとりができた。

セントレアに向かうミュースカイとすれ違い。もう20年前の車両なのか。

名鉄名古屋駅に向かって地下に潜るところ、右側に名鉄バスターミナル(からのスロープ)が見える。この時は3月で閉鎖予定で、「また思い出の場所が一つ消える」と思いながら見ていたのだが、再開発の見直しのため延命することとなった。

名鉄名古屋駅に到着。

3、4分程度の遅れで8時55分ごろに到着。所定では49分で、所要時間だけ見れば東海道線の特別快速を上回る速さであり、なかなかの俊足ぶりだった。一昔前は特別快速も45分程度だったような気がするが、余裕時分を持たせたのか、名鉄に負けてしまった。

さて、名鉄名古屋から先の行程はいくつか候補を考えていた。ただ、先ほどの緊急停止の件を受けて、「今回は南紀3号に乗れなければ目的を達成できない、だから南紀3号の経路からあまり離れるのは危険」と思うようになったので・・・

〜ここまでの行程〜

  • 品川6:28 → 豊橋7:48 ひかり631号
  • 豊橋8:02 → 名鉄名古屋8:51 快速特急

(続く)

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