新幹線と名鉄を乗り継いで名古屋に到着。前回はこちら↓

名駅に到着したのは8時55分ごろ。乗車する特急南紀3号は名古屋10時01分発なので1時間ほど余裕がある。このまま南紀3号に乗ると新宮に着くのは13時37分。南紀が前面展望できるキハ85系なら乗り通す選択肢もあったかもしれない(貫通型の先頭車でも展望できるらしい?)が、HC85系に3時間半も大人しく乗ることはないかなあ。というわけで、出来るだけ乗車区間を短縮するため、松阪まで近鉄で出ることにした。
まっすぐ松阪まで行っても時間に余裕があるため、どこか一つスパイス的な何かを入れたいところ。細々とした支線、特に元西武の車両が走る三岐鉄道を狙っていたのだが、本数が少ない上に往復に1時間はかかる路線でなかなか組み込むことが難しかった。と、地図を見ながら調べているうちに、ひょんなことからいい事を思いついたので、とりあえず近鉄乗り場に移動。

乗車するのは9時01分発の急行。これまで近鉄名古屋線に乗った時は、なんとなく通過したり早朝夜間だったりでしっかりと車窓を見たことがなかったので、特急には乗らない。

5番線には9時発の特急ひのとりが停車していた。艶やかなハイデッガーの車両は、地下ホームのような閉鎖空間では存在感が際立ち、異彩を放っていた。さすが看板特急だけあって、発車間際まで、写真を撮っている人が絶えなかった。

お隣には伊勢志摩ライナーが到着。30年前に登場した特急型車両で、同時期に誕生したアーバンライナーplusやさくらライナーとデザインが似ている気がする。まだまだ現役としてフル稼働しているようだ。そういえばリニューアルしてから乗ってないなあ。

そして乗車するのはこちらの一般型車両で運行される急行。後ろの2両はロングシート。

前の4両はこのような5列のクロスシートになっていた。クロスシートの車両に当たってラッキーではあるが、残念ながら座る予定は無い。
名鉄を降りてからこの列車の発車まで5分程度で慌ただしかったが、一通りの観察を終えて乗車できた。先頭車両に乗ったからか、乗客はまばら。名古屋駅の構造上、他社線との乗り換えに便利なメインの改札に近い最後部の方が混み、先頭車両に向かって空くのは自然なこと。

名古屋駅を出ると、すぐに地上に出る。米野駅までの間の地上区間の右側には車庫があり、特急列車などはここに留置され、名古屋駅との間で出入庫する。ちょうど右側に伊勢志摩ライナーが顔を覗かせている。

米野駅を通過。上りの副本線には、アーバンライナーが停車していた。

そして今度は左側に、JRの留置線が見える。HC85系が停泊していた。

しばらくはJR関西本線と並走。両社の競合区間は多いが、利用客数としては圧倒的に近鉄の方が多い。

最初の停車駅である近鉄蟹江駅。名古屋から6駅通過してきた。この路線は特急街道であり、これから一体何本の特急とすれ違うのだろうか。

富吉駅を通過するとき、右手に検車区の様子が見えた。あまり姿を見たことのないアーバンライナーnextはここに停泊していた。
富吉駅は車庫を備える拠点駅で、送り込みの運用などで富吉〜名古屋の区間列車が多数設定されている。その大半は普通列車だが、準急の設定もある。準急富吉行きとなると、名古屋を出て近鉄蟹江まで停まらず、その隣の富吉駅で終点という、2駅で11分のみ走る短区間列車。なかなか利用者の限られそうな列車である。
近鉄蟹江駅の次は近鉄弥富駅に停車。そういえば小学校の時に、名駅にある塾に近鉄弥富から通っている友人がいたが、夜に週3回も通うのはなかなかハードな距離だと感じた。

近鉄弥富を出ると、長い鉄橋で木曽川を渡る。

レジャー施設で有名な近鉄長島駅を通過すると、また鉄橋に差し掛かる。ここら辺は木曽三川の下流で、いわゆる海抜0メートル地帯として有名なエリアである。

長良川と揖斐川を跨いでかかる鉄橋。隣にはJRの鉄橋があり、特急南紀の姿が見えた。これから乗る予定の南紀3号に抜かれているわけではなく、名古屋に向かう南紀2号とのすれ違いである。

JRの線路を跨ぎ、並走して桑名駅に入る。すれ違ったビスタカーは相当な年数働いていると思うのだが、塗装もリニューアルされて古さを感じさせないのがすごいところ。

桑名駅に到着。左に315系の姿が見えるあたりがJRの桑名駅。入線するホームの向かいに養老鉄道が発着し、近鉄は2面3線の構造。養老鉄道が入っている関係で下り線は待避できず、次の益生駅に下り専用の通過線を設けて退避の機能を持たせている。

桑名駅の次は近鉄富田駅に停車。その手前で、右手から単線が近づいて合流。

ちょうど三岐鉄道の101系が富田駅を発車してきた。この鉄道は昔西武を走っていた車両が使われているので、実に興味深い。

そして名古屋から30分強で、このエリア最大のターミナルであろう近鉄四日市に到着。この駅は街の中心地に位置し、湯の山線の支線が走っていたり(右手の方に分岐していった先)、四日市あすなろう鉄道が発着したり、交通の要塞になっている。

鈴鹿川を渡る。ここら辺は景色に変化があまりなく、単調になってきたので少し集中力が切れてきた。

名古屋から45分で、伊勢若松駅に到着。ここで特急の待避のため小休止。ようやく前面の写真を撮れた。
そういえば、ここまでの間で何度か、2026年から導入される1A系の姿を目撃したのだが、写真に収めるのを忘れていた。そういえば、1A系は塗装がブルーなのだが、その導入に合わせてここら辺の電車はブルーのカラーリングになってしまう。そのうち名古屋線の景色が一変してしまうかもしれない。

そしてこの駅ではビスタカーの特急鳥羽行きを退避。名駅を9分後に発車した特急に、ようやく追いつかれた。

伊勢若松駅は鈴鹿線も発着する駅。駅を出たところで西に向けて分岐していった。
特急停車駅でもあり、鈴鹿市の中心駅でもある白子駅に停車。その次は津駅の一個手前、江戸橋駅に停車。

江戸橋駅ではまた特急を待避。

今度は特急ひのとりが通過していった(後追い)。
で、この駅に到着した時に特急を見ようとホームに出たら・・・

いきなりドアを閉められてしまい、かなり焦った。が、なかなか発車しないのでよく見ると、先頭の扉だけ開いていた。この駅は先頭に改札がある構造のため、乗車する人がいたとしても先頭のドアだけで事足りるのだろう。なので、一通りの降車が済んだらドアを締め切ってしまうようだった。
江戸橋の次は津。

言わずと知れた三重県の代表駅で、近鉄もほぼ全ての列車が停車する駅だが、意外にも1面2線のコンパクトなホームであった。左側にはJRと伊勢鉄道が使用するホームなどが見える。駅自体は、3社の共用となっている。

そして、次が津新町駅。運行上の拠点は(津ではなく)こちらとなっており、普通列車は基本的にここで折り返し、その代わり急行はここから伊勢中川まで各駅に停まる。左手には架線が無い線路があり、これはJR紀勢本線。しばらく並走するようだ。
県庁所在地の市名を冠した津駅よりも、実はこういった私鉄しか止まらない津新町駅の方が中心地に近いパターンとかあるのかな、と思ったけど、実際はどうなのだろう。

で、このまま松阪まで行くかと思わせておいて、久居駅で下車。

なんて事のない途中駅。

ここからバスで川合高岡駅に出る予定である。久居駅に到着したのが10時15分で、10時22分発のバスに乗れば川合高岡に着くのが10時35分。そこから徒歩でJR名松線の一志駅に行き、10時42分発の列車に乗れば松阪駅に11時01分に到着。そこで17分待てば南紀3号に乗り継げる。キハ11形というスパイスを入れられる、完璧な行程だ。
・・・のはずだったが、肝心のバスが発車時刻になっても来ない。

結局5分遅れて発車していった。1分の遅れが命取りになる行程だったので、泣く泣く見送った。駅前に停車していたタクシーに乗ってサッサと行ってしまうのが唯一の正解だった。
と言うわけで、近鉄で松阪に向かうべく、久居駅にまた入場。

次の列車を待っている間、アーバンライナーが通過していった。

次はこの急行列車に乗車。先ほどと違い、ロングシートの車両だった。

久居駅の次、桃園駅を出たら右手側に注目。線路が一本分かれていく。大阪方面に向かう列車が使う、中川短絡線である。正式な分岐駅はこの先の伊勢中川駅であるが、駅に入ってしまうとスイッチバックしなければならないため、短絡線が設けられている。

そして、大阪方面からもう一本、伊勢中川駅に繋がる線路が近づいてくる。
伊勢中川駅のホームは5面6線の構造。各方面への乗り継ぎを考慮して、1本の線路を両側のホームが挟み、両側のドアを開いて通り抜けなどできるようになっている。大和西大寺、阪神の尼崎などにも見られる運用である。

伊勢中川駅を出ると、次は松阪駅に停車。10時47分に到着とのことで、久居駅で一本落としたことを差し引いても名古屋から1時間30分弱かかった計算。JRでも近鉄でも特急で1時間10分〜15分程度かかるので、そこまで遅い感じはしない。
ここでようやく、今回の本題であるJR紀勢本線へ乗り換え。

コンコースへ上がったところには、賢島、名古屋、大阪の各方面への発車案内表が並ぶ。さすが近鉄、特急と急行ばかり。
名松線に乗れなかったことで、特急まで40分と少し時間が空いてしまった。しばらくぶらぶらして時間を潰さないと・・・の前に、JRの切符を買わなければ・・・。
〜ここまでの行程〜
- 品川6:28 → 豊橋7:48 ひかり631号
- 豊橋8:02 → 名鉄名古屋8:51 快速特急
- 近鉄名古屋9:01 → 久居10:15 急行
- 久居10:34 → 松阪10:47 急行
(続く)
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