前回は、鹿児島空港に1時間遅れで到着したところまで↓

9時40分発の志布志行きのバスをタッチの差で逃した。次のバスは11時10分発で、1時間30分もの時間が出来てしまった。ここで空き時間ができたからといって、どこか別の場所に寄り道できるわけでもないので、大人しく空港で待機することにした。調べていると、この電車があと〇〇分早かったら接続できたのに、とかそんなことが多い気がする。
まずは展望デッキへ。

搭乗してきた飛行機。当然、折り返し便となる便も1時間ほど遅れることになる。

様々な機材が駐機している。鹿児島県の島々への拠点空港ということもあり、地方空港ではあるが便数は多め。

鹿児島空港の様子。今いるフロアが3階で、右側にレストランなどが並ぶ。実は、この右側の通路をずっと言った先には、航空展示室がある。色々なパネル展示や、実際の機材の部品(ファンブレードとか)、フライトシミュレーター、ATR機のモックアップ(訓練にも使用しているらしい)など、航空ファンならずとも楽しめるエリアのようだ。ぼーっと歩いていると気づかんわな。
さて、ここから志布志に着いてからは、13時29分発の日南線に乗る予定にしている。9時40分発(志布志11時31分着)の次、11時10分発(同13時01分着)に乗っても、志布志からの列車は変わらない。ただ、志布志でランチを食べようという目論見は崩れ去り、それどころかあまり余裕も無くなってしまった。そのため、ここでしっかりと朝食をとっておかねばならない。志布志港があるだけに海鮮ものを狙っていたのだが・・・

10時ごろだったので、開いているお店は限られていた。山形屋(鹿児島の百貨店ですね)と、隣のロイヤルホストぐらいだったか。というわけでコチラに入店。とんかつの名店「川久」のメニューもあるようだったが、確か提供時間が限られていたように記憶している。

カレーの気分だったので、カツカレーにした。このあと2時間バスに乗るので、アルコールやコーヒーは控えておこう。
食後は再びターミナルをぶらぶら。時間を持て余したので外にも出てみる。

天然温泉の足湯があった。タオルの自動販売機が併設されており、飛び込みで入っても大丈夫なようになっていた。ここでタオルを買うと荷物になるのでパス。

そして、ようやく姿を現した志布志行きのバス。
注:写真は隣のバス停を通過時に撮影したもので、志布志行きのバスは10番乗り場から出発します(執筆時点)。

急行バスとのこと。何に対する「急行」なのかは結局わからなかった。途中の停車バス停についてはあまり馴染みのある地名がない。
バスは志布志まで、大隅半島の付け根を横切っていく。地図にするとこんな感じ。

11時10分、10人前後の乗客を乗せて出発した。

空港から山をひたすら降りてきて、これから霧島市の国分あたりに入っていくところ。
国分の市街地で、空港からの乗客がちらほらと降りて行った。それと同時に途中の停留所からの乗客もちらほらいて、全体的には微減といったところか。
国分の市街地を過ぎると、バスはだんだんと山を登っていく。大隅半島の中心部は山か台地になっていて、標高がそこそこある。そのため、国分を抜けてからしばらくすると、錦江湾を見下ろせる眺めのいい区間がある。ただし、その景色を楽しめるのは右側の席であり、今回はあいにく左側に座っていたため遠目に確認する程度であった。

半島の中央部はこんな感じか、山道が続く。

途中ではこんな町並みの中を走ることも。写真は岩川の町並み。昔は「岩川町」だったようだ。

山道を走っているときは、標高の高さを感じる。

2月なので、こういった感じの自然。
山を下っていき、また乗客も徐々に増えてきたところで、志布志の市街地に入る。

定刻から2〜3分遅れて、「志布志」バス停に到着。バスはこの先の志布志駅が終点である。駅まで行かずに降りたのは、有名な場所に立ち寄るため。

坂を少し登って、志布志市役所に到着。

やたらと「志布志」が出てくる市役所紹介。こんな「志」の文字が多いことにかけて、

「志あふれるまち」と銘打っている。
コチラを観察したら、先ほどのバス通りに戻り、徒歩で志布志駅に向かう。駅まで5分程度だっただろうか。

バス通りを左手に折れたところに駅舎を発見。かわいらしい駅舎と整備された駅前広場。

駅舎に向かって右手側に回り込むと、これから乗る列車の姿が見えた。当たり前のようなことではあるが、ちゃんと乗る列車が停車していることに安心感を覚える。でもなぜか、ここで観ている間に「ブオオーン」と発車していくのではないかと不安に駆られたりもする。今まで、こういった盲腸線の末端駅が旅の出発地になることが稀だったので、こういった鉄旅の始まりは不思議な感覚である。何度も時計を見て、発車時刻まであと11分はあることを確認する。
ここで、バスの中からずっと我慢していたトイレに駆け込む。鹿児島空港〜志布志のバスは本数も少なく、下手に途中下車できないので、途中からひたすら我慢していたのだ。

まだ発車時刻まで時間があったので、少しだけ散策。コチラが駅の正面。この道をまっすぐ行ってみる。

C-58が静態保存されている、鉄道記念公園。かつて志布志駅は三路線が交わる交通の要塞だったため、その名残なのだろう。

後ろにはキハ52も保存されていた。屋根もあって、ぱっと見、保存状態は良さそうだった。

腕木式の信号機もあり。
ここでもう少しのんびりしたかったが、流石に列車の発車時刻が気になってきたので、小走りで駅に戻る。2月だが、小走りすると汗が滲み、さすが南国だと思わされた。
駅に戻ったら、ようやく本題の日南線への乗車が始まる。
(続く)
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