※サムネイルは最近の写真です。当時全く写真を撮っていなかったので。
2025年の乗車記に入る前に、2009年に紀勢本線に乗車したときの記憶を呼び起こし中。1日目は紀勢本線の終点側の駅、和歌山市に入った。

2日目:和歌山市→新宮→名古屋
2日目は、和歌山市から亀山まで紀勢本線を完乗した上で、名古屋まで移動し、ムーンライトながらで帰京する予定にしていた。東京に帰るまで全て鈍行であり、20時間以上かけて帰るわけである。これを青春18きっぷ2回分(当時4600円)で楽しみ尽くせるわけで、値段だけ見ればなかなかコスパは良い。
このメンバーで旅に出た時は毎回恒例なのだが、1人は早起きに慣れていて、私を含めた残り2人は寝坊気味。ギリギリまでゴロゴロしている主義で、この日も朝はのんびりしていたのだが、どうも友人の様子がおかしい。なんでもニュースを見て、阪和線が運転見合わせとの情報を得て焦っていたらしい。ん?阪和線区間は過ぎているのだが・・・と思っていて、この頃はスケジュールに与える影響の大きさにあまりピンときていなかった。
和歌山市駅から入場。南海電鉄の牙城にポツンと佇むJR線のホームに入場し、105系の和歌山行きに乗車。かつては鉄道ファンが両毛地区で107系を見るとガッカリしていたらしいが、この地区での105系はそういった感じだろうか。ただ、乗車するのが2駅だけだから特に何も感じなかった。
和歌山駅に着くと、駅構内は騒がしかった。とりあえず紀勢本線の運転の見通しは立っておらず、足止めを食らってしまった。しばらく待つことになるので、友人はホームのスタンドでラーメンを食べていた。
和歌山駅にやってきた紀勢本線の列車は、新大阪始発の紀伊田辺行き113系。新大阪始発なので、阪和線の遅れを引きずって数時間遅れでやってきた。なお、この列車は新大阪始発とのことで、梅田貨物線を通ってやってくる。そのため、この旅が決まってから「是非とも新大阪から乗りたい」と目をつけていたものの、朝早いダイヤだったために断念した経緯がある。そんな列車が2時間遅れでやってきて、図らずとも目をつけていた列車に乗ることになってしまった。
ここから先の景色はあまり覚えていないのだが、高台から海が見えることと、結構山の中走るんだなあという印象は強かった。途中、聞き覚えのある主要駅にも停まっていったが、あまりピンときていなかった気がする。そんなこんなで終点の紀伊田辺駅に到着。
紀伊田辺駅から先は、普通列車の本数が激減する区間。これまでの遅れにより予定していた普通列車に乗れなかったため、後続のオーシャンアロー5号で追いかけることになった。そういえば、先ほどの普通列車に乗っているときに、紀伊田辺までの間にオーシャンアロー5号に抜かれたら終わりだと友人が気を揉んでいた。オーシャンアロー5号を逃すと、新宮に辿り着くのがだいぶ遅くなってしまい、行程自体が壊滅してしまう。
オーシャンアロー5号も遅れてやってきたものの、ダイヤ通り周参見で普通列車を追い抜くようだったので、紀伊田辺から荒まで特急を利用することにした(車掌に確認して乗車券・特急券を購入)。そこから青色の105系に乗り継ぎ、新宮に到着。この普通列車は全く記憶にないのだが、途中の紀伊勝浦でキハ85系が隣に停まっていた景色は印象に残っている。
新宮では1時間ぐらいの待ち時間。この間に、友人が手配してくれた駅弁を手にする。くじら弁当とマグロ祭り、これは予約しないと手に入らないものだったのか。新宮駅近辺の雰囲気を味わったのち、跨線橋を渡って次の列車を待つことにした。
新宮からは、15:07発の亀山行きキハ11形に乗車する。40駅近くある区間を4時間もかけて走る、長距離ランナーである。現行ダイヤでも新宮15:31発、亀山19:41着の列車と同じような時間帯で残っているが、もう一度乗れば十分、また乗る気になることはないだろう。
新宮からの列車はかなり混雑していた。我々は早々に席を確保したからよかったものの、途中駅からも乗り切れないほど乗客が集まってきた。この日は、この先の熊野市で花火大会があったのだ。名古屋からも急行列車の臨時が出るほど集客力のある、有名な花火大会。せっかく日程が被ったのに、我々は素通りすることとなった。この大会の影響で少しダイヤが変わっており、いくつかの途中駅で設定されていた数分の停車時間が、全て熊野市駅に集約されていた。そのため、より過酷な乗り通しとなってしまった。
といっても、駅弁を食べた後は結構寝落ちしてしまった。気づけば車窓も薄暗くなっており、亀山駅に着く頃には真っ暗になってしまっていた。なんかしんどさだけが残ったな・・・
亀山駅で、東京に帰る途中だったという友人と合流。名古屋行きの213系のクロスシートを陣取り、談笑しながら過ごした。そして名古屋からは23時20分発のムーンライトながらで帰京。この時代は373系の運用が終了し、189系が運用についていた。
3日目:名古屋→東京→久留里線
東京駅には5時05分に到着。これにて紀勢本線の旅は終了。
ただ、せっかく朝早く東京に着いたということで、おまけとして久留里線に行ってきた。

久留里駅で1時間待ち、乗り継いだ先の列車は国鉄リバイバル塗装のキハ30形。

キハ38形(かキハ37形)を繋いでいた。
ドアが外吊り式のキハ30形を一度見てみたかったので、貴重な機会。しかも、上総亀山まで行くのはこれが最初で最後の機会になりそうで、この旅行でほとんど写真を撮ってこなかった中、ちゃんと写真を撮ってきた自分を褒めてあげたい。
これにて2009年の紀勢本線への旅は終了。ただ、途中で寝てしまった区間が多かったり、また起きていても記憶が色々と抜け落ちてしまっている。で、2025年の11月、ふと紀勢本線に乗りたくなり・・・
(続く)
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