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南東北をぐるりと一周旅:東北新幹線で郡山へ

2022年10月のこと。どこか気動車に乗って出かけたいと思って路線図と時刻表を睨めっこしていた。始発に出て、昼過ぎには帰って来られるところと思って関東の路線図を見ていたのだが、なんとなく決め手に欠いていた。そこで新幹線もありかと思ってもう少し範囲を広げてみたところ、磐越東線が目を引いた。磐越東線は本数が少なく(通しで乗れるのは1日5〜6本程度)乗る機会がなかったのと、まだキハ110系が走っていること、そして新幹線と特急ひたちを使えば昼過ぎに東京に戻って来られるということで、この機会に乗ってみることにした。

出発日は「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」の期間の真っ只中であった。JR東日本の新幹線・特急に乗り放題(指定席4回)とだけあって、これを利用して遠出をする人が多くいたようだ。あまりこういう時期に出かけるのは好きではないが、この手の乗り放題切符を使う人はもっと遠くの方に出かけると思ったので、良しとした。なお、今回の旅程ではJR東日本パスを使うほどでもないので、週末パスを利用した。

さて、旅の出発は東京駅。

東京駅の始発は6時4分発のやまびこ51号。この列車、JR東日本パスの期間中は激混みだったようで、特に土曜日の自由席は立ち客でごった返していたらしい*。後でわかることだが、この日はそこまでの混雑ではなく、B席に空席がちらほら出ていた(北の方では不明)。

*新花巻以南に一番早く到着する列車であるうえに、指定席の使用回数を節約することができるためだと思われる

東京駅からは上野東京ラインに乗り、大宮駅まで先回りする。大宮駅から乗車することで、郡山までの特急料金を節約できるのが大きな理由(東京駅▼1090円、上野駅▼880円)。

東京駅に到着した上野東京ラインにはそこそこ人が乗っていたが、東京駅で降りる人が多く、座席には余裕でありつけた。大宮駅まで仮眠をとりたかったところだが、寝過ごしが怖かったので、磐越東線を乗った後のことなどを考えながら過ごしていた(昼過ぎに帰る予定だったが、夕方まで出かけられることになったためである)。

大宮駅に着いたら新幹線ホームに直行。

6時29分発のやまびこが、先ほど見た東京駅6時4分発の新幹線。今回は東京駅をその11分前に出る上野東京ラインに乗り、ギリギリ先回りできたことになる。

ちなみに、指定席を取ったのはその次のつばさである。自由席の混み具合が読めずに指定席を取ることにしたのだが、どうせ指定席ならばと全車指定のつばさにした。

最初に入線したのはE5系でやってきたやまびこ51号。大宮駅からも多くの人が乗り込んで行った。

これから乗るつばさは、やまびことは併結しない単独編成である。併結する場合は、やまびこが1〜10号車、つばさが11〜17号車の長大編成となるのだが、単独編成なので7両のみ。短いのでホーム中央に止まってくれれば楽なのだが、わかりやすさ優先なのか、きっちりと前寄り11〜17号車の位置に停まるらしい。やまびこの自由席を観察しに3号車付近まで行ってしまったため、指定した17号車までが遠い・・・

山形新幹線のE3系が到着。ライトの形状からして2000番台の方だろう。隣のホームにも、回送ではあるがE3系が入ってきている。

JR東日本は路線別にカラーを分けており、山形新幹線は橙がかった赤色。

E3系の車内は2+2席。車内は多少狭いが、2列席なので満員でもゆとりがありそうだったのと、全席指定と平和そうな空間だったため、つばさを選んだ。1日前の夕方に予約した時点では窓側の空席が残り2席という具合だったので、それなりに空いていて快適な車内であった。

座席は2列席なので、在来線の特急とそこまで変わらない感じ。窓も大きく、開放感がある。

大宮を出ると、宇都宮、郡山と停車していく。窓側席で唯一空いていた右側席を取ったが、この日は幸い曇っていたため日光が眩しくなく、外を眺めて過ごした。

途中の宇都宮では、向かい側にE2+E3系が停車しているのが見えた。両方とも置き換えが決まっている車両である。

大宮駅から50分ちょっとで郡山駅に到着した。構内乗り換えでしか利用したことがなく、なかなか降りる機会のない駅だったので、一度外の空気を吸ってみた。

郡山駅は東北本線の上下線のほかに、磐越西線、磐越東線、水郡線の列車も発着するターミナル駅。各方向の時刻表が出揃っているが、本数は1時間に1本前後。

次の磐越東線の発車は7時59分。30分弱の時間があったため、構内のドトールにてぼんやり外を眺めながら朝食タイムとした。

(続く)

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