特急といえば、都市間や主要駅間を短時間で結ぶ、速達性のある列車というイメージがあるだろう。JRや幾つかの私鉄では、特急のために専用の列車が用意されており、指定席による着席保証やグレードの高い座席や設備の恩恵を受けることができる。首都圏の特急の中には、速達性よりも後者の方を売りにした特急も走っている。
さて、ある日の話。午後からの出社だった私は家を出るのが遅くなり、会社のある立川方面で昼食をとるのが難しくなってしまった。おにぎりやパンなど、一瞬で食べられるものをコンビニで購入して食べるしかないかな・・・と考えるうちに、うまく解決する手立てを思いついた。
それが特急あずさである。新宿に着いたのは、約10分前に発車する青梅特快にギリギリ間に合うぐらいの時間。青梅特快に乗らずに新宿駅で弁当を購入し、特急に20分ちょっと乗車するというプランにより、昼食の時間を編み出したのである。
車内は窓際にちらほら空席がある程度の乗車率。旅行グループやビジネスマンの混じる車内であった。ちなみに、立川で同じ号車から3人のビジネスマンが下車しており、新宿〜立川の需要も無いわけではないようだ。
特急には速達性だけでなく、”何かをする時間”を購入するという意味合いもあるということで。
(おしまい)
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