MENU

JR西日本、特急料金値上げ&乗継割引廃止

JR西日本とJR四国が、2023年4月から特急料金の値上げに踏み切るようだ。

具体的な話は公式発表を確認していただきたいが、大雑把に言うと、「B特急料金を廃止して、A特急料金にします」「岡山〜新下関の乗継割引(新幹線⇄在来線特急)を廃止します」「サンライズとJR四国内特急の乗継割引を廃止します」といったところだろうか。

JR西日本のB特急料金エリアについてはプレスに掲載されており、主に関西圏の特急を中心に設定されていたようだ。北近畿ビッグXネットワーク関連の「こうのとり」「きのさき」などや、きのくに線方面の「くろしお」など、半年前に全席指定席になったばかりの特急がさらに値上げとなって、かつて自由席を利用していた旅客にとってはかなりの料金増となるようだ。

それよりも驚いたのは、岡山〜新下関の乗継割引の廃止。具体的には、岡山乗り換えの山陰方面「やくも」「スーパーいなば」と四国方面「しおかぜ」「南風」「うずしお」、新山口乗り換えの「スーパーおき」の乗継割引が廃止される(マイナーなところでは岡山からのサンライズも)。幼少期から毎夏冬に岡山駅を通っていた身としては、これらの特急は帰省客などで賑わっていたという印象が強く、こういった利用の場合、家族単位での出費となるとかなり痛いだろう。

なお、乗継割引の廃止は岡山以西とのことだが、JR四国も同時に同じような内容をプレスリリースしていることからも、「四国方面の特急との乗継割引の廃止」が本丸で、それに便乗したような印象を受けた。

ここまでの大鉈が振るわれたことから、JR各社の経営状況の苦しさが伺える。鉄道利用を下支えしていると思われるビジネスパーソンの需要が、出張の減少などで低迷しているのが一番痛いところだろうか。需要が減っている中で鉄道を維持しなければならないとなれば、ある程度の値上げは致し方ないように思っているが、価格面で大きなハンデを背負いすぎて更なる客離れ(旅行控えや高速バスへの流出など)を招き、悪循環に陥ってしまうのではないかと心配にはなる。

また記事の最後には、詳細は不明なものの、お得な切符についてはe5489にて販売されるとある。こういったネット利用への誘導と優遇は鉄道会社に限らず様々な分野で行われており(ex. 携帯ショップ)、実店舗の維持費というのはバカにならないのだろう。もう何でもサービスを与えてもらえるような時代は終焉を迎えつつあり、より良いサービスを受けるためには利用者側の勉強やリテラシーが求められる、そんな時代にだんだんなってきているように思う。見方を変えれば、利用者側へのコスト転嫁といったところだろうか。

最後は少し話が大きくなってしまったが。これからも続々とこういった報道が出てきて、数年度の鉄道業界の姿は大きく変わっているのではないかと思うのは気のせいだろうか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次