京急電鉄・都営浅草線・京成電鉄・北総鉄道の4社にまたがる直通運転(いわゆる四直)ではさまざまな車両が活躍している。その中でも変わり種と思われる車両を3種取り上げてみる。
北総鉄道9100形
まずは北総鉄道の9100形。元は住宅都市整備公団9100形で、平たく言えば「北総・公団線」だった頃の「公団」側の車両として1995年に導入された。車歴も27年と古い部類に入るが、まだまだ活躍できそうな雰囲気がある。
独特の形状をした車両。前面の行き先表示が、上に日本語、下に英語と分かれている。車両デザインを邪魔しないようなスタイルになっているが、読みやすさという点では少し小さいか。
安全柵に隠れてしまっているが、横には9100形の愛称であるC-flyerの文字が入っている。
車端部の座席は一部クロスシートとなっている。京急の場合は向かい合わせのボックスシートになっているが、9100形では同じ向きに2列配置されている。
側面のデザインを見ても、色使いが独特の車両である。
京成グループの車両は標準化がかなり進んでおり、北総車も基本的に京成車の色違いのような外観の車両がほとんどである。そんな中、この車両が来ると何となくラッキーな感じになる。
京成電鉄3400形
先日、都営浅草線に乗ろうと思ったら不意にやって来て驚いた車両。京成は新車の導入が進んでいたので、剛鉄の車体に界磁チョッパ制御のこの車両がまだ運用されているとは思わなかった。ステンレス車、VVVF制御バージョンの3700形が姉妹列車となっており、こちらと似たようなデザインとなっていている。こちらは登場から30年近く経つので、そう遠くないうちに置き換えられそうなものである。
都営5300形
最後は、鉄道ファンの注目を集めている都営5300形。というのも、後継の5500形の増備はとっくに終わっており、いつ離脱してもおかしくないように見えるためである。しかし、5500形がデジタル列車無線の使用に向けた工事に入っており、その予備車として必要だからか、まだまだ運用に就いている。
独特のVVVFを奏でることから「白いお化け」とも言われている5300形。110km/hまでしか出せないが、頑張って京急の快特運用をこなしている。
品川駅にて。最後に残ったのは第20編成。120km/h対応車(第27編成)を最後まで残しておいたわけでも無いようだ。
エアポート急行運用の5300形。ふと思ったが、四直の中で3色LEDで頑張っているのは5300形だけではなかろうか。
以上、個人的に「おっ」と思う車両を並べてみた。どうせ乗るなら、少し変わり種に乗れた方が面白いと思うので、注目してみてはいかがでしょうか。
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