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南東北をぐるりと一周旅:鹿島灘沿いを南下(鹿島臨海鉄道〜鹿島線)

ひたちなか海浜鉄道で勝田〜阿字ヶ浦を往復した後、水戸駅にやってきた。

水戸駅に到着したのは12時56分。まだ昼過ぎのため、少々時間が空くが、13時45分発の鹿島神宮行きの列車に乗車することにした。水戸駅の周辺で自宅用の納豆土産を探したりして時間を潰し、鹿島臨海鉄道の鹿島大洗線が発着するホームに降りた。

目次

鹿島臨海鉄道(鹿島大洗線)

水戸駅は島式ホーム4面の構造となっており、1-2番線が水郡線、3-4番線が常磐線下り、5-6番線が常磐線上りと、その使い分けは単純である。残りの1面が、7番線が上野方面の特急乗り場、8番線が鹿島大洗線と割り当てられている。特急と第三セクターのホームということでかつては中間改札があったようだが、現在はJRの出入場処理用のIC専用改札機が設置されているのみである。

停車していたのは8000形を繋いだ2両編成。鹿島大洗線といったら真四角の赤い電車6000形のイメージだったが、しばらく来ないうちに置き換えが進んでいるようだった。6000形には転換クロスが備わっていたが、8000形ではオールロングシートとなっている。転換クロスは構造物が多くて息苦しいので、景色さえ見えればロングでも構わない。

水戸駅を勝田駅方面に出発。しばらくして常磐線と別れると、高架に上がった。

大部分はこのような高架線となっており、すらっと伸びた線路の上を飛ばしていく。平地を走っているにも関わらず高規格路線のような風貌をしているのは、開業が1985年と比較的新しいのもあるだろう。ほくほく線を連想させる(あちらは本格的な高規格路線だが)。

序盤はほとんどが住宅地か畑だったが、水戸から遠ざかるにつれてだんだんと畑の割合が増えてきた。だが、基本的にはこのような感じの景色が続く。

水戸駅から40分ほどで、主要駅である新鉾田駅に到着。1日に数本だけ水戸からここまでの区間列車が存在すること、さらにメロンの産地ということで、鉾田市の名前は耳にしたことがある。ここまでの区間でもちょこちょこと降りる客がいたが、ここで少しまとまった客数が減った。

新鉾田駅の次は北浦湖畔駅とのことで、右側車窓に注目していると北浦が見えてきた。ただ、北浦が見えたのはここだけで、再び元のような景色に戻った。単調になってきたので少しばかりうたた寝をしてしまった。

鹿島臨海鉄道といえば、かつて日本一長い駅名だった「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」という駅がある。駅名標を見ると、「元」と安易に卑下するのではなく、「東」とつけて「東日本一長い駅名」としていた。確かに。

普段は鹿島大洗線が水戸駅〜鹿島神宮駅を運行しているため、その先の鹿島線との境界は鹿島神宮駅のように錯覚してしまうが、実際の境界はその一駅前の鹿島サッカースタジアム駅である。その手前で配線が多くなり、JR線の領域に入っていくような雰囲気となった。それと同時に、車窓にアクアワールド大洗デザインの6000形が停車しているのが見えた。

鹿島サッカースタジアム駅を通過。ここからJR線に入る。

鹿島神宮の森を抜け、14時57分に鹿島神宮駅に到着した。

JR鹿島線

次に乗る鹿島線は14時59分発。2分しか乗り換え時間がないが、鹿島神宮駅は両線が対面に到着する構造になっているので何ら問題はない。強いて問題をあげるとすれば、時間があれば寄ろうと思っていた鹿島神宮を参拝できないことである。

なお、鹿島神宮駅からは東京駅まで高速バスが頻発している。昼間で3~4本/時、ラッシュ時は多いときで10分おきに6本/時出ているというから驚きである。所要時間もバスに乗った方が圧倒的に早く、今回も鹿島神宮を参拝してからバスで帰ったとしても電車と同着ぐらいである。ただ、今回については鹿島線に乗ったことがないので電車を選択した。

鹿島線は鹿島サッカースタジアム駅からは香取駅まで。運行上は、成田線の佐原駅まで乗り入れている。

房総向けのE131系には初乗車だが、随分と明るいインテリアのように感じる。乗車した時はそこそこに座席が埋まっていたので、後面展望をしながら過ごすことにした。

鹿島神宮駅を出るとすぐに北浦橋梁を渡る。E217系、E235系などの写真にもよく出てくるので、何かと有名な橋梁である。その長さは1236mにも及び、乗っている側からしてもなかなか見応えがある。多くの乗客が立ち上がり、カメラなどを外に向けていた。

後面展望。この日で一番良かった車窓かもしれない。

十二橋駅。ここらへんは水郷地帯で、人が行き来できる橋が12個架かっていることに因んでいるようで、なんとも水郷地帯らしい駅名。

水郷地帯らしく、水田が広がる。眺めはとても良い。

香取駅に着く前に、利根川を渡る。利根川にかかる橋梁となればそれなりの長さになるのだが、どうしても先ほどの橋梁と比べてしまう。

香取駅。ちょうど成田線の銚子行きと行き違い。2面3線の1線を潰した構造なので、副本線から本線に合流するのに大回りする線形になっている。

15時22分に佐原駅の0番線に到着した。0番線は駅舎の接続している1番線の反対側を切り欠いたホームで、鹿島線の折り返しに使われている。

さて、次の電車まで少し時間があるため、佐原駅周辺を散策することにした。

(続く)

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