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2019年冬:国内未踏の地へ(予土線の乗り潰し)

高知にて一泊した翌日。高知駅から乗り鉄を再開し、東京に戻る予定である。前回の記事はこちら↓

高知駅のホームからは、特急しまんと1号にて西に向かう。

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ホームの向かいには、接続を受ける普通列車が停車していた。キハ32系と表記があるが、四国オリジナルの気動車は初めて見るものばかりで新鮮である。

さて、乗るのは「しまんと1号」。高知まで土讃線を走る特急は基本的には岡山始発の「南風」であるが、数本だけ高松始発の「しまんと」が走っている。これから乗る「しまんと1号」は高松を6時すぎに出る、土讃線の下り特急の始発である。前回も記したが、高松泊にして風光明媚な土讃線の車窓を明るいうちに楽しむ選択肢も非常に魅力的であった。

土讃線が高知以西をどのように走るのか全くイメージがなかったのだが、須崎あたり以外は基本的に内陸の方を走っていたようだ。せっかく四国の南側に出たので海も楽しめるかと思っていたのだが、実際に見えたのは結構短い時間だった。

先頭のグリーン車の席を取っていたのだが、左側の席からはあまり前面展望が望めず、少しがっかりした。座席は1−2の配置だが、前面展望するなら右の2席側を取る必要がある。実はグリーン券を取る段階から薄々勘づいていたのだが、「少しは見えるでしょう」と甘く見ていた。後の祭りである。ぼんやりしながら過ごし、2時間ほどしてJRの末端駅である窪川に到着した。 

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乗車してきた特急。乗車した時は2000系のみが運用されていたが、この記事を書いている現在は2700系の導入が始まっている。この車両も流石に30年近く経つので、とうとう置き換えられてしまうようだ(注:リライトしている2022年現在、全て置き換えられた)。

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窪川駅。ここから先は土佐くろしお鉄道の管轄である。宇和島方面に抜けるには予土線に乗る必要があるが、予土線は土佐くろしお鉄道で1駅先の若井駅から分岐している。ただし、運行上は予土線の列車が窪川駅まで乗り入れている。

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予土線はさまざまな観光列車が走っているが、今回巡り合ったのは「鉄道ホビートレイン」だった。車両運用など調べたわけではなかったのだが、「四国で乗れる新幹線」として有名なこちらに乗れるのは幸運であった。

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車内の様子。外観ばかりが取り沙汰されているため、内装については正直なところ無知であったのだが、普通の転換クロスシートが並ぶ様子を想像していただけに、これには驚いた。ホビートレインと愛称がつくだけあり、左にあるHOゲージらしき鉄道模型で歴代のJR四国の特急が展示されていたり、その他種々の展示物があった。また、この写真は宇和島方面のアングルだが、反対側の窪川方面の先頭部には新幹線0系で使用されていた座席があった(既に先客グループがいたので写真は割愛)。

列車は窪川駅の次、若井駅を出ると予土線に入っていった。予土線に入ってしばらくすると進行方向右側に四万十川が見え、しばらく川沿いに進んでいく。

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打井川駅。秘境駅の雰囲気を醸し出している。確か予土線に秘境駅として有名な駅があったと思って撮ったのだが、有名なのは隣の家地川駅のようだった。

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列車は四万十川を渡ったりしながら宇和島駅に向けて進んでいく。窪川駅を出てここら辺までが一番の見所であった。

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1時間ほどして江川崎駅に到着。ここで30分ほどの長時間停車となる。先程の写真の、新幹線っぽい先頭とは逆側を取ってみたが、こちらはキハ32系の形状のまま前面に絵を描いた感じになっていた。

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駅舎側から。ローカル線の雰囲気。この駅では交換をするとのこと。

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対向列車は、こちらもホビートレインの一種、海洋堂ホビートレインであった。ホビートレインは、これらと「しまんトロッコ」で3兄弟の構成になっている。

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江川崎は日本一暑い駅として宣伝されていて、座ると二人の距離が縮まる「熱い」ベンチが設置されていた。確かに中央部分が凹んでおり、座ると自然と寄り添う形になっている。

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列車は引き続き四万十川沿いを進む。ただ、ここから先の大半は田園風景に変わり、乗客も徐々に増えてきた。宇和島側には区間列車も設定されており、宇和島方面への地域の足として需要が高いのだろう。

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そして、宇和島駅へ到着。

ここでは1時間弱の乗り換え時間があったため、昼食を取ることにする。宇和島名物といったら鯛めし。駅の近くに鯛めしのお店があるのを予土線の中でサーチしており、そちらに向かった。

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鯛めしを食べるのは初めて。鯛の刺身を出汁に絡め、ご飯にかけて食べるとの説明があった。贅沢な白米の食べ方である。プリプリの鯛を味わいながら食べていった。

昼食後は駅に戻って再び特急に乗るが、長くなったため続きは次回。

(つづく)

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