A350に乗り、福岡空港までやってきた。
帰りの飛行機まで7時間半ほどあるので、乗り鉄に出かけることにした。どこに行こうか数日前から考えていたのだが、885系に乗りたい気分になっていたため、出かけるのは長崎方面にした。なお、885系は大分方面にも走っているのだが、そちらは本数が少なくて時間が合わなかったこと、さらに長崎方面は長崎新幹線が出来るまでというカウントダウンが始まっているため、長崎方面に決めた。
地下鉄で2駅、博多駅へ向かいながらJR九州のネット予約で指定席を取った。JR九州のネット予約は初めて利用するのだが、直前の予約でも大きく割引されるので重宝する。空いていたらグリーン車と思っていたら奇跡的にあと1席空いていたので、急いで予約した。本当は前もって予約しておきたかったのだが、飛行機の到着時間次第のところがあったので仕方がない。切符の受け取りは博多駅の自動券売機でできるので、早速受け取ってホームに上がった。
乗る電車は、8時57分発の「かもめ9号」。8時15分に飛行機が着いてから、帰りの予約変更→地下鉄で移動→切符の受け取りと忙しかったが、かなり余裕であった。空港が都心に近い福岡だからこそである。
乗る電車は既に入線していた。車両の前に「かもめ」のエンブレムがあるため、元々かもめとして入った編成である。一応確認するのは、元かもめ編成か、元ソニック編成かで内装が異なるためである。
グリーン車は先頭車両(長崎側)にある。入り口の照明からおしゃれです。フルLED化されていない、大窓の四角い行き先表示もなかなか好み。
入って右側には885系お馴染みのギャラリー。かもめ編成ということで、書。
グリーン車は入って左側のこちらから。
グリーン車は半室なので、1−2の座席が4列だけ並ぶこじんまりとした空間。座席も一個一個が独立した配置であり、2人席で相席になってもあまり窮屈さは感じなさそう。多分。
運転台の後ろはスモークになっているが、列車走行時はクリアになる。しかし、運転台が高いため、残念ながら満足いく前面展望は出来ない。
座席はお馴染みの黒革。テーブルは前から引き出す形ではなく、床に固定されている。手元にあるのでちょっとしたものを置くには良さそう。
さて、今回指定されたのはこちら。一番前なので足元が微妙に狭く、また足おきの棒が微妙に邪魔をしてしまい、座り心地はあまり良くなかった。
なかなかな圧迫感(笑
列車は順調に走行・・・と思いきや、新鳥栖を過ぎたあたりで何故かノロノロ運転となり、違和感を覚えた。駅に近づくと止まり出すのは、普通列車に接近しすぎているような走り方。もしかして事故などがあったのかと思ったが、特に情報は無し。ただ色々調べているうちに、臨時列車が設定されていることに気づいたところでなんとなく原因がわかってきて、大混雑する佐賀駅に到着すると確信に変わった。バルーンフェスタの開催日で、殺到する乗客を捌くのに時間がかかり過ぎて全体的に遅れているのだ。
そのため、臨時駅のバルーンさが駅まではノロノロ運転が続く。
おっ??
バルーンフェスタと聞くと熱気球がたくさん飛んでいる光景を想像していたのだが、かもめの車窓からは川沿いに色々なキャラクターのバルーンが立ち上がっているのを見ることができた。
臨時列車は、バルーンさが駅の少し先の主要駅、肥前山口駅まで運行されているため、そこまではノロノロ運転。だいたい15分ぐらい遅れて肥前山口駅に到着した。そこからはようやく順調な走りに戻った。
近くにある祐徳稲荷神社を意識したような朱色の柱が特徴的な肥前鹿島に停車し、しばらく南下すると有明海が見えてきた。
有明海に沿うように、カーブの続く線路を疾走していく。振り子列車の真価が発揮される。
単線なので微妙に遅れを膨らませながら、諫早駅に到着。特急かもめ号とはここでお別れである。ここですぐの接続の大村線に乗り換える予定だったのだが、遅れているかもめとの接続など気にせず行ってしまったため、1時間弱の待ちぼうけとなってしまった。
諫早駅。新幹線の停車駅となる予定であり、駅舎がリニューアルされている。
(つづく)
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