博多駅から「かもめ」に乗り、諫早駅に着いた。
「かもめ」の遅延により諫早駅で接続列車を逃したため、東口と西口を何往復もしたり、お土産屋を何周もしながら時間を潰した。
これから乗車するのは11:42発の区間快速。以前は快速が1時間に1本走っていたのだが、昼間については区間快速に格下げされてしまった。
この表にある通り、長崎行きの特急から佐世保行きの区間快速は9分の乗り継ぎとなっている。この1時間前は特急が15分ほど遅れたために接続できなかったのだが、次の11時33分の特急はほとんど遅れておらず、普通に乗り継ぎができていた。遅延のピーク時に来てしまったようだ。
ホームに降りてみると、新幹線の建設工事の様子が見えてきた。在来線と同じレベルに駅ができるようだ。
乗る列車がやってきた。ここで大村線どうしの交換があるようで、両方ともキハ66系であった。
側面表示。字幕の表示が見られるのもいつまでだろうか。
向かいの列車、よく見たら長崎側にハウステンボス色のキハ66系を連結していた。
列車は定刻になってもなかなか発車せず、ここまでバルーンフェスタの影響が波及することは無かろうと訝しげに思っていたところ、大村線から「或る列車」がやってきた。この存在を知っていればカメラを構えてワクワク待っていたのだが、無駄に車内でイライラしてしまった。10分ほどの遅れで、佐世保行きも発車した。
諫早駅を出発した時点ではそれなりに混んでいたが、ここからは下車客がメイン。だんだんと空いてきてどこからかボックス席を確保することができた。
諫早駅から2駅目の大村駅は、長崎空港の最寄り駅。長崎空港は一度も行ったことがないので、長崎新幹線が開通したら是非長崎空港に飛び、ここから乗り鉄を再開してみたいものだ。(長崎空港→大村駅→長与回りで長崎駅→新幹線、など)
主要駅の竹松駅を過ぎ、しばらくすると海が見えて海岸線沿いを走ることとなった。天気が曇りなのが残念なところ。もし晴れていれば、少し離れた島々も見えたのだろうか。
ハウステンボス駅付近では、いかにも「それらしい」建物が見えた。行ったことはないのだが、テレビとかでよく見る建物のような気がする。なお、この駅で結構な人が降りて行った。長崎から電車でのアクセス圏のため、3連休の旅行にはちょうど良いのかもしれない。
ハウステンボスの次の、早岐駅で下車した。早岐駅ではT型に路線が交差しており、諫早方面、佐世保方面、佐賀方面をつなぐジャンクションとなっている。本来は1時間前の列車で佐世保まで乗り通し、駅前で昼食などを済ませてから佐賀、博多方面に帰るつもりだったのだが、予定が狂ってしまったため、この駅で乗り換えとなった。佐世保には松浦鉄道に乗る際などに訪れたいと思う。
早岐駅からは、「みどり16号」に乗って博多駅まで戻る。この列車は、佐世保からきた「みどり16号」と、ハウステンボスから来た「ハウステンボス16号」が現在いる早岐駅にて連結し、「みどり」を先頭にして博多に向かう。
なお、向かい側の1番線には、特急よりも18分ほど早く出る鳥栖行きの電車が停車していた。こちらは佐賀まで先行し、佐賀〜新鳥栖間でみどり16号に抜かれる。特急ばかりではなくこういう鈍行に乗るのも良いかなあと一瞬迷った。ただ、この日は佐賀地区で全体的に遅れが発生しているため、もしかしたら特急優先でダイヤが臨機応変に動くかもしれない「ということにして」予定通りみどり16号に乗ることにした
・・・この列車で肥前山口まで行くと「みどり16号」の前を走るかもめに乗り継げる、ということに気づいたのは旅行後にこれを書いている時。
特急みどり号は基本的に783系で運行される。この車両の良いところは前面展望ができることである。早岐→博多の先頭車両は自由席のため、最前列を確保できるか心配であったが、左側の2列は空いていた。なお、博多→早岐の先頭車両はグリーン車のため、下に乗る際は前もって指定することができる。
肥前山口駅までは山あいの単線を進む。運転士と時折被るが、前面展望をそこそこ楽しむことができた。途中の武雄温泉駅では新幹線工事中の効果が見えたが、右側だったため詳細はわからなかった。
途中で右側の方々も降りたが、面倒なのでこのまま左側に乗っていた。
肥前山口駅を出て佐賀駅までは、朝と同じく徐行運転。唐津線からの佐賀行き列車に追いつき、気動車の歩みに合わせながら10分遅れで佐賀駅に到着した。佐賀駅からは少しずつ快調な走りを取り戻し、それ以上に遅れは広がらなさそうだった。特に鹿児島本線に入ってからは、全てが遅れている特急に合わせて調整してくれているかのようなスムーズな走行で、特急らしい前面展望を楽しんだ。あまりにも遅れそうだったら途中の新鳥栖駅から新幹線に乗ろうかとも思っていたのだが、杞憂であった。
結局予定通り博多まで乗り通した。
博多駅では頼まれていたお土産を2種類購入。そのうち1つは松扇軒のカステラだったのだが、職場(頼んだ人のいる職場)に持って行ったら色々な人から評判が良かったようだ。覚えておこう。
博多で最小限の用事を済ませたら、14時58分の地下鉄に乗って空港へ向かった。
空港まで乗ったのは305系。博多に来たのは4年ぶりかと記憶しているが、その間に103系は乗り入れ運用から撤退し、305系が導入されていた。基本的には817系と同等だろう。地下鉄ながらトイレが付いているのも継承されているようだ。
飛行機が16時発のため、出発まで55分。のんびりと楽しむ余裕はないため、すぐに保安検査場に向かった。
つづく
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