1日目は飛行機の移動のみで終わった。
2日目は与那国島を観光する。2年前の離島の旅ではレンタサイクルを活用したが、今回の与那国島は大きい島なのでレンタサイクルはかなりきついと思われ、バスなどを活用しながら1日かけて観光することにした。
今回出てくる地名などを表してみた。与那国島には集落が3つあり、宿泊しているのは西の端の久部良地区。午前中は久部良地区の周辺を散策し、昼にバスで祖納の方に出かけることにした。
久部良地区の近くには最西端の地である「西崎」が近くにあるため、朝起きたらまずそちらに向かうことにした。久部良には港があり、カジキ漁で有名であったり、フェリーよなくに(石垣島〜与那国島の定期フェリー便)が発着したりと、島の生活を支えている。
港を横目に道を進むと、左側に小高い丘が見えた。山の右肩に微かに灯台のようなものが見えるように、目指す西崎は丘の上にあるようだ。朝からなかなかハードな散歩である。
港の方から10分ほど歩き、丘を登ると石碑が見えてきた。
これぞ最西端之地の碑である。
裏はこのようになっており、ここから主要都市までの距離が記されている。2112kmも離れた東京からやってきたことになる。ちなみに、沖縄本島はもちろんのこと、石垣島よりも台湾の方が近いというのはよく知られたお話である。
条件が良ければ台湾が見えるという話も聞いたことがあるが、この時は見えなかった。
なんとなく引き目のアングルで。最南端、最北端とは違った、最果ての雰囲気が醸し出されている。
丘から与那国島の島内の方面。中心部には小高い山などがある。こう見てもレンタサイクルでは無理そうな広い島である。
20分ほど滞在した後は、民宿に戻って朝食を食べ、久部良地区の散歩に繰り出した。
またもや、ポツンと石碑が立っていた。
今度は「日本最後の夕日が見える丘」である。是非ともここで夕日を見たいということで、夕方に再訪することにした。
この辺りの景色は、特に何もない丘と海だけが続いていた。与那国島の海岸は断崖絶壁が多く、今まで見て来た沖縄離島とは雰囲気が違うのがよくわかる。
この後は昼前のバスに合わせて祖納の集落に出てみることにした。与那国島の中心部のような雰囲気で、町役場もあり、いろいろお店が集まっていた。歩き回る中で見つけたカレー屋にて昼食にした。
(店名の記憶が曖昧で、迂闊なこと言えないのですが・・・調べたら「橙cafe+ yonaguni」で間違いなさそう) ここで少し作戦タイム。ここまでの行程を見ても、自転車中心の観光は少し無理があることは明白だったため、観光タクシーを呼ぶことにした。我々は車を運転できないため、観光タクシーに頼る他ないのは仕方がない。
タクシーが来るまで少し時間があるので、近くのビーチで少し休憩。
与那国島にも、所々にこのような砂浜ビーチがある。この時突然、強めの通り雨があって近くの建物(トイレ?)に避難するというハプニングがあった。こういう所も沖縄らしい。
程なくして観光タクシーが来たので乗り込む。まずは東の先っぽ、東崎(あがりざき)の方に向かう。ちなみに、午前中に行った西の端は西崎(いりざき)と読む。一見不思議な読み方のようにも見えるが、意味を考えるとなるほどなあという読み方である。タクシーに乗る頃には先ほどの通り雨も一瞬にして過ぎ去り、午前中からモヤモヤとした曇り空だったのが嘘のように、だんだん天気が回復してきた。
ところどころ、綺麗な青色の海が見える場所がある。それにしても、与那国島は基本的に断崖絶壁。
東崎の近くの駐車場にタクシーを止め、そこから徒歩で先の方まで散策する。
西崎とは異なり、風車もあり、視界の開けている長閑な雰囲気である。 東崎の先端付近には
馬が放牧されていた。観光客が通る道に普通に放牧されているのがすごい。 西崎に比べると、こちらはかなり緩い雰囲気。思い描いていたイメージはこちらの方が近いかも・・・
与那国馬、貴重な在来種らしい。
この後は再びタクシーに乗り、南側の観光地を一通り巡る。
立神岩。伝説のまつわる神聖な岩だそうだ。
そのまま南側を周り、次にたどり着いたのは比川という集落。こちらは他の2つに比べると少し小さめの集落のようだ。Dr.コトー診療所のロケ地があり、案内されたのだが、その作品自体知らないので外観だけにとどめた(中に入ると入場料300円かかる)。
最後の観光地は、祖納を一望できるティンダバナ。こちらも言い伝えの残る神聖な場所。
タクシーにはダンナ浜で降ろしてもらい、ここから久部良まで歩いて帰ることにした。ダンナ浜はそこまで広いビーチではなかったが、透明度の高い綺麗な海であることは相変わらず。こちらでしばらく時間を潰し、民宿に戻った。
日の入り間近になり、与那国で夕日を見るのは最初で最後なので、「日本最後の夕日が見える丘」に行ってみた。しかし、夕日が見えるどころかスコールに遭ってしまい、日本最後の夕日を見るのは叶わなかった。少し雨宿りをし、近くで夜を食べて2日目の観光を終了した。
(つづく)
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