※北海道の記事と時系列的に前後します。
3月で有給が余っていたので、平日に日帰りで何処かに行くことにした。 前回の記事にてちらっと触れたが、この時はまだJALの修行をするとも思っておらず、飛行機を使うことはあまり考えていなかった(もちろん修行の真っ最中ならば、飛行機で数レグ飛んでいたに違いない)。行き先についてはぼんやりと考えていたものの、東北方面(花輪線方面)か、甲信越方面かで悩んでいたので、とりあえず東京駅に向かった。
東京駅までの道のりで色々調べていたが、東北方面の未乗路線の中で興味のあった花輪線や秋田内陸縦貫鉄道などを乗るにはもう少し計画性を持つ必要があること、それに東北の方は馴染みがあまりないので衝動的に行くには少しハードルがあったことから、なんとなく気乗りしなくなってしまった。それに引き換え、甲信越方面ならば乗り継ぎなどの時間が色々とうまく行くことがわかったので、中央線方面に向かうことにした。時刻は9時30分ごろを指しており、新宿10時発のスーパーあずさに乗りたいと思い、慌てて中央線のホームに向かった。
少し遅れている中央線に乗って新宿に向かった。この頃は山手線の西側に住んでおり、一度東京駅に出てから新宿に戻るのは非常に効率の悪い行程である。
E351のスーパーあずさ。 10時発はなんと立川ー八王子ー甲府ー茅野ー上諏訪ー松本という、ほぼ最速に近い俊足ランナー。
タマゴ型で天井の方が絞られている、独特の形状。暗くてよくわからないと思うが、座席も小さめであるためか、座席の背面から下ろすテーブルは無く、肘掛けから出す仕組みになっている。
せっかくの俊足を味わうはずが、車内では本を読んでいるうちに寝落ちしてしまい、あっという間に松本に着いてしまった。
これを書いている段階では既に引退しているE351系。松本や塩尻までは何度か来たことがあるが、スーパーあずさを選んでしまう。確かに、かいじ以外でE257系に乗ったことはこれまでに無い。
次の電車まで1時間ほど時間があったので松本の駅前を少しだけ散策した。次の電車は・・・
大糸線のE127系。発車直前に乗ったがなかなかの混雑ぶりであり、ドア際で立っているのがやっとであった。松本から先はかなりの駅数があり、こまめに停まりながらのんびりと北上するため、この状態がどこまで続くのかと途方に暮れた。結局立ち席のまま1時間ほど過ごし、信濃大町に到着した。
信濃大町駅は4年ほど前にアルペンルートの帰りで訪れたことがあり、見覚えがある駅舎であった。やはり乗り換え時間の合間にやることは風景印集めである。近くの局に行って風景印を収集し、駅に戻って昼食とした。長野県といえばお蕎麦だろうということで、駅舎の中にあったお店で蕎麦をいただいた。
大半を駅でのんびりと過ごし、次の電車に乗り継ぐ。
次の電車もやはりE127系である。
こちらでJR東日本の管轄の最北端、南小谷まで向かう。 ここから先が未乗区間である。発車までまだ時間があったのでホームをしばらくぶらぶらしていた。
駅の看板が、アルプスの風景になっている。 実際に駅の西側は
アルプスの山々が雪をかぶっていて、なかなか美しい景色が広がっていた。このような景色が、大糸線のイメージである。 そういえば特に言及していなかったが、E127系は列車内の座席配置が特殊である。西側がクロスシート、東側がロングシートになるように配置されており、アルプスの景色を背にせずに楽しめるように配慮されているのである。そんなアルプス側のそんな景色を眺めていたら、北側から電車が入線してきた。
E257あずさがやってきた。南小谷から新宿まで4時間弱かけて走るロングランの特急である。新宿側で夕方に見ることがある列車なので、それを昼間にこんなところで見るのはなんとも不思議な感覚である。これを見た時、東京から糸魚川を回ってこれに乗り継げば楽だったかなあとも思ったが、実際にうまく旅程が組めるのかは調べてないのでわからない。
あずさと行き違いのように普通電車は信濃大町を発車し、1時間ほどで終着の南小谷に到着した。
かなりこじんまりとした駅舎。 駅舎の横に赤い丸ポストがあり、なかなかいい感じ。
ここから先はJR西日本管轄の非電化区間。
JR西日本のローカル線となると、やはりキハ120形であろう。3月中旬ということで、南小谷まで来ると結構雪が積もっていた。ここからが一番の楽しみなところではあったのだが、ここら辺まで来て結構疲れが溜まってしまい、前面展望をできる位置に立っていたものの、そのままうつらうつらとしてしまった。気動車独特の眠気を誘う音や走りに負けて断続的に眠ってしまい、全く景色の記憶がなかった。ああ勿体無い。そのまま糸魚川に着いて不本意ながらも大糸線を完乗した。
糸魚川駅に到着した。そういえば新幹線が通っている駅だった。新幹線が延伸したのは1年前のことだが遠いところの話で実感が湧いておらず、変貌を遂げた駅を見て新幹線駅であることを改めて実感した。
(つづく)
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