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2018年秋:ウイスキーの聖地への旅(その1:導入編)

去年の秋に、ウイスキーの聖地であるアイラ島に行って来た。ハワイ、ベトナムに続いて3カ国目、初めてのヨーロッパ旅行である。

旅の発端はどこまで遡れば良いだろうか。確か2016年のGWの某居酒屋にて、友人と夏にどこに行こうかと作戦会議をしていた。そこでは「アイラ島か与那国島」とまで候補を絞ったのだが、海外旅行に疎遠だった我々は勝手がわからず、与那国島に行くことにした。その模様については過去に記事にした通り。いつのことだったか、その友人にそれとなく「そろそろアイラ島行く?」とお伺いを立てたところ、なんと偶然にも友人はすぐ仕事の関係で数年イギリスに行くことになっていた。ならばこちらがタイミングを見計って行けばアイラ島に行ける・・・ということで、秋に行くことになった。

今回は全て友人がコーディネートしてくれたため、現地のホテルや交通機関については特に心配することなく手配が終わった。こちらはロンドンまでの往復の飛行機を購入するだけで良いようだ。ロンドンまではJALが羽田から2便運航している他、イギリスの航空会社であるBA(ブリティッシュエアウェイズ)も成田、羽田から1便ずつ運航しており、ワンワールドが幅を利かせていて心強い。予約サイトと睨めっこした結果、以下のように予約した。

  • 行き:JL43便。羽田を昼に出てロンドンに夕方着く。
  • 帰り:BA便で昼過ぎにフランクフルトに飛び、JL408便に乗り継ぎ。

帰りが少しイレギュラーだが、ロンドンからのJAL便は、現地を早朝に出るか夜に出るかの二択。夜に出る便は高く、チケットの予約を躊躇していたのだが、出発が4時間早いフランクフルト行きからJALに乗り継ぐ経路だと安いことが判明し、こちらにした。海外空港でのトランジットを経験できることや、フランクフルトにはJALのサクララウンジが設置されているのも後押しとなった。なお、マイルの特典航空券も狙っていたのだが、限られた日にちの、難しい時間帯しか取れそうもなかった。

さて、今回の旅程に登場する都市の位置関係を簡略的に表してみた。

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行程は以下の通り。

1日目:ロンドン入り、グラスゴーへ向かう夜行に乗る

2日目:グラスゴーからアイラ島へ

3日目:アイラ島観光

4日目:昼にアイラ島を出て、グラスゴー経由でエジンバラへ。ロンドン行きの夜行に乗る

5日目:ロンドン観光、帰国へ

今回のポイントは、ロンドンとスコットランド(イギリス北部)を結ぶ、カレドニアンスリーパーという夜行列車。行き先の違う車両が連なった状態でロンドンを出発し、途中駅でグラスゴー方面への車両とエジンバラ駅方面への車両が分割される。今回はスコットランドとの往復にこちらを使うことで、時間と宿泊費を節約することとなった。

また、アイラ島へのアクセスは基本的にグラスゴーが起点となり、①飛行機、②バスとフェリーの乗り継ぎ、のどちらかで行くことになる。飛行機はSAAB340が数往復するだけなので、ベストシーズンなどはすぐに埋まってしまうようだ。今回は、復路は飛行機をとれたが、往路はフェリーとなった。(アイラ島内の宿も限られるので、こちらも早めの予約が必須)

イギリスはもとより、ヨーロッパに行くのは初めてであり、また海外旅行もまだ3回目なので、楽しみだったり不安になったり緊張したりと、出発の瞬間まで色々な感情が混じっていた。それに加え、英語力に致命的な欠陥をかかえているため、現地での解決手段であるコミュニケーションに不安を感じているのが一番の不安の種だった。ここら辺は慣れるしかないだろう。

そして最後に個人的な話になってしまうが、今回の旅行は、仕事でヨーロッパ方面の海外赴任を希望するかどうかを判断するための試金石にも位置付けていた。もちろん、旅行で見聞きすることはほんの一部の情報でしかないし、ヨーロッパといえども国によって違うことは重々承知している。ただ、全く見ず知らずの土地に対して数年の赴任の希望を出すことはハードルが高いが、西欧圏の空気を少しでも味わっていたとしたら判断材料の足しにはなるだろうし、ハードルも少しは下がるだろう。今回はイギリスに少し滞在する友人のサポートがあるのは心強く、今回は経験の浅い自分の殻を破るきっかけにしたいと、内なる目標を持っていた。

(つづく)

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