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2019年7月:ベルギーからのイギリス再訪(その5:アントワープの市内めぐり)

ベルギー国鉄に乗り、12時過ぎにアントワープに到着した。

列車が到着した地下からエスカレーターにて昇っていくにつれ、なんとなく思ったよりも規模の大きい駅であることが感じられた。縦にも横にも広がりのあるプラットホームも圧巻だが、この駅が「世界で一番美しい駅」とも言われる所以はこちらの駅舎。

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思わず声を上げてしまうほどの美しい駅舎。写真で見たことがあったとしても、やはり実物を見ると圧倒される。これだけでも見に来た価値がある。

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その駅舎の裏(駅の外側)はこのような広場となっている。これだけ見ると駅だとはとても思えない。

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先ほどの写真の別方向です。ここでしばらく空間を楽しんでいたい駅舎だった。

駅の中にコインロッカーがあったので、キャリーバッグを預けることにした。日本語対応?があったのは良かったが、カードを使える気配がなく、コインで支払わなければならない模様。手元にあったユーロコインでギリギリ足りたから良かったが、紙幣はあるもののコインの手持ちはあまりなかったため、これは危なかった。いつなんどき現金を求められるかわからないので、ある程度は手持ちが必要だと学んだ。

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とりあえず頭端式のホームから見て真正面の出口から駅舎を振り返る。駅とは思えない圧倒的な存在感。

さて、ここから観光地を目指す。トラムを使っていくこともできるが、せっかくなので町並みを見ながらぶらぶらと行ってみることにした。この時に致命的なミスをしていたのだが、頭の中に適当に地図を叩き込んだはいいものの、なんか住宅街の方に迷い込んでしまった。「頭端式の駅舎をまっすぐ出た方向が玄関口であり、その方向に観光地がある」と思い込んでしまっていたが、実際に行くべき方向はその左側であり、90度方角を勘違いしていた。途中でおかしいと思い、google mapを使ってなんとか目的地にたどり着いたが、うかつに迷い込んだところで変な事件に巻き込まれなくて良かった。

結局30分ぐらい歩き続け、目的地のグロートマルクトという広場に着いた。

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真ん中にあるこの像こそが、アントワープという地名の由来を表すブラボー像。巨人を征伐した時に手を切り落として川へ投げた、という伝説から「アントワープ(手を投げる)」という名前がつけられた。確かに銅像の一番上に、手を投げている姿がある。この像の後ろの建物、市庁舎も見どころの一つなのだが、あいにく工事中ということで建物の絵を書いた幕で覆われていた。

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 向かって右方向はギルドハウス。初めて見ましたが、想像よりもコンパクトな建物群。

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その反対側にはノートルダム大聖堂がみえた。このアングルでみると「ヨーロッパの観光地」という感じがする。それにしても、ヨーロッパはこういう石畳の広場があるのが特徴のようだ。ここでは色々な人がばらばらと自由に時間を過ごしている。市庁舎の前に広場があるので、元来は政治的な集会などに使用されていたんだろうと想像できるが。

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先ほど見えていたノートルダム大聖堂。こちらも残念ながら工事中で、観光的に大事なところが覆われてしまっていた。

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大聖堂の前にはこのような像があり、観光客が群がっていた。フランダースの犬にまつわるものらしいのですが、原作を知らないので「とりあえず写真を撮ってみた」。 

大聖堂の中に入って見ると、受付の前で人だかり。パイプオルガンの音が響いていたので、今は入れない時間帯なのかな?としばらく待った。ここに来るまでに予想外に時間を使ってしまったが、どうせ駅からスムーズに来れたとしても待ちぼうけじゃん、と正当化しておく。

周囲をぐるっとしてから大聖堂に戻ると、既に受付を開始していた。写真はいいけどフラッシュを焚いたらダメだよ、と案内されたので写真を撮ることにする。

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中の様子。大聖堂の中に入ったのは初めてだが、厳かな雰囲気。

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 入って後ろを見るとパイプオルガン。

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ステンドグラスも一枚一枚デザインが違うので、逐一見入ってしまう。 

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大聖堂に入ってから左右に多くの絵が飾られていたので、それを一枚一枚見ながら祭壇の方へ。

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天井の方を見ると、こちらにも絵があります。細部にまで気が抜けない。 

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この聖堂にはルーベンスの絵が多く飾られているが、そのうちの一つ「キリストの降下」。有名ないくつかの絵のうちの一つ。

大聖堂を一通り見学したら、外に出てお土産を買った。旅の後半に訪れるイギリスでもお土産は買うつもりだが、やはりチョコレートの本場であるベルギーの方がお菓子のイメージが強い。アントワープで目をつけていた、Philip’s biscuitsでビスケットをいくつか購入。外国のチョコレートは日本人には甘めであるということも聞いたことがあるので、バリエーションを増やすためにビスケットの店も探していた。結果、好評だったので正解だった。

そのあとはぶらぶらと散策しながら駅まで戻ることにした。夏は飲食店の軒先に席が出ているおり、こういう開放的なところでお昼を食べようと思って色々と物色していたが、いまいちピンと来なくてどこにも入ることはなかった。ただ、これは海外だからではなく、日本にいたとしても、こういう時に適当に見繕って入るのはあまり得意ではない。衝動的な消費をしにくい性格といえば聞こえはいいが。

今度はきちんとgoogle mapを使用しながら、普通の経路で駅まで向かった。

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途中で、色々な店がひしめく通りに出た。アントワープは若者の街らしいが、人通りも多くて賑わっており、まさにそのような感じであった。 

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ただ、一つ一つの建物が結構凝っている。昔からある建物にテナントを入れているのか、昔の雰囲気と現代が融合しているのが素晴らしい。

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先程の通りだが、こう見るとあまり商業施設のようには見えない。

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先程の写真の、クレーンがかぶってしまった建物。

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先程の写真を撮ったあたりの後ろには、また大聖堂っぽい建物が見えた。せっかくだし、時間もあるので観に行くことにした。

・・・・のだが、なんてことはない、アントワープ中央駅だった。それだけ目を引く建物である。

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駅前の道も、賑やかな通りです。ここにも多くの飲食店があり、写真で振り返りながらどこかに寄っても良かったと後悔している。

駅の売店で水を購入し、荷物を引き取ったら宿泊地のゲントに向かうため、ホームに降りた。

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16時6分発の電車。地下ホームからの発車。

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来たのは前の記事でも紹介した二階建ての車両がきたので、二階に陣取ってみた。60分ほどの乗車時間。乗車している最中に携帯をチェックすると、謎の不在着信と一通の不穏なメールが来ていることに気づいたのだが、その話は次回にでも。

(つづく)

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