3日目の夜〜4日目の午前までカーナーヴォンに滞在した。
4日目は、カーナーヴォンからWelsh Highland RailwayとFfestiniog Railwayの2本の保存鉄道に乗り、最終的にロンドンに戻る行程となっている。保存鉄道とは簡単に言えば鉄道遺産のようなもので、需要減などで廃線となった鉄道を地元団体などが買い上げ、観光列車などを走らせて動態保存している事業である。イギリスには保存鉄道が多くあり、そのなかには機関車トーマスで有名なウォータークレス線もある。今回は、国立公園の中を通る保存鉄道も面白そうということで、北ウェールズにあるの2路線に乗車してみることにした。
【この日の行程】
Walsh Highland Railway
カーナーヴォン→ポースマドッグ(Porthmadog)
Ffestiniog Railway
ポースマドッグ→ブレイナウフェスティニオグ(Blaenau Ffestiniog)
National Railway(ここから普通の国鉄)
ブレイナウフェスティニオグ→スランドゥドゥノ・ジャンクション(Llandudno Junction)→ロンドン
と羅列しても初見ですと位置関係の把握が難しいので、また簡略化地図を載せておく。
北ウェールズ部分を拡大した図。1日目の工程を灰色、2日目の工程を橙色で示している。
出発は、保存鉄道のカーナーヴォン駅。Welsh Highland Railwayはここから発着する。HPに、2019年に新しいカーナーヴォン駅ができるようなことを書いてあったが、新そうなのでこの駅舎のことだと思われる。
朝一の列車の片道切符を買い、ホームに出た。
奥に止まっている列車に乗るようだ。
こちらが1等。最後部から展望できるようになっている。我々は3等車なので、さらに先に進む。
とりあえず時間があるので先頭側に回り。蒸気機関車は給水中?長い編成を長距離牽引するからか、前日見たものとはまた迫力が違う。
一旦、ポイントの先まで向かっていった。機関車自体も胴長なのだが、よく見ると煙突部の前に何かもう一車両ついているような気がする。これはなんだろう?
先程の機関車が戻って来て、車両と連結した。
一連の作業を見届けた後に3等車に乗り込んだ。ほどなくして出発。
カーナーヴォンを出て数十分で、列車は自然の中に入っていった。木々と湖の景色が続く。
この鉄道にも何箇所か途中停車駅があり、乗降客があった他、駅によっては交換したり給水したりもしていた。
列車はウェールズの美しい山々の近くを進む。
ヤギだろうか、湖のほとりで多数見受けられた。
中盤、列車は結構な山合いを進んでいく。
山合いの中にも途中駅があり、1つ1つ停まっていく。こちらRHYD DDU駅はハイキングの拠点にもなっているようだ。
ふと窓枠に目をやると、だんだんとススで黒くなっているのに気づく。うかつに肘をつかないよう気をつけなければならない。
終盤まで、このような景色がしばらく続いていた。
終点に到着直前からはこのようなのどかな景色に変貌し、町が近づいている気配がする。町中に入ってほどなくして、終点のポースマドッグに到着した。
駅周辺はこのような感じ。
ここまで乗って来た列車を牽引した蒸気機関車。かっこいい。
Welsh highland railwayの名の通り、ウェールズの高原を蒸気機関車に引かれていく旅。高原や山の中、川沿いなどいろいろな自然が移り変わっていき、車窓も楽しかった。夏場にこういう路線に乗るのはなかなか気持ちものだ。
ここですぐの接続、Ffestiniog Railwayに乗り継いでいく。
(つづく)
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