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2021年11月:紅葉の残る北東北へ(その6:盛岡から東京への帰還)

花輪線を乗り通し、盛岡駅に到着した。花輪線の様子はこちら↓

盛岡駅に到着したのは16時31分だが、辺りは暗くなっていた。景色も暗くなってしまうため、ここからは特に乗り鉄をせずに東京へ帰る。盛岡から東京へは新幹線を使えば2時間10分程度で着くが、大人しく新幹線に座って帰るようなことはしない。旅の締めはやはり飛行機である。

さて、いわて銀河鉄道線(以後IGR)の改札を出た後、目の前の階段を登って2階コンコースに向かった。

新幹線の改札まで、ものの2分程度で到着した。ここの乗り継ぎ時間が少しタイトであったため、IGRの改札を抜けるまでの時間(混雑具合)や、そこからの距離的なことを多少は心配していたのだが、呆気なくたどり着いた。

ホームに上がると、ちょうど「こまち27号」が発車する時間であった。これに乗ると秋田に戻ることができるが、こちらには乗らない。

乗車するのは「はやぶさ27号」の新青森行き。E5系に乗車したことはあまりなく、4年ぶりぐらい。東京へ帰るところだが、ここから少しだけ北上する。

短距離であり、また盛岡以北がそこまで混雑しているとも思えなかったので、立席乗車券にした。適当に空いていそうな場所を見繕って着席した。

周囲はご覧の通り。

外を眺めても真っ暗なので、適当に携帯を充電しながらのんびり過ごした。

盛岡から30分ほどで、八戸に到着した。先ほどまで主に秋田県をくねくね移動していたが、最後に一気に100kmほど北上した。

ここで切符の話になるが、今回は秋田内陸縦貫鉄道に乗車して鷹巣についた後、鷹巣→(JR)→大館→(JR)→好摩→(IGR)→盛岡→(JR)→八戸とやってきた。IGRには通過連絡運輸が定められているため、鷹巣から八戸までを一枚の切符で買えば、好摩〜盛岡を挟んで両側のJR分が通算される。すなわち、普通に購入すると「鷹巣〜好摩のJR運賃(2310円) + 好摩〜盛岡のIGR運賃(660円) + 盛岡〜八戸のJR運賃(1690円)」となるのだが、通過連絡運輸を利用して一枚の切符にすると、「鷹巣〜好摩、盛岡〜八戸の距離の合算分の運賃 + 好摩〜盛岡のIGR運賃」と計算方法が変わり、4730円となる。JRは長距離になるにつれて「距離の割に安くなる」ような運賃体系であるため、JR分を通算してくれる後者の方が安くなるものとばかり思ってそちらを選択したが、今回のような200km強の短距離では話が違うようだ。わざわざ高い切符を買うために窓口で並び、券売機で出せない連絡切符を買ったのは迂闊だった。

※なお、短距離でも「通算することによってJR部分が100kmを超える乗車券となる」場合には途中下車ができる可能性が出てくるので、メリットが無いわけではない。

ここから先は「青い森鉄道」に乗車してさらに北上する。

発車まで時間があったので、ホームに停車している車両観察をしてみた。

まず、乗車するのはこちらの車両。青い森703形で、E721系がベースとなっている車両である。

隣のホームにはIGR7000系が停まっている。青い森鉄道とIGRの会社境界は県境付近の「目時駅」だが、運行体系は八戸駅を境としており、盛岡からの列車が八戸駅まで乗り入れている。その向こうに停車しているのは八戸線のキハE130系500番台。なぜだか忘れたが、遅延していた。

こちらは青い森701形。JR東日本の701系がベースとなっている。

さて、17時23分発の青森行きは立ち客を多く乗せて八戸駅を出発した。休日だが、部活帰りと思われるような高校生がそこそこ乗っていた。座席が埋まっていたので適当な一角を陣取り、立って過ごした。あまり通ることのない区間だが、残念ながら景色は真っ暗で見えない。

4駅ほど乗車し、「三沢駅」にて下車した。かつて三沢駅からは十和田観光電鉄線が伸びていたが、10年ほど前に廃止された。駅舎なども解体されてしまっているので、今は跡形もない。

三沢駅で降りたのは、ここから三沢空港に向かうためである。三沢駅からは空港バスが連絡しているが、時刻を調べると40分近く待つことになるようだった。バスの所要時間を調べたら空港まで15分程度だったため、その距離ならばとタクシーを捕まえてとっとと向かうことにした。空港は駅の東側にあるが、タクシーが西口にしか待機していなさそうだったこと、空港バスの発着が西口だったことから、とりあえず西口でタクシーを捕まえて向かった。駅前はあまり店がなさそうな雰囲気だったが、空港までの道は結構色々なお店が並んでおり、市街地は駅から離れたところにあった。米軍基地の街なので、そちらを中心に発展しているのだろう。

三沢空港にやってきた。特に上着など持参せず、長袖一枚でやってきたのだが、少々雨が降っており、肌寒い感じになってきた。なお、空港のすぐそばには温泉施設があるため、時間があればそこで一風呂浴びてからのフライトもアリである。

三沢空港はJALしか就航していない、こじんまりとした空港である。2階にギフトショップが1店と、レストランが1店あるぐらい。お土産を購入し、残りの時間をレストランで過ごした。

せっかくなので、三沢発祥のご当地グルメのバラ焼きにした。

保安検査を抜け、待合室へ。あまり広くはない待合室だが、羽田行きの最終便に乗る人しかいないため、ちょうど良い混み具合だった。こちらのスペースには何もないため、お土産の購入や食事などは保安検査の前に済ませておかなければならない。容易に想像できることだったので、出来るだけ遅めに保安検査場を通過した。といっても、待合室で時間を潰すところがレストランに変わっただけで、特に意味はなかった。

搭乗客をざっと見渡すと、米軍の関係者やその家族と思われる人がそこそこいたように思う。

乗る便はJL158便。

搭乗する機材は、地方線で活躍するB737-800。

後ろの方の窓側を指定した。青森空港から帰るのと迷っていたこともあり、このフライトを予約したのは前日の夜。そして決済したのは、旅程通りに三沢空港にたどり着くことがほぼ確定した、先ほどの新幹線の中。ということはその時に座席指定をしているはずで、そのようなタイミングでも窓側が空いていたのは、人の移動がまだまだ少ないこの時期特有のことだろう。

三沢空港には三沢基地が併設されており、米軍や航空自衛隊との共用となっている。旅客ターミナルから滑走路へ行く間には巨大なゲートが設けられており、民間きの離発着時に合わせて開閉される仕組みになっている。プッシュバックが終わってから、それを待っているような「間」があったように思うが、真っ暗なのでそういった光景を見ることはできなかった。

離陸時。機内はかなり滅光した。

なお、今回は国際線用機材が充当したのだが、モニターが設置されているものの使えず、機内WiFiの設備もないため、B737-800での国際線用機材は外れ。クラスJの空きはあったが、普通席に十分空席があること、国際線シートといっても国内線クラスJより少し座席が良くてゆとりがあるぐらいにしか思えなかったので特に魅力を感じず、今回は普通席にした。

離陸をしてしまえば首都圏まではすぐ。広大な土地と無数の灯りが見えてきた。

右側に東京湾。北側からのフライトでは一旦羽田の南側に回り込むが、おそらくその経路で千葉や市原付近を南方向に飛んでいるところ。

北向きへ針路を変え、羽田空港へアプローチ。海ほたるが見えたので34Rで間違いなさそう。

羽田空港に到着。スカイマークの隣なので、北の端っこの方にスポットインしたようだ。

羽田には20時47分の到着、8分早着であった。久々に一日中お出かけをした。

今回は秋田内陸縦貫鉄道、花輪線という東北のローカル線をめぐることができた。往復に飛行機を使った日帰り旅行、という縛りをつけたが、全ての時間がピタッとはまり、明るいうちに楽しむことができたのは上出来であった。東北地方には、すでに乗ったことのある路線も含め、これらの路線以外にも乗りたいところがあるため、いずれまた同様の旅行を実施したいところである。

(おしまい)

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