ANAにて伊丹空港に到着した。前回の様子はこちら↓
今回は日本海側を辿る経路なので、まずは丹後の方に出なければならない。鉄路なら伊丹もしくは宝塚から福知山線に乗っていくところだが、今回は飛行機でコウノトリ但馬空港に向かう。但馬空港へは、JALが伊丹から朝夕の2本を運航している。回数稼ぎの修行に有名な路線として以前より気にはなっていたのだが、実際に搭乗するのは今回が初めてである。
ANAは空港ターミナルの南側に到着するのに対し、JALは北側から出発する。JALへ乗り継ぐためには、ターミナルの反対側の方へ延々と歩かなければならない。
ターミナルの中央付近、ANAゾーンの最後の方に来ると、JAL側への乗り継ぎの案内が出ていた。まっすぐ出口に行かずに、13番ゲートの方から窓際を進んでねとのこと。
連絡通路は結構長く、途中には休憩用の椅子などが用意されていた。しばらく進み、エンブラエルE170やエアバスA350など、JALに特徴的な機材が近づいてきた頃、ターミナル北側の広い待合エリアに到着した。
伊丹空港ではいつも忙しなかったため、改装されてから中をじっくり見て回る機会がなかった。JAL側ではフードコートが設置されて、小綺麗になっていた。
ANAから制限区域内にて乗り継いでいるため、これから乗るJALのチェックイン等がされていない状態。まずは乗り継ぎカウンターに直行して発券してもらい、サクララウンジに向かった。
サクララウンジの入り口。ターミナルの中央部分に設置されていた。中に入ってエスカレーターを上ったところにレセプションがある。
レセプションから左手の方、長い通路の突き当たりにサクララウンジがある。通路の所々にも装飾があり、楽しませてくれる。
伊丹のラウンジへ入るのは改装前も含めて初めて。中はかなり広々としていた。雰囲気や座席配置などのバリエーションがあるので、その時々によって使い分けることができる。今回は飛行機を見るため、ジュースを片手に窓側のカウンターに陣取った。
ちょうど目の前に羽田7時30分発の便が到着した。この便は、JALでは珍しくなったB772である。
これから乗る但馬行きの飛行機へは、この便が乗り継ぎ時間20分程度とちょうど良い。しかもこのB772は国際線機材。こちらのクラスJ(長距離ビジネスクラスの席)という選択肢もあったが、前日の時点で残り1席(通路側)、しかも特便ではなく26000円ぐらいするような運賃で残っていたため、やめておいた。B772のクラスJはなかなか空いておらず、またB772自体もそこまで長く運航されるとも思わないので、希少価値があるのは間違いないのだが、躊躇する出費額であった。ならばとANAのプレミアムクラスにて伊丹まで来ることとなった。
搭乗の15分程度前になったらラウンジを後にし、搭乗口に向かった。但馬空港行きはATR42で運航されるため、間違いなくバスラウンジである。ターミナルの端っこの方の階段からバスラウンジのフロアに降りた。
23Aゲートの案内。但馬行き専用となっている。
バスは「コウノトリ但馬」の表示を出して待ち構えている。搭乗の案内のあと優先搭乗が始まり、とりあえず利用したはいいものの、バスに早く乗れるだけである。大きい荷物があるわけでもないので、今回は別にバスで座れなくても問題ないのだが。
今回搭乗する飛行機はATR42。こんな小さい飛行機に乗るのも久々。後ろからスロープで搭乗する仕様となっていた。
機内。48席あるようで、ATR42の前に運航していたSAAB340(36席)よりは機内が広いようだ。SAAB340とは、横4列か、横3列かの違いである。隣は空席だったが、全体的には結構な人数が乗っていた。
でかいスロープを離して、離陸準備完了。
北向きに離陸すると、左旋回して一旦針路を南に取る。旋回中に大型機とは違った揺れを感じ、小型機に乗る感覚を思い出した。
西向きに方向を変え、神戸の街並みを見下ろすように進んだ。ポートアイランドや、左端に切れている神戸空港が見えてきた。この景色は東京ベースだとなかなか見られない。
そういえばこの便に乗る前、「霧のため引き返すことがあります」と案内されていた。まだ霧が晴れていないからか、姫路の少し北の福崎あたりで2周ぐらい上空待機していた。同じようなところをぐるぐる回っているなというのはわかったが、完全に方向感覚を失った。
しばらくの待機後、但馬空港に向けての飛行が再開した。空港は姫路から真北にあり、滑走路も01と北向きなので、ほぼ真っ直ぐ北上。電化された線路が見えてきて山陰本線だろう、と思っていたら、いよいよ着陸である。(写真は江原駅)
市街地が見えたと思ったら、着陸前にまたこのような山深い景色に戻った。確かに霧の影響を受けそうな位置にある空港である。
30分ぐらいの遅れで無事に着陸。所要時間30分の路線を、1時間弱かけたことになる。タキシング中、ANKのYS-11が見えた。飛行機に興味をもった頃にはYS-11は引退済みだったため、あまり馴染みがない。
飛行機はここら辺に唐突に止まった。
出口まで徒歩でゾロゾロと向かった。
搭乗してきた機材。こう見ると高さも低く、かなりこじんまりとした飛行機。乗客目線だと、電車と変わらない高さなのではないか。
ここからはバスで豊岡駅へと向かった。
(続く)
コメント