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10時ごろに福江港にて友人と落ち合い、観光に繰り出すことにした。離島の雰囲気を味わいたい我々のことなので、自転車で巡ることにし、自転車で行ける範囲内で観光することにした。
なお、島全体を観光するならば自転車を使うのはあまりお勧めしない。福江島はそれなりに大きい島で、一周すると100kmほど、島の反対側に行くにも20km以上あるうえに、平坦な島ではないため、レンタカーを使うのが王道だろう。車を運転できない場合はバスを利用することになるが、市街地を出ると本数が限られるため、事前に調べておく必要がある。
早速、福江港のターミナル内にあるショップに行ってみたが、あいにく自転車が出払っていた模様。その店員さんに教えてもらって、近くのショップでレンタサイクルを借りることにした。レンタサイクルで競合するとは思っていなかったが、予約ができるならばしておいた方が無難だろう。
さて、ここで今回出てくる観光地とその場所だけ図示しておく。
午前中は島の南東側、午後は北の堂崎天主堂まで行くことにした。車が使えたら、西側の灯台などにも行ってみたかったところ。我々は車の運転が仕方ないということもあるが、「車に乗って観光地に着いたら降りて見学」を繰り返すよりも、自分の足で島の雰囲気を味わいながら巡るのが楽しいという面もある。
道中はこのような感じが続く。鬼岳の麓を走っているだけあって緩やかなアップダウンが多く、出発早々、汗だくになってしまった。電動自転車を借りたが、このような道が続くのでアシストに頼りっぱなしになった。
30分ぐらいかかっただろうか、鐙瀬溶岩海岸に到着した。地図の右上の方に展望所があるようなので、そちらに向かってみた。
その展望所からの眺め。海岸の様子がよくわかる。鬼岳が噴火した際に噴出した溶岩が流れ込み、海で冷やされてこのような海岸を形成していたのだそう。
冒頭から鬼岳という名称をサラッと出しているが、写真の左側に写っているのがその鬼岳。標高315mの山で、福江島のシンボルとなっている。芝生に覆われた山なので、暑さは気になるものの、登るのも気持ちよさそうだし、五島列島を望む景色も良さそう。
ちなみにこの展望所の階段には大量のフナムシがひしめき合っていたので、苦手な人は苦労しそう。上から降ってきた時はキツかった。
ここからまた自転車に乗って西の方へ。
20分ほど走ると、少し町っぽいところに出た。港には漁船が停泊しており、民家や公共施設が集まった地域。
近くには大浜海水浴場があった。海水浴場とは名がついているものの、海水浴場として整備されたところではなさそうで、人の姿は2組ぐらいしか見かけなかった。潮が引き気味の時間帯だったため、海と白浜のコントラストは綺麗だった。
さらに自転車を進めること10分、香珠子海水浴場に到着した。こちらは多くの人で賑わっていた。泳ぐわけではないが、我々も砂浜に降りて一休みした。
香珠子海水浴場からは福江市街地に戻り、昼食をとった。その時点でレンタサイクルの返却まで2時間程度。せっかくなので、真北の方にある堂崎天主堂まで行ってみることにした。10km弱なので、片道1時間はかからないだろう。
再び、炎天下の中ひたすら自転車を漕いでいく。午前中のサイクリングで、衣服等で守られていない部分(半袖にボトムス、首にかけたタオル、サングラス以外)が全て真っ赤っかに焼けてしまっており、その部位に照りつける日差しが過酷だった。友人は予防的に長袖を着ている上に日焼け止めも常備しており、流石である。ちなみに私は散々焼いてしまったため、後日会社で散々ネタにされ続けることとなった。
途中から海沿いの道となり、遠くの方にそれっぽい建物が見えてきた(左奥)。
少し手前の駐輪場に自転車を止め、徒歩で向かった。これまで観光客っぽい人たちをあまり見なかったが、ここら辺でバスツアーの一行とすれ違った。
五島最古の教会で、なかなかの見応え。館内は資料館となっている。
しばらく海を見て時間を潰した後は、再び福江の市街地に戻る。
帰りもこのような道をひたすら進んでいった。
とりあえずレンタサイクルのショップに帰り、自転車を返却。電動自転車のパワーをフルに使って、なんとか完走できた。
この後はホテルにチェックインして大浴場で汗を流した後、夕食の予約まで福江港付近を散歩。日焼けが痛くて(略
福江城周りを散策していたら、お城のような外観の図書館があった。城跡の敷地内には高校などもあるらしい。
福江港の向かいになんか面白そうなところがある。
行ってみたら、常灯鼻という史跡だった。ここら辺の堤防は、城を建築する際の防波堤として築かれたようだ。階段を登った先は灯台となっている。
灯台の方に登り、海の方を眺めていたら、ちょうど長崎行きのジェットフォイルが出航していった。
さて、夕食は港近くの「こんねこんね」というお店を予約してある(どの店も早めの予約が無難、特に混む時期)。
こじんまりとしたお店で、アットホームな雰囲気が良かった。カウンターに通されたので、お店の方と適度に話しながら食事した。
五島列島では焼酎やワインも製造しているそうで、いろいろなお酒を試してみたくなる。焼酎については、五島の有名なお土産に「かんころ餅」があることを考えれば確かにと思ったが、ワインについては初耳だった。ブドウを栽培し、ワイナリーで加工するところまで五島にあるらしい。
五島といえば海の幸ということで、お目当ては刺身。
・・・なんの焼き魚か忘れてしまった。
この他にも、アオサの天ぷらが絶品だった。いろいろなものが美味しかったので結構飲み食いしてしまい、店員さんにも「結構飲んだね」と言われた。食が美味しいところは天国である。
2時間ぐらいで潮時を感じて退店し、近くのバーを探して入店。
ネットで探し当てた、Planet BARにお邪魔した。
中には地元の方と見受けられるグループを含めて数組の先客がおり、それぞれ盛り上がっていた。我々もカウンターの一画を陣取り、お勧めを聞きながらアルコールを楽しんだり、店員さんとの会話を楽しんだりしながら23時過ぎまで過ごした。店員さんとも結構会話が進み、いろいろな話を聞くことができた。旅先のショットバーはなかなか面白いので欠かせないところ。
宿に戻ったらそこそこの時間だったので、速攻で布団に潜って寝落ちした。
(つづく)
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