まずは軽井沢まで新幹線【2023年11月信越めぐり：その１】

2024 1/26

2024年1月26日

関東近郊のローカル線のうち、飯山線に乗ったことがなかったので乗りに行った話。飯山線は、長野県の豊野駅から新潟県の越後川口駅までを結ぶ、100km弱に及ぶ路線。豊野側は全列車がしなの鉄道に乗り入れて長野駅まで直通しており、長野〜豊野〜飯山〜戸狩野沢温泉〜森宮野原〜十日町〜越後川口と結んでいく。このうち森宮野原駅は、JRの駅における最高積雪量を記録した駅である（ずいぶん昔の話のようだが）。

まずはダイヤを調べる。例によって、末端区間である長野〜戸狩野沢温泉と十日町〜越後川口はそこそこ本数があるが、途中の県境区間は1日8本程度しか運行していないようだ。しかも、早朝に運行されていたり、十日町で2時間単位での待ち時間が発生したりする列車があったりと、乗り通しにはとても使えないような列車があるので、通しで乗れる列車に合わせた工程を練る必要がありそうだ。というわけで、越後川口発だと13:11発（長野16:49着）しかなく、長野発だと10:29発（越後川口14:06着）、12:33発（越後川口15:49着）、15:04発（越後川口18:03着）あたりに絞られた。（始発の新幹線で、長岡7:29発の直通列車に乗り換えられれば話は早かったのだが・・・）

飯山線に乗ることだけが目的ならば、長野新幹線と上越新幹線を使えば難しいことはない。ここに飛行機をどう絡めようかということで、ルートには難儀した。最初に立てた計画が、朝一のANA便で庄内空港まで飛び、そこから特急いなほ〜上越新幹線経由で越後川口に出るというもの。つい数日前までこのルートで考えており、いなほのグリーン車に乗る気まんまんであったのだが、既乗の羽越本線をダラダラ南下するのに気が乗らなくなってしまい、別ルートを取ることにした。実際にとったルートは話を進めながら辿っていくことにする。

なお、飯山線を効率よく乗り通そうと思ったら、臨時の観光列車「おいこっと」を使うのも便利。長野9:17発→十日町11:42着、乗り継いで越後川口13:00着で、東京からも普通に利用することができる（逆向きは使いにくいが）。一番に飯山線を乗り通せる列車なので効率良いのは間違いないが、観光列車に乗るのはお仕着せの旅のようで、個人的には好まない。

前書きはこのぐらいにし、やってきたのは東京駅。

乗車するのは、あさま601号。本庄早稲田のみ通過する各駅停車タイプの列車。長野へは7時20分に発車するかがやき503号から3分差で逃げ切る感じなので、長野にいくならそちらでも良いのだが、いずれにしても長野10:29発に乗るにしては早すぎるので、軽井沢からしなの鉄道で向かうことにした。切符については、庄内空港に行くことを見越して週末パスの利用を考えていたため、せっかくなのでしなの鉄道に乗ろうという算段である。

ちなみに、6:52発と遅い時間の出発であり、大宮まで出ることで新幹線料金が安くなるならば大宮まで出ることも考えたのだが、あいにく料金差は東京発と変わらなかった（正確には上野〜東京間の加算210円の差のみ）。熊谷まで出れば料金が１段階落ちるのだが、それに乗るためには上野6:12発の高崎線に乗る必要がある。ここまで来るとなかなか悩ましいラインである。

自由席は1~5号車。かがやき、はくたかが出発した後の3番列車だし、自由席が5両もあるので、自由席で問題なかろう。

車両はW7系。

朝なので、リクライニングを倒し放題の場所（要するに3列連続して空席があるエリア）を探していたら、2号車までやってきた。三人席のA席ならもっと余裕があり、B席とC席が埋まるような混雑になるとは思えなかったので、A席もありなのだが、朝日が入り込むという問題がある。

左側を陣取ったので、赤羽の手前までは東北本線を眺めながら進むことになる。春になると、飛鳥山公園の桜が綺麗に見えるのを思い出した。

大宮駅からはニューシャトルが並走するため、一瞬で通過していく駅を目で追っていく。内宿駅がどんなところか探して、一応ニューシャトルの線路が途切れたと思うところを見つけた。ただ、周りは特に変わらない住宅街であり、なぜ内宿が終点となっているのかはよくわからない。

熊谷駅、高崎駅などは見慣れたところなのでスルー。

安中榛名駅。乗降客数は230人（2022年）で、JR東日本系列の新幹線の駅の中では、いわて沼宮内駅に次いで少ない駅。また、この駅だけ定期利用客が過半数であり、観光目的というよりは、都心のベッドタウンとして開発されていることを表している。一時期はJR東日本が住宅地開発を行なっていたとのニュースもあった。