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2023年1月:鳥取と岡山をジグザグに辿る旅(その5:木造駅舎の雰囲気を味わいながら姫新線に乗る)

やくもに乗って新見駅までやってきた。前回はこちら↓

新見駅からは姫新線に乗車する。そもそもこの旅は「姫新線に乗りたい」というところから始まった。中国山地のローカル線に乗りたいと思ったのがそもそものきっかけで、芸備線は備後落合〜広島まで乗車済みであるのに対して、姫新線には全く乗車したことがなかったので、姫新線がターゲットとなった。

これから乗車する12時51分発の津山行きの姫新線。これを乗り継いでいくと、最終的に姫路に17時37分に到着する。ここで山陽新幹線に乗り換えると18時24分に福山に到着し、18時40分発のリムジンバスで広島空港に向かえば飛行機にちょうど間に合う。当初は新見〜姫路を乗り通すことを前提にこのような旅程を考えていたのだが、朝の列車で色々と調べていく中で、津山駅から津山線で岡山駅に抜けるルートに変更した。そのため、当初は乗り通すつもりだった姫新線へは、新見駅〜津山駅のみ乗車することになった。

特急やくもを見送った後、隣のホームにキハ120形の気動車が見えた。おそらくあれが次に乗車する列車だろう。

ホームに上がると、ちょうど芸備線の折り返し列車が入線し、それなりの乗客が降りていった。乗降が落ち着き、キハ120形が並ぶホームを撮影。右が姫新線の津山行き、左が芸備線の備後落合行き。レールを利用した上屋や、一昔前の案内が残る少しノスタルジックな雰囲気のホームに、単行の列車が2本停車して出発間際のちょっとした賑わいを見せる、そんな光景がなかなか好き。

駅名標。

姫新線の時刻表。1日に8本しか運行されない。これから乗車する12時51分発の列車の前後は特に間隔が空いており、一本前となると3時間前、一本後は4時間後となってしまう。

車内は少しゆとりを持って座れるぐらいの混み具合だったので、後面展望を楽しむことにした。新見駅を発車するころ、伯備線の213系が入線してきた。スカイブルーの列車が瀬戸大橋線以外を走る光景には未だに慣れない。

新見駅を出て数分、景色は少しずつ山深くなってきた。自然の景色としてはここら辺が一番見応えあった。

10分ほどかけて、一駅目の岩山駅に到着。2面2線の駅だった面影を残しているが、ホームの長さが異様に長い。何に使われていたのだろうか?

岩山駅からは、基本的に田園地帯を駆け抜ける感じになった。

新見駅から3駅目の刑部駅。この駅は立派な駅舎が建っている。1日1本の快速列車の停車駅にもなっており、周辺の駅よりは少しばかり利用客も多いようだ(駅設備の関係で停車しているかもしれないが)。

ここら辺はまだ平地が続くわけではなく、ところどころで山の合間を抜けていく。所々に雪が残っていたが、ここら辺だけであった。

月田駅。この駅にも木造駅舎が建っている。ローカル線ではあるが、姫新線にはしっかりとした造りの駅舎が残っている駅も多く、可能ならば全ての駅で外観まで確認したかったものだ。

月田駅を出ると、少し辺りが開けてきた。ここら辺は4万人の人口を擁する真庭市である。

運行上の一つの拠点となっている中国勝山駅に到着した。さすが中心駅とだけあって、乗降が多かった。

真庭市はそこそこの人口を抱えてはいるが、新見駅と津山駅の中間に位置していることもあって、岡山駅との鉄道アクセスはなかなか不便である。一方で、中国勝山駅から岡山駅まではバスが1日4本走っており、所要時間は2時間弱と鉄道より幾分か短い。料金は片道利用でこそ鉄道とバスで同じぐらいだが、往復だと割引のあるバスが圧倒的に安く、かなり不利な状況。ここら辺の鉄道利用客は、県北部最大の都市にある、津山駅がメインの目的地なのだろうと想像する。

中国勝山駅では、新見行きの列車と交換した。前後が数時間空いているので、交換列車があることは想像していなかった。

真庭市内は旭川に沿って走る。この川は下流の方で津山線に沿って流れているため、この後に乗る列車にて再びその姿を見ることになる。

久世駅。真庭市役所はこの辺りに設置されていることから、市の中心部はこの駅の周辺なのかもしれない。

古見駅。街中の簡易無人駅といった感じ。

美作落合駅。こちらは少し洒落た木造駅舎だと思ったら、比較的新しく建て直されたものらしい。

ちなみに、中国勝山駅からやってくるバスは、ここら辺までこまめに乗客を拾い、近くにあるインターから高速道路に入って岡山駅へ向かう。こういったきめ細やかな集客はバスのメリットと実感。

美作追分駅。ここは新しそうな、小綺麗な感じの駅舎。

美作千代駅。この駅舎は歴史を感じさせる、なかなか素晴らしい建物だった。調べたら、大正12年築のまま現存されているようだ。こういうところでひょいと降りられないのが、閑散路線でもどかしいところ。

津山駅に近づくに従って乗客は増えていき、車内は立ち客で賑わうようになってきた。こちらは津山駅の一駅前、院庄駅。完全な住宅地の中の駅である。

津山駅の手前で吉井川を渡る。

津山駅の手前で、津山線が合流。

そして、キハ120形やキハ40系などが並ぶ津山運転区を横目に見る。

新見駅から1時間40分ほどで、津山駅に到着した。

ここからは6分の接続で津山線に乗り換え・・・のつもりだったが、1本落としても30分後のロスで済むこと、それに乗ってもその後の行程への影響は少ないことが判明したため、津山駅で小休憩を取ることにした。ただ休憩したかったわけではなく、午前中に列車の中で色々と調べているうちに行きたいところができたのである。その話は次回にでも。

〜ここまでの行程〜

  • 羽田625→鳥取745 NH291
  • 鳥取823→米子930 Sまつかぜ3号
  • 米子933→境港1015
  • 境港1025→米子1108
  • 米子1125→新見1235 やくも14号
  • 新見1251→津山1429
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