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2023年1月:鳥取と岡山をジグザグに辿る旅(その4:わずかに残る国鉄型特急)

米子駅からは、伯備線で新見駅まで南下する。前回はこちら↓

米子駅では17分の乗り継ぎで特急やくもに乗車する。少々余裕があるので、とりあえず指定券の発券がてら、駅前の観察を行うことにした。

米子駅の駅舎・・・と思ったが、この建物は駅舎として機能していなさそうだった。どうやら、昔からある駅舎を建て替えるため、一部を残して取り壊してしまったようだ。新しい駅舎は右側に絶賛工事中。改札は、現在の駅舎と工事現場の間にある通路を進んだところにあった。

西日本でよく見るような駅舎になるようだ。エスカレーターがあるので、橋上駅舎になるように見受けられた。

米子駅前のロータリー。「米」という字を具現化したオブジェとの説明がある「米ッ子合掌像」が目に入った。

また、一際目を引いたのが、今にも空に飛び立ちそうな汽車のオブジェ。銀河鉄道999と関係ある???

また米子駅には転車台と扇形車庫があるはずなのだが、どこにあってどこから見えるのかあまり調べていなかったので、今回は行くことが出来なかった。もしかしたら駅構内から見えたのかもしれない。

駅前を一通り観察したところで、構内に戻ってきた。山陰本線と伯備線の分岐駅は、鳥取側に2駅進んだ伯耆大山駅であるため、東山公園駅の方へ戻る形になる。名古屋に馴染みのある身としては、東山公園駅と聞くと名古屋の地下鉄駅の方を連想する。

ここから乗車するのは特急やくも14号。特急やくもに関しては、幼い頃から見ることは幾度とあったが、乗ったこととなると2回ぐらいしかない。岡山地区で乗るとなると山陽本線だったし、山間部に連れて行ってもらう時はたいてい車だったため、乗る機会には恵まれなかった。2回のうち1回は、幼い頃にどうしても乗りたいとせがみ、備中高梁?ぐらいまで乗車した気がするが、もしかしたら倉敷までだったかもしれない。もう1回は10年ほど前で、木次線と三江線に乗車した時。この時の写真は残っているので、そのうち旅行記にしておきたい。

待っている間、出雲市行きのやくも5号が停車していった。多客期だからか、4号車側に増結車両を繋いだ編成でやってきた。

その数分後、こちらのホームにも381系が堂々と入線してきた。こちらも4+3の7両編成。国鉄カラーなどキャンペーンが行われているが、やってきた編成は普通のゆったりやくも色だった。

ゆったりやくもの座席。先ほどのキハ187系(スーパーまつかぜ)の座席と比べると、座席の両側が少しでっぱっていて、ホールド感を増した感じ。国鉄型の座席よりも足元がすっきりとした印象を受けた。

指定したのは川の景色を楽しめるA席。9Aを予約したが、岡山方面に向かう時の窓割はあまりよろしくなかった。車内はほとんどの列が一人ないしグループで埋まっている状態。なんでグリーン車にしなかったのか思い出せないが、おそらく空席が△になっていて、隣席の埋まっている二人席に案内される恐れがあったからだと思う。

伯備線内に入り、田園地帯を抜けると川に沿って勾配を登っていく。

根雨駅にて米子駅を20分前に出た新見行きを追い抜いた。普通列車は2時間に1本というレベルなので、青春18きっぷで抜けるのは大変な区間。

山に入っていくにつれて、積雪が見られるようになってきた。

根雨駅の次は生山駅に停車。この2駅については選択停車かと思いきや、乗車したやくも14号は両方に停車した。おそらく、前後のやくもが週末などにしか運転されない臨時列車に格下げされたために、ポツンと残る定期列車のやくも14号を両方停車としたのだろう。

だんだんと川幅が狭くなって岩が目立つようになり、山越えの様相を示す。

足立駅で運転停車したのでカメラを構えていたら、国鉄色のやくもが入線してきた。

堂々の国鉄色。こんな雰囲気を味わえるのも、あと少し。

足立駅を過ぎたら新見駅まであと2駅。新見駅の手前では右手から芸備線が近づいてきて合流した。備中神代駅から新見駅までは、芸備線と共用である(正確には芸備線が乗り入れている)。駅は設置されているものの芸備線列車しか停車しない布原駅を通過すると、下車する新見駅に到着。

なお、米子駅からずっと右側の車窓にへばりついていたが、基本的に川は右側を流れており、景色は断然A席側の方が良いと思われる(反対側はおそらく山の斜面になっている)。山陰本線内では宍道湖がD席側になるので、甲乙つけ難くなるだろうか。

新見駅で降り、やくもの出発を見送った。381系のやくもに乗るのは、おそらくこれが最後だろう。

やくもで使用されている381系は、来年から273系に置き換えられることが発表されている。国鉄型特急の最後の勇姿を見に、伯備線まで足を運んではいかがでしょうか。

新見駅からは、いよいよ本題の姫新線に乗車する。次の列車への乗り継ぎ時間は15分程度。駅前に弁当屋があるとの噂も聞いたが、改札を出ずに姫新線ホームに直行した。相変わらず、昼ごはんが後回しになる旅行である。

〜ここまでの行程〜

  • 羽田625→鳥取745 NH291
  • 鳥取823→米子930 Sまつかぜ3号
  • 米子933→境港1015
  • 境港1025→米子1108
  • 米子1125→新見1235 やくも14号
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