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2021年11月:丹後若狭の鉄道旅(その6:最後は短区間をサンダーバードで駆け抜ける)

敦賀駅にやってきた。前回はこちら

この度の目的地は福井駅であるため、ここからは北陸本線で北上するだけである。「途中の武生駅で降りて、福井駅まで福井鉄道で行く」というプランを一度はやろうと何年も前から考えているものの、未だに実行できていない。今回に関しては「着くのが遅くなってしまう」ため、福井駅にJRで直行せざるを得なかった。

次の発車は、15時39分発の”普通 芦原温泉行き”。接続時間が6分とタイミングが良く、福井へはこちらが先着するのだが、まだ昼食を食べていないため、時間を確保するために一本落とすことにした。なお、この電車は521系だが、223系に近いデザインの初期車ではなく、225系に近い3次車。細かい進化があったのを知らず、前面の頭がもっこりしているのを見て違和感を覚えていた。

一番端っこのホームが、先ほどまで乗車してきた小浜線の専用ホーム。ちなみに、降りる階段と登る階段の二つ見えるが、ホームのあるフロアは2階であり、改札方面(1階)へ通じているのは降りる階段の方である。登る方は、将来の新幹線乗り換え用といったところだろうか。

敦賀駅を一度出てみた。青い字の駅名標が立っているのが駅舎だが、隣の交流施設「オルパーク」が目立っている。そして奥に見える高架駅が、将来新幹線が通るところ。将来と言っても、これを書いている2年後でそう遠くはない。

駅前を見渡してもサッと食べられそうなところが見当たらなかったため、オルパークに入っていた立ち食い蕎麦にて昼食とした。福井県も蕎麦どころなので、蕎麦は普通に選択肢に入る。

再び改札内に入り、敦賀駅の散策を少しだけ続けた。

跨線橋から見える景色。新幹線の線路が一直線に伸びている。高架自体は組み上がっているようで、これから駅舎などの工事が始まるのだろう。在来線の上に乗り換えコンコース、その上に新幹線ホームなので、非常に高さのある構造物で要塞感が漂っている。

乗り換え通路には、昔からある案内板が現役で活躍していた。これからサンダーバードに乗車するが、12両編成でやってくるようだ。乗客が減っているとのニュースばかり見るため、増結しているのは想像していなかった。ちなみに、サンダーバードの1つの編成に対して2色の札があるようだが、これは9両部分が貫通(4000番台)か6+3両(0番台)かでドアの位置が異なり、これを区別するためと思われる。

16時03分発のサンダーバードがやってきた。金沢方の先頭が貫通型なので、683系4000番台である。リニューアルされてから何度か乗ったが、やってくるのは4000番台ばかりで0番台を未だに見たことがない気がする。

JR西日本お馴染みの、字幕の種別+LEDの行き先表示。

サンダーバードのエンブレム。(福井到着後に撮影)

短距離の利用なので、自由席に乗車した。ぱっと見渡して窓側に空席のあったところに着席した。左側なので、日が差すなあと思いながらも、そこしか空いてなさそうだったので仕方なく着席した。動き出してしばらくすると「北陸ロマン」の車内チャイムが急に流れ、ドキッとした。福井に行く際は一時期は”サンダーバード”によく乗っていたが、最近は”しらさぎ”に乗る機会が多かったこともあって、昔ながらの681系のチャイムが流れるものと思い込んでいた。

敦賀から30分程度で福井駅に到着した。西口から見る駅舎は特に変わらずだが、反対側の出口では新幹線の工事が鋭意進められている。

西口方面で一番大きい変化は、駅前の一等地が更地になっていたこと。新幹線の開業に合わせて開発が進められているらしい。新幹線は通すことがゴールではなく、いかに利用客を呼び込むかというところにあると思うので、北陸が活気付くといいですね。

翌日、福井→東京は通常ルートで真っ直ぐ帰京。”しらさぎ”の自由席は満席近く、新幹線も”ひかり”は全ての列が埋まるなど、結構混雑していた。ルート的には特に真新しいものがなく、写真も撮っていないのでここでは割愛します。

(おしまい)

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