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2021年10月:秋芳洞への旅(その3:秋芳洞に潜入)

こちらからの続き↓

11時前に秋芳洞に到着した。ここで1時間30分ほど時間をとってあるので、早速観光することにした。

バスを降りたまでは良かったが、まずどちらに向かえば良いのか迷った。普段はもっと観光客が多く、人の流れで自然とわかるのかもしれないが、人の姿が見えない。とりあえずバスターミナルの目の前の道に出てみた。

すぐ先に「秋芳洞入口」の標識を発見。そちらを左に入ると、

このような細い道が続いていた。両側には観光客をターゲットにした店が並ぶが、8割ほどは閉まっていたように感じた。観光客はほとんどいない。

商店街を抜けた先に、秋芳洞への入り口。

料金所を抜けると景色は一変し、木々の生い茂る中に入った。

ぽっかり穴の開いたところが秋芳洞の入り口。水の流れる音が響き、気持ちがいい。

秋芳洞の中は予想以上に広い空間。人の気配がほとんどなく、余計な光や音もないので、自然のままを感じられる。人の少ない平日に来て大正解であった。

入って少し進んだところに、「冒険コース」というコースの案内があった。岩肌を梯子などで登っていく20分ぐらいのコースで、300円で周れるそう。ここから先の所要時間が読めないので、とりあえずスルーした。

そこからしばらくのエリアは、「長淵」と名付けられているところ。石灰岩の壁の下側が変色しているが、昔はもう少し水位が高かったのだろうか。

鍾乳洞の中には、自然に造られた様々な象形物があり、一つ一つに名称がついている。まずこちらは百枚皿。何度見ても不思議な地形である。石灰質を含む水が壁から染み出してきて水溜りとなり、乾燥してお皿のようになる・・というのを繰り返して出来るようだ。

こちらは洞内富士。天井から滴り落ちた水が乾燥し、積もって出来たことは容易に想像できる。

こちらは黄金柱。ただ氷柱のようになっているだけでなく、デザインされたような造形になっている。

出口直前には3億年のタイムトンネルと題した、壁画アート。地球誕生から現代までの秋吉台をイメージしたそうだ。ここを抜けると、反対側の出口である「黒谷口」に出ることができる。ここまで距離にして1kmほどらしい。写真は数枚しか載せていないが、鍾乳洞の中の見どころは他にも色々とあった。

黒谷口からは、秋吉台を展望できる場所へ向かった。秋芳洞の反対側の出口はこの「黒谷口」であるが、ここから展望台へ向かうためには、有料バスを利用するか徒歩で山道を行くことになり、大変である。一方で、鍾乳洞の中間地点には外に通じるエレベーターがあり、そちらを抜けると5分程度で展望台に行くことができる。今回はそんな事情も知らなかったので、黒谷口から直接向かうことにした(「展望台はこちら」との案内に従ったが、本当に合っているのか不安になるほどの山道であった)。

急に視界が開け、見渡すと草原の景色が広がっていた。こちらは秋吉台の記念碑。

近くにはこのような展望台があったので、お約束のように行ってみた。

教科書で見るようなカルスト地形。しばらくこのパノラマを楽しんだ。

帰りは黒谷口ではなく、先ほどのエレベーター乗り場へ向かった。

ここから、鍾乳洞の中間地点にエレベーターで降りることになる。

再びの鍾乳洞。ここから往路の逆を辿ることになる。往路はコンデジ、復路は携帯で撮影したこともあり、画質などが変わるとまた見え方も変わるので、復路に撮った写真も掲載しておく。

しばらくは下り坂。基本的に往路が上り、復路が下りメインである。

天井からは鍾乳石がぶら下がり、地上は千町田と呼ばれる造形。神秘的な光景である。

往路でも紹介した百枚皿。携帯の方が綺麗に撮れているような気がする。

だんだん入り口に近づいてきた。ここら辺が一番洞窟っぽさを感じた。

出口の明かりがぽっかり。

そして鍾乳洞の入り口に戻ってきた。

ここからはのんびりとバスターミナルに戻り、

新山口駅行きのバスで駅まで戻った。なお、90分の時間をとっていたが、のんびり観光して20分ぐらいは時間を持て余すこととなった。展望台付近には科学館などもあり、時間がもう少しあったらあったで色々楽しめそうな所であった。

秋芳洞、今回訪れるまでは正直なところ甘くみていた。これまで行ったことのある有名な鍾乳洞といえば岩手の龍泉洞ぐらいであり、そのような感覚で行ったため、スケールの大きさに圧倒された。さすが日本一である。これまで教科書などで写真はよく見ていたが、やはり実物に勝るものはないと痛感した。観光客の少ない時期に、秋芳洞の雰囲気を肌に感じることができたのは良い体験であったと思う。

帰りの飛行機はまた福岡空港からである。新山口駅からはまた新幹線で九州に戻ることにした。

(続く)

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