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2019年7月:ベルギーからのイギリス再訪(その4:鉄道駅の有名なアントワープへ)

日本を出て翌日の午前中にブリュッセル国際空港に到着した。

夕食は別の都市で現地の人と落ち合うことになっていたため、それまでは一人で観光をすることになる。外国の土地を一人でうろうろするのは初めての体験となる。なお、この翌日の夕方にイギリスに向けて出発するため、ベルギーには1日半ほどの滞在となる。

ベルギーの主要観光都市はブルージュ、アントワープ、ブリュッセル、ゲントあたりで、大体の位置関係は下図のようになる。(青線は鉄道)

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1日半で4箇所も巡るのは無理なので行き先を絞る必要がある。1日目の宿泊地がゲントであること、2日目は夕方にブリュッセルから出発することを考慮して、「1日目:空港→アントワープ→ゲント、2日目:ゲント→ブリュッセル」と周ることにした。都市間はだいたい30-60分で移動でき、ブルージュも入れられないことはないが、初めてなのでそこまで無茶はしなくても良いだろう。

空港で入国審査を終えたら、鉄道に乗るために地下まで降りた。途中で銃身の長いタイプの銃を持った警備員二人が歩いているのに遭遇し、日本では見ない光景に少し緊張。事件のあった空港なので、厳重警備がなされていた。

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写真は薄暗くなってしまったが、ベルギー国鉄のコンコース。左のオレンジ色のものが券売機、右の緑のラインが入ったものが改札機。ベルギーは改札がないと聞いていたが、ここは設置されてた。

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発車案内が出ています。駅名は短縮されているが、通る主要駅が列記されるので迷うことはない。次のアントワープ中央駅(Antw-Centr)に行く電車は11時41分。30分ごとなので、タイミング悪い時間に来てしまった。

空港に戻ってお茶でもして待つという選択肢もあったが、荷物があって面倒なのでホームに降りて電車観察していた。

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 早速一本目。編成が短くて遠くの方に止まった。これは何年選手なのだろうか。

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次はオール二階建ての電車が来た。1と書いてあるので1等車らしい。日本では絶滅危惧種のオール二階建て車も、こちらでは健在(リライトしている2022年5月時点で、既に日本のオール二階建て車は運用がなくなった)。

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ぶれてしまったが、次に来たのが前面が貫通幌?むき出しという独特のフェイスの列車。定刻11時24分なので少し遅れている。

ちなみに、四人家族の日本人をホームで発見。そういえばルートがルートだけに、ヒースロー以後日本人を見かけなかった。日本からのブリュッセル直行便は夜に到着するので、このような時間に日本人を見かけることはない。

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ホームの表示がようやくアントワープ(セントラル)行きになった。途中の停車駅は下に表示されている通り、Mechelen, Antwerpen-Berchea。アントワープと名のつく駅は2つあるようだ。ICはインターシティーの略で、都市間快速みたいな感じ。

そういえばこの駅にはICしか来ないようである。ベルギーの鉄道には各駅に近い列車(S)もあるが、ICとSは快速と各駅のような単純な関係ではなさそうで、路線図を見てもなかなかスッと頭に入ってこない。マスターするのはなかなか難しい。

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駅の時刻表。全ての停車駅と到着時刻が表記され、さらに主要駅は太字になっているので観光客にとって親切な案内。路線図が複雑でも、観光客にとってはこの案内だけで十分である。

時刻表を眺めている時、男の人が近づいてきて、「どこに行くの?」と訪ねられた。「あ、これはニュースでよく見る、注意を反らせて金品を盗まれるやつだ」と警戒心マックスにし、周囲に人がいないことを確認しながら「アントワープ」と返答。そしたらその人、「こちらは土日の時刻表だから裏を見てね、次は一番線だよ」と親切に教えてくれた。なんてことはない、駅員だった。気づかなくてすみません。 

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乗る電車がやってきた。2等車で席を探し、最後尾の車掌室の前が空いていたのでそこに座ることにした。

電車は意外と速いスピードで田園地帯を駆け抜けていく。

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途中駅。これだけ見ると、止まっている列車を除けば日本と変わらない?

空港から30分ほどでアントワープ中央駅に到着した。

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アントワープ中央駅は大きい駅だが、その地下部分に到着したようだ。 

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ブリュッセルよりもオランダ寄りの地域だからか、メインの駅名標はオランダ語表記。

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下からエスカレーターで上がって来た。真ん中部分が吹き抜けになっており、一番下に列車が2本停まっているのが確認できる。そこは2面4線になっており、真ん中の2線はこの駅唯一のスルー構造になっている。実はその1つ上の踊り場があるフロアにも、柱の影を見ると列車が停まっている。

また、今いるところの1つ上のフロアにも列車が停まっている。縦に3層、吹き抜けを挟んで左右対称にホームが配置されているようだ。この駅、意外とすごい造りになっているようだ。

この駅が有名なのはこちらではなくて駅舎の方だが、そちらの模様は次回にて。。。

(つづく)

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