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2023年1月:鳥取と岡山をジグザグに辿る旅(その8:高規格の井原鉄道)

こちらの続き↓

清音駅までやってきた。あとは井原鉄道に乗車し、広島空港に向かうだけ。日も暮れてきて、この旅も大詰めとなってきた。

ところで、津山駅で鉄道館に寄るために津山線を一本落としている。もしもここまで直行していたならば、井原鉄道へは総社駅から乗車できている。井原鉄道の総社駅と清音駅の区間は伯備線に乗り入れているように見えるが、実際は線路を共用している形で、二重戸籍の区間となっている。そのため、総社から乗らないと井原鉄道を完乗したことにはならないのである。完乗のタイトルはそうなのだが、それよりも、JRとしっかりと改札とホームを分けている総社駅と清音駅の様子を見たかったところだった。

井原鉄道の中には神辺駅から福山駅まで運行する列車もあるが、こちらは単純な乗り入れである。

さて、清音駅の井原鉄道乗り場は、倉敷方面のホームの南側に位置している(下図の赤い部分)。

総社方面へ向かうホームからは、①一旦3番線に隣接する改札から出て跨線橋を渡るか、②JR駅構内の跨線橋を渡って南側へ進み、ホーム端の改札を出る必要がある(図の赤色と灰色の境界部分に、自由通路を挟んでJRと井原鉄道の改札がある)。駅舎の観察もしたかったところだが、乗り換え時間が6分しかない上に、井原鉄道の切符も購入しなければならなかったため、近くにあった駅構内の跨線橋を渡って急いそと反対側のホームに出た。

井原鉄道の窓口で切符を購入し、ホームへ出るとちょうど列車が入線してきた。1両編成の前扉、後扉の位置に、既に7〜8人ずつ並んでいたため、席にありつくのを早々に諦めた。

清音駅の駅名標。右下にある通り、軽部神社のデザインらしい。

全15駅を1時間強で結ぶ路線。路線図は至ってシンプル。

ここはしっかりと後面展望。清音駅を発車後は、伯備線の上下線の間を進む。

途中で分岐して勾配を上り、そのままトラス橋に入っていく。カーブのあるトラス橋、この橋の他になかなか見ない気がするが、珍しさはどれほどのものだろうか。

非常に長い橋を渡っていく。ここが前面展望(後面展望)の一番の見どころだと思う。

しばらくはこのような高架が続いており、関東でいえば鹿島臨海鉄道を彷彿とさせる。しかも直線が多く、線形がなかなかに良い。昔はここを110km/hでかっ飛ばしていたというから、高速運転を前提とした設計となっていたのだろう。実際に、交換できる駅では、一線スルー方式になっている駅が多かった。

主要駅の一つ、矢掛駅に到着。交換する列車は夢やすらぎ号という特別車両で、木目調の内装が窓からチラリと見えた。直近の運用はホームページに公開されているため、狙って乗車することができるようになっている。

小田駅。日が暮れてかなり暗くなってきた。

早雲の里荏原駅。行先にもなっていることから度々目にしていて、不思議な駅名だなと思っていたが、どうやら北条早雲の出生地ということらしい。相模国の人というイメージがあったので、備中生まれとは意外だった。

井原鉄道の主要駅である井原駅。

もう辺りは真っ暗になってしまい、また乗客も数人という感じになってしまったため、ここら辺から先は適当な座席に座って過ごした。

だんだんと人が少なくなってきたので車内の様子を撮影。クロスシートが主体となっている。

ここらら先は車窓も見えないので、適当に過ごした。乗客も、神辺駅到着時にはついに2〜3人程度になっていた。

神辺駅に到着。乗車してきた車両はIRT355形という形式。キハ120形をベースとしているだけあって、そっくりである。

とりあえず井原鉄道の駅舎を出た。

神辺駅の井原鉄道の駅舎は、福塩線のホームに隣接している。今回は駅舎の観察のため使用しなかったが、乗り換えの際には駅舎内の連絡改札を通ることができ、福山方面のホームへ直結している。

福塩線のホームからの様子。突き当たりの左が井原鉄道のホーム、右が駅の外になる。

ここからは福塩線で福山駅へ向かう。5分の乗り換えで、連絡改札を使わずに外を回ったので少々慌しかった。福山駅までは3駅。なお、隣の横尾駅で降りると山陽道にある千田バスストップまで10分程度でアクセスでき、そこには広島空港行きのバスも停車するので、豆知識として知っておくに越したことはない。

てっきり真っ黄色の105系が来るものばかりと思っていたが、実際に来たのは115系であった。しかも珍しくSETOUCHI TRAIN。

車内はこんな感じ。

ちなみに、福山駅の向かいのホームには井原鉄道のIRT355形が停車していた。一本前を走っていた、早雲の里荏原始発の福山行きの折り返し。

福山駅からは、10分の乗り継ぎでリムジンバス。

飛行機の出発時刻までそこまで余裕がなかったため、山陽道の渋滞情報などをチェックしてから乗車。特に遅れることなく空港に到着した。

ここからは飛行機に乗って帰るだけ。なぜ今回の旅の終わりが広島空港に決まっていたのかは、次回にでも。(つづく)

  • 羽田625→鳥取745 NH291
  • 鳥取823→米子930 Sまつかぜ3号
  • 米子933→境港1015
  • 境港1025→米子1108
  • 米子1125→新見1235 やくも14号
  • 新見1251→津山1429
  • 津山1503→岡山1637
  • 岡山1640→清音1705
  • 清音1711→神辺1813
  • 神辺1818→福山1830
  • 福山1840→広島空港1945
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