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2023年4月:石北本線リベンジの旅(その3:特別快速きたみ乗車記の後編)

北見駅から石北本線の特別快速きたみに乗車し、遠軽駅までやってきたのが前回。

引き続き、旭川まで乗車していく。前回書き忘れたが、基本的に後面展望をしていた。

遠軽駅を出てしばらくすると、またこのような景色になっていった。

遠軽駅の次の瀬戸瀬駅は通過。瀬戸瀬駅はJR北海道の発表では乗車人員が1日1名以下とのことで、廃止が検討されていた駅である。地図上では周辺にちょっとした町が広がっていそうなので、少し意外に感じる。ただ、かつて瀬戸瀬駅の前後にあった駅はどちらもだいぶ前に廃止されているので、地域として鉄道需要がないのだろう。

遠軽駅を出て最初の停車駅は丸瀬布駅。この駅から少し離れたところに「丸瀬布森林公園いこいの森」がある。この公園では雨宮21号という、森林を運ぶのに活躍した蒸気機関車が動態保存されている。石北本線の番組で雨宮21号を見学するシーンがあったのを思い出した。

丸瀬布駅を出ると、白滝駅、上川駅と各駅に停車していく。各駅ではあるのだが、それぞれの駅間の所要時間は21分、38分もある。これは、かつて存在した途中駅が廃止されてしまったためである。

下白滝信号場で、遠軽行きの列車と交換。この信号場も、最近までは下白滝駅として営業していた。

ここら辺は山道ではなく、少しひらけた景色が続く。

白滝駅に停車。赤い屋根の駅舎が目を引く。2面3線の配置に長いホームと、立派な佇まいの駅。

白滝駅から次の上川駅までは、その距離が37.3kmもある。駅間距離としては在来線で最長であり、ここを38分かけて走行する。この間にはかつて5駅が存在していたが、順次廃止されてしまった。また、峠越えの区間でもあり、ここを通過する列車は極端に少なくなっている。

ここら辺から、溶け残った雪が見えるようになってきた。標高もかなり高いところを走っているのだろう。

奥白滝信号場。かつて奥白滝駅だった頃に使われていた木造駅舎が残っている。

奥に見えるのは大雪山あたりの山々だろうか。峠越えの厳しい区間を走行している雰囲気になってきた。

ここから異様に長い直線トンネルに入った。これが石北トンネルで、石北本線の中で最後に開通した部分。

トンネルを抜けた先に、上越信号場。ホームがあった部分は雪に覆われている。ここからは旭川方面に向かって、基本的に下っていく。

留辺志部川に沿っており、雪と小川の景色を見ながらの走行。

何度か、高速っぽい高架が目についた。旭川紋別自動車道だろうか。北見・網走までの交通で自動車優位になっているのは、この道路によるところが大きい。

だんだん単調な景色になってきたので、最後の方は席に戻ってウトウトしていた。

だいぶ飽きが来た頃、上川駅に到着。流石に38分無停車は長かった。この区間を通るもう一本の普通列車は54分かけて走行しており(時刻表上は交換もなさそうなのに)、駅間の次元がここだけ異なる。

上川駅では少しまとまった乗車があった。

上川駅を出発してからよく見ると、副本線に何やら見慣れない車両が停車していた。実物を見たことがなかったが、H100形だろう。

上川駅からは平地が多くなり、快速を飛ばすようになる。途中どこかで速度計を見たら、85km/hを指していた。特別快速の名に相応しい走りである。

愛山駅だろうか。非常に簡素な駅の造り。

快足を飛ばしていると思ったら、突如として駅に停車。

ここで大雪1号と行き違い。もちろんキハ283系の3連である。先ほどもそうだったが、基本的にはこちらが停車し、特急が通過していくのを待つ形式で行き違いを行った。

列車は当麻駅に停車後、終点の旭川駅を目指して再び快足を飛ばす。しばらく開けた田園風景を見ていると、徐々に家が目立つようになってきた。

東旭川駅。駅名に「旭川」が入ってきて、旭川駅もあと少し。

新旭川駅の手前で宗谷本線と合流。架線が引いてあるのは、宗谷本線の北旭川駅付近に運転所があり、函館本線の回送列車が使用するため。どちらの路線も基本的には単線の非電化路線だが、見た目は幹線に合流するローカル線のようである。

旭川四条駅を通過。旭川の市街地にある高架駅、というスペックながら無人駅で閑散としている。

ついに、北見駅から3時間22分かけて、旭川駅に到着した。

特急が北見〜旭川を3時間程度で走ることを考えると、特急料金不要でこの所要時間はかなり優秀。18切符のシーズンは混雑するのかもしれないが、石北本線を乗り潰す際には車窓など色々と楽しめる点で、良い列車であった。

次回へ続く・・・

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