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2021年11月:紅葉の残る北東北へ(その2:茜色輝くこまちで角館へ)

秋田駅に到着した。前回はこちら↓

ここからは秋田新幹線で角館駅まで向かう。

秋田駅の改札。左は在来線、右は新幹線と分離されている。在来線の方の発車標には「リゾートしらかみ」や「特急いなほ」が並んでいる。「これから東京行きの新幹線に乗る」というところだけ切り取ってみるとあまり気乗りはせず、他の列車の方に気移りしそうになる。

新幹線ホームに降りた。すでに乗る列車は入線していたが、休日にもかかわらずあまり人はおらず、E6系の存在感ばかりが際立っていた。これから乗るのは「こまち18号」。これに乗ると東京に着くのは14時すぎであり、鉄路で行くとなかなかな時間がかかってしまうようだ。

こまちで運用されているE6系。東北新幹線に乗る機会はまずないので、こんなに近くで見るのは初めてかもしれない。在来線規格のミニ新幹線と言われるが、やはり存在感はある。そして、茜色が鮮やかでかっこいい。

先頭向きのアングル。この先頭部分だけで13mもあるのだが、かなり複雑な構造をしている。

フル規格の新幹線よりも一回り小さいせいか、ドアの部分を見ると、車高が非常に低く感じる。また、ドアの下にはステップがあり、東北新幹線の駅での乗降の際には持ち上がってくる。なお、写真を撮ったのはグリーン車の入り口だが、今回はここには乗らない。普通車もグリーン車も2+2シートで、普通席にも一車両に数人という乗客なので、あまりグリーン車に乗るメリットも感じなかった。

E6系に初潜入。客席部への入り口のドアには、稲穂が描かれている。

今回は特定特急券なので、空席ならば好きなところに座れる。とりあえず進行方向右側*で周りに人がいない区画を探し、空席の多かった17号車に乗ってみた。中に入ってしまえば普通の特急のような雰囲気。(*写真にて左側に座っている理由は後述)

出発を待つ間、特急いなほがやってきた。E653系が羽越本線に来て9年ほどだが、生で見るのも今回は初めて。屈指の快適さを誇るグリーン車が有名だが、乗る機会はあるのだろうか。

こまちは、座席が後ろ向きのまま秋田を出発。後ろ向きとなっているのは、次の大曲で方向転換をするためである。座って左側の景色を見ていたが、秋田駅を出ると羽越本線と別れたのち、すぐに秋田総合車両センターが見えた。少し前まで運用されていた車両もあったので是非写真に収めたかったが、突然のことで間に合わなかった。

しばらくすると緑の多い景色が増えてきたが、そこまで山深いところではなかった。なお、この区間は写真の通り3線軌条があることで有名である。秋田〜大曲の多くの区間は、在来線用の線路と新幹線用の線路が1本ずつあるのだが、それだと新幹線同士が行き違いできない。そこで、在来線用の線路にもう1本レールを足して3本にし、在来線と新幹線のどちらの幅にも対応できるようにすることで、新幹線も走れる区間が設けられている。

大曲に到着。この先は頭端式となっており、ここで向きを変えて盛岡駅へと向かう。ようやく、座席の向きと進行方向がマッチするのである。私は次の角館で降りてしまうため、残念ながら逆向きに進む時間の方が長かった。

隣に停まっているのは標準軌なので田沢湖線の普通列車。田沢湖線を普通列車で乗り越えようとするのは本数の少なさから非常に難しい。特に県境を越えるのは1日3〜4本といったレベルの路線であり、冬に利用するのは少々勇気がいる。

大曲からはそのまま「平らな景色」が続き、15分ほどで角館に到着した。秋田からは50分弱の乗車であった。角館は武家屋敷、桜、など有名なところで、それらを意識したような駅舎。特に観光など予定していなかったが、武家屋敷などは駅から離れているようだった。今回はあまり乗り換え時間も無かったため、秋田内陸縦貫鉄道の乗り場へと急いだ。

余談:今回は10時54分に角館に着き、秋田内陸縦貫鉄道に乗り継いだ。同じ時刻に角館まで新幹線で来ようとすると、東京駅を7時32分に発車する「こまち5号」に乗ることになる。羽田空港や東京駅へのアクセス次第だが、意外と互角という印象。なお、東京駅の一番列車「こまち1号」に乗ると9時35分に角館に着き、内陸鉄道も1本早いものに乗れる。この場合は終点の鷹巣まで急いでも弘前方面の東北本線の乗り継ぎは今回と変わらないので、どこかで途中下車して楽しむことになりそうだ。

(続く)

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