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2023年3月:天空に一番近い路線に乗る半日旅(後編:JR最高地点を通過)

こちらの続き↓

小海駅の標高が865m。小海線の最高地点は1375mなので、ここから500mの登山になる。なかなか類を見ない標高差ではないだろうか。

小海駅までは田園風景が中心だったが、小海駅を出た途端、景色が一変した。

山道に入り、一気に山岳路線っぽくなった。

細い川が沿うようになり、県境越えのローカル線のような風景が続くようになった。

小海駅から3駅の佐久海ノ口駅。標高は1064mなので200mほど登ったことになるが、まだまだ半分以上の上り坂を残している。

相変わらず山の中を突き進んでいく。

さらに2駅先の信濃川上駅を出るところ。次の駅がJRで最も標高の高い野辺山駅(1345m)となるが、この時点での標高は1138mであり、まだ200mも高低差を残している。この写真はおそらく、その急勾配を表現したくて撮ったものだろう。

ひたすらこのような線路を進んでいく。

ある時、ふと視界が開けて高原っぽいエリアに出た。野辺山原と呼ばれるところに出たのだろう。

高原を走ることしばらくして、野辺山駅に到着。駅舎がなんとなく、高原のリゾート地に似つかわしい洒落た雰囲気のように見えた。

駅名標と、その横に「JR線最高駅野辺山」という標柱が立っていた。これだけは見過ごすまいと思っていたので、見つけられて良かった。

野辺山駅から少しいったところの線路沿いに「JR 鉄道最高地点」という大きい標柱があるらしいのだが、確認できず。その最高地点を過ぎたら、あとは下る一方。

次の清里駅では、そこそこの人数が乗車し、少し車内が賑やかになってきた。写真は車内から撮影した清里駅前の様子。清里といえば、バブル期に「高原の原宿」としてブームとなったらしいのだが、町並みは当時のものと変っていないのだろうか。

次の甲斐大泉駅。標高は1158mであり、少し下ってきた感じがする。この駅でもそこそこの乗客があり、立ち客でいっぱいになってきた。キハ111形とも交換。交換列車もこれで3本目で、これまたキハ111形となった。

甲斐小泉駅。ここも棒線化されていて、構内踏切と相対ホームの遺構が残っている。

小淵沢駅が近づくと、有名な大カーブに差し掛かる。

180度近くターンし、中央線と合流して西側から小淵沢駅に入っていく。小淵沢をでた列車が、土手の上を高原に向かって登っていく様子は小海線を象徴するシーンで、有名な撮影スポットにもなっている。

土手の上ということもあり、見晴らしも良い。

小淵沢駅には中央本線と並走する形で入線。見えているホームは中央線の島式ホームで、その隣にある小海線専用の島式ホームに入線していく。

小諸駅から2時間20分、終点の小淵沢駅に到着した。

小海線ホームにはログハウス風の駅弁屋がある。小淵沢といえば駅弁が有名なので、これから乗車するあずさの車内用に何か購入したかったのだが、ホーム上の店舗は閉業となっていた。GWあたりから営業しているようだ。

途中下車してみると、駅舎の上に展望デッキがあるようだったので上ってみた。どの方向見ても近からず遠からずの位置に山がそびえており、長閑な景色。

弁当屋だが、展望台には来ずに1階に降りると、駅舎に併設した形であったっぽい。この時は発見できなかったため、昼ごはん無しで特急に乗ることになった。

定刻にE353系が入線してきた。小海線からの乗り換え客も含め、小淵沢駅からもそれなりの乗客があった。

都心区間以外では久々に乗車するE353系。

この列車は比較的乗客があり、通路側も半分程度は埋まる具合の混雑っぷりだったのは想定外だった。朝に新幹線に乗り、あずさに乗ることが確定した時点で予約を入れたのだが、その時でも窓側を探すのが大変だった。

甲府、八王子と停車していく速達便。乗車したあずさは甲府でも多くの乗客を乗せ、都心へと向かった。

半日で回れる小海線の旅、まだ未乗方にはなかなかお勧め。小海線は2時間半近くかかる長い路線で、小淵沢から乗ると前半に見どころのピークを迎えてしまい、後半長く感じてしまうと思われるので、小諸→小淵沢の向きの乗車は間違いなかった。緑の綺麗な夏の時期がベストシーズンだと思われるので、今頃行くのが良さそうに思う。(今回行くのが3月になったのは、翌年度に繰り越せない年休がちょうど半日分余っていたため。写真の通り、緑のない自然となってしまった。)

〜今回の行程〜

  • 東京6:28 → 軽井沢7:32 はくたか551号
  • 軽井沢7:42 → 小諸8:06 しなの鉄道
  • 小諸8:16 → 小淵沢10:37 小海線
  • 小淵沢10:52 → 立川12:19 あずさ18号
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