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2022年春:B772に乗りに九州まで行ってきた(その3:福北ゆたか線へ)

福岡空港までやってきた。

福岡空港に到着したのは9時過ぎ。予定では8時15分には到着しているはずだったので、かなり遅れてしまった。当初の予定では新幹線で熊本へ行き、その道中で三角線に乗るか、熊電に乗るか考えようと思っていたのだが、どうやらその時間はなさそうだ。というのも、昼には博多に戻らなければならないからである。前日に大牟田在住の知人に連絡を取り、博多にて昼食を取ることにしていたのだ。

(実際に場所と時間を決めたのはこの日の朝、博多に着いてからであり、もっとよく考えても良かったと思う。何を後悔しているかというと、兼ねてから熊電の乗り鉄と”御代志駅”への訪問の機会を伺っていたのだが、その御代志駅がこの10月にリニューアルされてしまうのだ。「されてしまう」というのはこちらの目線であって、地元の方々にとっては良いニュースではあるが。)

昼までにぶらぶらする行き先を考えていたのだが、なんだかんだ9時半ごろになってしまい、3時間ほどしか時間が取れなかった。甘木鉄道へ行くか、西鉄を乗り通すか、福北ゆたか線(桂川まで未乗)ぐらいかな・・・福北ゆたか線に乗れば、新飯塚→後藤寺→(日田彦山線)→小倉→博多と気動車も絡めて一周できると思い、JRへ足を向けた。(この予定も、脳内で1時間勘違いして実際には無理だということに後々気付くことになる)

次の福北ゆたか線まで20分ほどあったため、どうしようかと思っていると、発車案内に謎の表示を見つけたのでとりあえず5番線に上がってみた。

ホームに上がると、「新たな人生」に向かうななつ星in九州が停車していた。2年前に来た時も出会ったが、土曜日のこの時間が博多の出発時間となっているのだろう。

とりあえずどちらか先頭なのかわからなかったので、勘で吉塚方の端に来てみた(前回は逆の方で見て最後尾だったため)。ディーゼル機関車が付いており、DE10形とある。機関車の類はよくわからないが、国鉄時代から多数存在していた形式で、今も細々と全国各地で活躍しているようだ。例えば今年度での廃止が決まっている木次線で走る”奥出雲おろち号”の牽引などをしている。この車両は、ななつ星に合わせて黒く塗装したのだろうか。

・・・と思ったら、DE10形は切り離されて行ってしまった。どうやら逆側が先頭で、DE10形は博多の入線まで牽引してきただけなのかもしれない。よく思い起こせば、パンフレットなどに掲載されている機関車は形が全然違った気がする。またしても最後尾の方に来てしまったわけである。

とりあえず朝ごはんを食べなければならないので、ななつ星については程々に駅のスタンドに向かった。九州の朝ご飯といったら、うどんである。常に2、3人は食べているような感じで、人の入りはまずまずのようだ。

次の篠栗線は10時05分発なので、それまでの時間は電車観察して過ごした。

787系。おそらく”かもめ”として博多に到着し、引き上げようとしているところ。これを執筆している時点では西九州新幹線が開業しており、過去に”リレーつばめ”として活躍した787系は、引き続き”リレーかもめ”のメイン列車を担っている。

つばめのロゴなどは残されたまま。行き先案内も字幕式のままである。この前、フルカラーLEDになった編成を見かけたので、順次交換しているのだろうか。

以前乗車した787系は”にちりん”に入っている4両編成で、車体がボコボコであったことに強烈な印象を受けたのだが、この編成ではそのようなことはなかった。

ソニックとしてやってきた885系。あちらもまだしばらく活躍しそうである。そういえば885系が営業開始されて以降、JR九州って新規に在来線特急を製造していない気がする。

さて、本題の福北ゆたか線であるが、10時を回ってもなかなか電車が入線してこず、ホームにはかなりの人が溜まっていた。運用が元々タイトなのか、遅れていたのかは定かではない。ただ、その7分後の10時12分発も同じホームで捌くことになっており、タイトな折り返しスケジュールは普通に組まれているようだ(注:次の吉塚駅まで単線である)。

発車の2、3分前になって、折り返し直方行きとなる列車が入線してきた。到着した列車は満員近く、ホーム上がカオスになっていたので遠巻きに人が捌けるのを待っていた。列に並んでいた人が乗り込みと同時にドアを閉める、といったことを昔の京王井の頭線でよく見ていたので置いてきぼりになるのも心配だったが、発車ベルが鳴るまでは大丈夫だろう。

ホーム上の人の流れが一段落し、写真撮影。折り返しの列車も結構な人が乗っていた。どうせ立つならと前面展望をしながら過ごすことにした。

博多を出て、鹿児島本線の脇にある単線を進んで吉塚駅に到着。そこから先は、正式名称が篠栗線の区間に入る。高架を横切るDENCHAが見えてきたら長者原駅、路線名にもなっている篠栗駅などに止まっていき、各駅でまとまった人数が降りていった。ここまで住宅街が広がっていたのだが、ここから先は景色が一変した。

ずっと住宅街の続く通勤路線なのかと思いきや、急に山が増えてきた。ここらへんは篠栗線の中でも閑散区間のようだ。福北ゆたか線は飯塚市、直方市から博多への移動を担っているが、このような景色を挟む通勤通学は、平地の住宅街が続く東京圏からすると違った感覚である。

右手から筑豊本線(原田線)の非電化の線路が合流すると、桂川駅に到着である。

ここから先、新飯塚駅から後藤寺線への乗り継ぎを確認。その先の日田彦山線、そして新幹線とトントンと乗り継げる・・・と車中で携帯で調べながら思っていたのだが、到着時刻を見て「12時30分に待ち合わせなのに、博多に着くのが13時30分ではないか」と気づいたのは前述した通り。当初の計画は頓挫し、とりあえず真っ直ぐに博多駅まで戻ることにした。ここまで来たら折尾駅まで出ての鹿児島本線しか選択肢は無い。

というわけで、終点の直方駅から若松行きの電車に乗り継ぎ。

折尾駅に到着した。折尾駅は全ての新ホームの稼働が始まっており、駅舎も新しくなっていた。以前の駅舎が歴史的なものであっただけに、この駅舎の建築にあたってはかなりの工夫が施されたようだ。(以下のリンク参照)

https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2020/11/18/201118_orioshinekisya_1.pdf

こういうのを知ってから訪れたら色々見学して回ったのだが、この時はそこまで気が回らなかったのであった。

(続く)

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